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【銀の溶解】特性を解説!銀の買い取りの相場もご紹介

【銀の溶解】特性を解説!銀の買い取りの相場もご紹介

銀を溶解してオリジナルのアクセサリーやアイテムを制作してみたいと思われる方も多くいらっしゃるでしょう。本記事では、銀の性質や、溶解手順の基本を紹介しています。

溶解した銀の買取相場も掲載しているので、参考にしてください。

銀とはどういう金属?

ここではまず「銀」とはどういった金属なのかについて解説します。

銀の基本構造

以下は、銀(Ag)の物理特性を表にしたものです。

陽子数 47
価電子数
原子量 107.8682
融点 951.93℃
沸点 2212℃
密度(比重) 10.5
存在度 地球/0.08ppm 宇宙/0.486ppd
存在場所 天然銀、輝銀鉱(カナダ、メキシコ、アメリカなど)
主な化合物 硫化銀(Ag2O)、硝酸銀(AgNO3)、フッ化銀(AgF)、臭化銀(AgBr)、ヨウ化銀(Agl)、クロム酸銀(Ag2CrO4)、塩化銀(AgCl)、硫化銀(Ag2S)
主な同位体 107 Ag(51.839%)、109 Ag(48.161%)
熱伝導度 1.0cal/cm・sec・dig(金属中第一位/銅より33%良い)
電気比抵抗 1.59μΩ/cm(20℃)(金属中最小/銅より0.8%優れる)
金属の中で最も電気を通しやすい。
温度係数 0.0041(0~100℃)
線膨張率 19.4×10-6/℃
反射率 90%(金属中第一位/紫外線3200Å/10%以下)
引張強度 30~28kg/mm(硬)、14~16kg/mm(軟)
硬度 60~70(硬)、23~25(軟)
※12~22日間で再結晶し軟化する(常温)。銅を0.5%添加すると、常温で軟化はしない。

銀の特性

銀は原子番号47の元素で、貴金属の一種です。前章にあるように、室温における電気伝導率と熱伝導率、そして可視光線の反射率は、いずれも金属の中で最大値。光の反射率が、可視領域にわたって約98%と高いことから美しい光沢を有するため、昔の日本では「しろがね」または「しろかね」(白銀:白い金属)と呼ばれました。

変形させやすい性質を持ち、1gの銀は、なんと約2200mの棒状に伸ばすことが可能です。

金属のなかでは比較的化学変化しやすい性質も持ちます。空気中に硫黄化合物、例えば自動車の排ガスや温泉地の硫化水素などが含まれていると、表面に硫化物 Ag2S が生成し、黒ずんでしまうのです。

昔、支配階級の食器材料には銀が用いられていました。それは、硫黄化合物やヒ素化合物などの毒を混入された場合、化学変化による変色によって異変を察知できるから、という説があります。

なお、銀イオンはバクテリアなどに対して強い殺菌力を持つため、現在では抗菌剤として使用されています。

銀合金の種類

銀と合金される代表的な金属は銅です。「コインシルバー」「スターリングシルバー」など呼ばれます。伝統工芸の技法の一つで、煮色で銀灰色を発色する「四分一」は、銅3・銀1の割合で作った日本固有の合金です。

この他、銀食器用の銀合金、電気接点用の銀合金もあります。

以下、代表的な銀合金を表にしました。

名称 銀(%) 銅(%) その他
コインシルバー 90 10 銀色
スターリングシルバー 92.5 7.5 銀色
四分一(金一分差し) 25 75 Ag+1 暗灰色
白四分一(金一分差し) 60 40 Ag+1 白灰色
上四分一(金石分差し) 40 60 Ag+1 灰色
並四分一内三分(金一分差し) 30 70 Ag+1 濃灰色
並四分一外三分(金一分差し) 23 77 Ag+1 暗濃灰色
黒四分一 40 57.6 Au+2.4 黒灰色
銀パラ(一例) 60 10 Pd 30 銀色

