金相場の歴史・成り立ちをわかりやすく解説!金本位制からの移行

金相場の歴史・成り立ちをわかりやすく解説!金本位制からの移行

金への投資を考え始めた際に、まずチェックしたいのが、金の相場情報です。
これまでにどのような値動きを見せてきたのかを把握することは、未来につながる重要な手がかりとなるでしょう。

とはいえ、ここで気になるのが金の相場の「成り立ち」です。現在のような金相場がどのように生まれたのか、その歴史についてわかりやすく解説します。

人と金がどのような関係性を築いてきたのかとともに、金と金相場に関する知識を深めていきましょう。

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古い時代から特別視されていた「金」

安定した性質を持ち、長くその輝きを保ち続ける金は、古代より「特別な金属」として扱われてきました。

例えば紀元前6000年~5000年ごろには、既に「装飾品」として使われています。キラキラと輝く宝飾品は、身分の高い人のみが身につけられる、特別な品物だったのでしょう。

また紀元前700年~600年ごろからは、世界の各地で金貨が使われていたことがわかっています。金は通貨としても活躍していたのです。

今も昔も、金は簡単に手に入るものではなく、また美しく輝き続ける性質を持つことから、「価値の高いもの」として扱われてきたのですね。

現代においても、「金」は特別な金属として扱われています。単体でも価値を持つ投資対象として、「安全資産」として保有する方も少なくありません。

イギリスから世界に広がった金本位制

イギリスから世界に広がった金本位制

さて、人が金をどのように扱ってきたのかは、金相場の歴史とも深く関わっています。
現在のような金相場が生まれる前は、「金本位制」という制度が世界各国で導入されていました。

金本位制とは、金を通貨の価値の基準とする制度で、1816年にイギリスからスタートしました。その後世界各国へと広がっていきます。

金本位制は日本でも採用されており、明治政府がその価値を「純金1.5グラム=1円」と定めています。1897年のことでした。

1914年には第一次世界大戦の影響で金本位制の継続が難しくなってしまいます。各国で中止された金本位制を復活させたのはアメリカで、こちらは1919年のことでした。

その後の世界大恐慌など、歴史上の様々な出来事の中で、徐々に金本位制を維持するのは難しくなります。

しかし、金本位制はそれ以降も根強く残り、完全になくなったのは1977年のことでした。

金本位制がこれほどまでに長く継続したのは、以下のような理由があったためだと言われています。

  • 金と貨幣を結び付けるというスタイルが、これまでの人間の生活スタイルに合っていたこと
  • 金本位制を導入する国々にとって、様々なメリットがあったこと

しかし大量の金を保有し続けることは非常に難しく、また海外への流出も避けられないなど、金本位制のデメリットが勝るようになり、徐々に制度の終わりを迎えていきます。

変動相場への切り替わりは1973年

変動相場への切り替わりは1973年

金本位制が終焉(しゅうえん)を迎えるとともに生まれたのが、現代のような変動相場による金相場です。

金相場が生まれたきっかけは、1971年に起きたニクソン・ショック。これにより、米ドルと金を固定比率で交換することができなくなります。事実上、金本位制が崩壊したと言って良いでしょう。

また1973年には、主要通貨の交換レートも変動相場制へと切り替えられます。金を国際的に取り引きするドル建て価格が変動相場になり、これに伴って日本国内の金相場も変動制へと変化しました。

現代では当たり前のようにチェックされている金相場ですが、その歴史は意外と浅いものだと言えるでしょう。

変動相場になってからの金の価格は?

変動相場になってからの金の価格は、大きな出来事が起こるとともに、その価格を下降させたり上昇させたりと、大きく変化してきています。

例えば1985年のプラザ合意が発表されますと、急激にドル安・円高が進んでいきます。これに伴い、金の価格は急降下します。

また安全資産としてのイメージも強い金は、地政学的リスクや経済的なリスクが高まったときにも多く買われ、その価格を押し上げていきます。

2000年代に入りますと、テロや金融危機などの影響もあり、金の価格は上昇トレンドに入ります。このような金の値動きは、変動制ならではのもの。金相場の歴史をひも解いてみますと、非常に奥が深いことがわかります。

まとめ

現在の金相場が生まれる前、金本位制というシステムが採用されていました。
しかしそれだけでは対応できない場面が増え、それが金相場の歴史を生み出すきっかけとなっています。

金相場の成り立ちを知ることで、金相場が生まれた意味も知ることができるでしょう。歴史上、金がどのように扱われてきたのかを知ることで、金の価値をより深く理解できるようになるはずです。

金投資に興味を抱き始めたら、ぜひ「金」そのものの歴史や「金相場」の歴史についても、目を向けてみてくださいね。

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水野 崇さん
(CFP/1級FP技能士)

キャリア20年超の株式トレーダー。講師、取材協力など多方面で活躍する独立系ファイナンシャルプランナー。大学や事業法人で講師を務め「金融リテラシー講義」を毎週行う学校法人専門学校非常勤講師。

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