金が柔らかい理由|18金と24金どっちがいい??

実物資産として金を所有する方が増えている昨今ですが、金といってもいろいろな種類があります。
その中でも純金は柔らかいという話を聞いたことはないでしょうか。オリンピックの金メダリストが金メダルを持って噛む仕草をするのも純金ならば歯形がつくというアピールからと言われています。
今回は金が柔らかい理由と、金の純度の違いやその価値についてご紹介していきます。
金の特徴
世界中で高級品として古くから人気のある金ですが、実は金がどうやって生まれたかは現代の科学でも解明できていない謎になっています。金は物質としても非常に安定したものとなっており、その特徴から物質としての価値が高く、それが古くからの富の象徴にもつながっているといわれています。
最古のものは紀元前6000年前の古代メソポタミア文明から金の記述が残っており、産出量も少ないことから希少性の高い物質として重宝されていました。
錆びに強い
純金は単体で非常に安定している物質となっており、ほとんどの化学物質と反応せず、空気や水に触れても形を変えずに存在することが可能です。他の金属は酸化してしまい錆びが出てしまいますが、金は永続的に錆びることがありません。この物質としての安定さがジュエリーなどに利用された経緯でもあるかもしれません。
熱伝導率・電気伝導率が高い
金は熱や電気の伝導率が高く、熱伝導率は鉄の4倍も高いと言われています。そのため、熱を素早く伝えることができ、近年は電子部品や宇宙開発の素材として利用されてもいます。
ちなみに伝導率は金よりも銀や銅の方が高くなっています。
重さがある
金は物質の密度が高く、鉄の比重が7.874g/㎤に比べて、金は19.32g/㎤もあります。また、金は溶けて形状が変化しても劣化がしにくい物質のため、価値が変わらないのも特徴になります。
柔らかく、延性に富んでいる
金は叩いて薄く延ばせる延性に富んでいる物質になります。1gの金は3,000mもの長さに伸ばすことができ、日本では金箔が有名です。
加工がしやすい金属のためにジュエリーなどに利用され、繊細な装飾品に変身しています。
その分、柔らかいために傷もつきやすいのが特徴です。
金が柔らかい理由
なぜ金は他の金属に比べて柔らかいのでしょうか?
金は原子同士の結合に電子が重なり合っており、この電子が金属の中を自由に動き回っているために外部から力が加わっても、原子が容易に移動し、自由に変形ができるといわれています。
一説には、金の結晶構造が12個の近接する原子に囲まれている「面心立方格子構造」という構造をしており、これにより、全体の構造を壊すことなく変形がしやすいともいわれています。
金は柔らかく繊細なデザインなど加工がしやすい反面、傷もつきやすいために、ジュエリーにするためには他の金属を織り交ぜて加工されたりします。
そのために金を利用したジュエリーや指輪などに18金(K18)などと呼ばれる「カラット」という単位が使用されています。
- K24:金100%
- K22:金91.6%
- K18:金75%
- K14:金58.5%
- K10:金41.6%
- K9:金37.5%
18金と24金どっちがいい??
18金と24金、一般的にジュエリーでよく聞かれるのは18金の方だと思います。金は純度が高いほどに柔らかくなり、また傷つきやすくもなります。そのため、ジュエリーに加工する際には輝きと硬さのバランスがちょうどよいのが18金といわれています。
しかし、実際にどちらが高価なものかといわれると金75%の18金よりも金100%に近い24金の方が価値が高いといえます。
18金の特徴としてはさまざまな金属と混ぜることができるために、「イエローゴールド」「ピンクゴールド」「ホワイトゴールド」などカラーバリエーションが多彩な点があります。また、より硬い金属と混ぜあわせているために硬度も高く、傷に強いのも特徴です。
24金は18金よりも傷が付きやすいためにインゴットやコインなど資産価値として保管していくためのものでジュエリーにはあまり使われないのが一般的です。ただし、東南アジアやインド、中東ではより純度の高いものを装飾品として身に着ける文化があるようです。
ジュエリーや観賞用として金を持ちたいという方は18金を選び、あくまで資産として金を持ちたい方はより純度の高い24金を選ぶとよいでしょう。
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