銀の溶解の必要性

銀は、溶解して合金することにより、それぞれの目的で使用されるための素材となります。古い銀製品や使用済みの銀箔をリサイクルして使用する場合も、一度溶解して再利用するわけです。

また、アクセサリーに使用される場合も、成形のために溶解します。

銀の溶解の基本プロセス

ハンドメイドでシルバーアクセサリーを製作してみたいと思う方もいるでしょう。基本的に銀は、バーナーでゆっくり加熱することで溶解します。

まず、「笹吹き」と呼ばれる純銀の端材を用意します。笹吹きを溶解皿(チョコ皿)に入れ、バーナーで直接加熱していきます。

なお、シルバー925や950の銀合金を作りたい場合は、酸化しやすい銅を先に皿へ入れ、上に純銀を乗せ、ホウ砂をかけて加熱しましょう。

こうしてひと塊にしたのが「インゴット(銀地金)」と呼ばれるものです。

銀の溶解に関する注意点

チョコ皿で加熱する際、銀がロウ付け台などどこかに触れていると熱がどんどん奪われてしまうためコツが必要です。持ち上げた分を熔かしながら、火の余波で下にある銀も一緒に熱し、持ち上げた分が熔けたら下の銀と合わせ、一気にこねながら熱しましょう。

また、銀は加熱すると酸素を取り込むため、加熱したそのままではインゴットに空洞ができてしまいます。黒鉛棒や割り箸などを使って銀を混ぜ、酸素を吸収する必要があります。

熔かした銀を一気に流し込む「鋳込み」では、慌てず、慎重に進めることが最重要です。事前に作業環境を整えておくことが、事故防止につながります。火災・爆発などを防止するため、ガス溶接技能講習の受講がおすすめです。

溶解した銀の活用方法

銀は、主に工業用・投資用・宝飾品用・銀器用の4つに分けることができます。

工業用 工業用のなかでも、電気・電子機器に使われる半導体は銀需要の大部分を占めています。
ほかにも、フィルムカメラのフィルム、接合用、太陽電池などにも使われます。
投資用 金ほど投資用貴金属としての人気はないものの、太陽電池など、今後銀需要が高まるという予測から、投資用として銀を扱う人がいます。
宝飾品用 貴金属のなかでは安価でありながら美しいことから、シルバーアクセサリーとして人気です。
銀器用 比較的安価で錆びにくい性質を生かし、銀食器として広く活用されています。

銀溶解物の買取相場

銀の溶解物は、銀の溶解物(およびスクラップ)専門買取業者で買い取ってもらえます。

2024年2月現在の買取相場(1g当たり)は、以下のとおりです。

ゴールド精製上がり ¥9,078
プラチナ精製上がり ¥3,717
シルバー精製上がり ¥68
パラジウム精製上がり ¥3,087
ロジウム精製上がり ¥9,420

まとめ

銀を溶解し、自身でシルバーアイテムを製作することを趣味としている方は多くいらっしゃいます。合成した素材やスクラップについては、銀買取専門業者に依頼しましょう。

自宅に銀製品が眠っているなら、「なんぼや」へご相談ください。シルバーアイテムのブランドに精通したスタッフが、純度や付加価値を考慮し、丁寧に査定を実施しております。

より高額売却を目指すなら、売却のタイミングも大切です。シルバーアイテムを売却する際は「なんぼや」に売却のタイミングをご相談ください。

今日の買取相場価格 ※1gあたり

円(

プラチナ

円(

シルバー

円(

パラジウム

円(

水野 崇さん
(CFP/1級FP技能士)

キャリア20年超の株式トレーダー。講師、取材協力など多方面で活躍する独立系ファイナンシャルプランナー。大学や事業法人で講師を務め「金融リテラシー講義」を毎週行う学校法人専門学校非常勤講師。

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