2024年04月19日

なぜ、純金積立は「やめとけ！」といわれるのか？おすすめしない4つの理由

1 純金積立の仕組みや特徴
2 純金積立が「やめとけ！」といわれる主な理由
3 純金積立よりもお得な現物所持！
4 金投資がおすすめでない2タイプ
5 金投資がおすすめできる2タイプ
6 いま、金投資で焦るのはおすすめしません！

純金積立は、よく初心者向けといわれる金投資の方法です。ただし、「やめとけ！」と指摘する声も聞かれます。いま金投資を検討している場合、なぜ批判的な意見があるのか気になるところでしょう。そこで今回は、純金積立の仕組みをふまえ、おすすめしない理由などをご紹介します。

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純金積立の仕組みや特徴

純金積立は、金を資産として積み立てるタイプの投資方法です。小口で投資できるため、投資の初心者でも気軽に始められるといわれています。
実際には、毎月、自分で購入した少しずつ金を積み立てていく仕組みです。月々の投資額は、1000円～数千円から設定されています。少額の投資でも問題はなく、初心者も損するリスクが小さいとの声は少なからず聞かれます。

預金や株式証券でなく金を運用するところも、この投資方法の大きな特徴です。金は通貨や株式に比べると安定感のある資産として知られ、初心者も投資しやすいと見られています。

昨今は、コロナ禍の収束が見通せずウクライナ情勢も混乱が続き、世界情勢は不安定になり資産運用の方法を模索する人々が増えました。そんな状況のなか資産価値が安定的な金を少額から運用できる純金積立は、初心者を中心に注目されています。

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純金積立が「やめとけ！」といわれる主な理由

純金積立による金への投資が「やめとけ！」といわれる主な理由は、次の4つです。

高い手数料がかかる
利息・配当金がない
売買で価格差が生じる
価値は相対的に変化

純金積立は、他の投資方法に比べると手数料が高くなる選択肢です。通常、純金を購入するときは、2～3％の手数料が発生します。それに対して、株式投資にかかる手数料は1％前後です。金の取引価格が上昇しても手数料として差し引かれる割合が大きいため、投資効率はよくないと指摘されています。
金は、銀行預金や株式投資と異なり、資産として積み立てても利息や配当金は発生しません。銀行預金は定期的に利息がつき、株式を所有していると株主になっている会社が利益を上げれば配当金が出ます。純金積立は利息や配当金がなく、付加的な利益を得られない点はデメリットになります。

また、純金積立は、金の購入時と売却時で価格差が生じる投資方法です。純金積立の価格差は他の方法より設定範囲が広く、売却時の利益は減少する傾向にあります。そのため、取引回数が増えると損失額も大きくなるケースが一般的です。

さらに金は、相対的に価値が変化する特徴もあります。インフレや経済不況で他の資産価値が下がったとき、その反動で価値が上がる傾向のある資産です。金を積み立てても大幅な利益増は望みにくく、「おすすめしない」との声も聞かれます。

純金積立よりもお得な現物所持！

純金積立のデメリットを考慮した場合、この方法で金に投資するより現物で所持したほうがお得と考えられます。
金を現物で所持すれば、純金積立に伴う手数料への懸念は不要です。安値で購入して高く売れば、大きな利益を得られる可能性があります。純金積立による購入時と売却時との差額で、損失を増やす心配もありません。

中古の純金や金製品は、専門店や質屋で購入可能です。最近は、ネットショップで販売しているケースも見られます。店舗によっては格安で買える場合もあるので、いろいろ検索してみることをおすすめします。
さまざまなケースに目を向けた場合、純金積立で儲かったケースは皆無ではありません。とはいえ、投資に慣れていないと、安全性が高いといわれる金投資も損失を招く危険は伴います。

できるだけ小さなリスクで金投資を進めるなら、利益を出しにくい純金積立よりコスト負担の少ない現物を所持するほうがお得でしょう。

金投資がおすすめでない2タイプ

純金積立をはじめ金投資がおすすめでないといえるケースは、次の2タイプです。

手数料をかけたくない
米国の経済情勢に詳しくない

金投資は、各種の手数料がかかります。購入手数料は、純金積立に限らず投資信託を利用したときも必要です。取引業者によっては、買付手数料や売却手数料も求められます。

現物を所持する場合も金融機関の貸金庫を使うと保管手数料が発生するため、これらの手数料を払いたくない場合に金投資はおすすめといえません。
また、金の市場動向は、米ドルの値動きと連動しやすいところが特徴的です。金の取引価格は、米ドルの変動と逆になるケースが目立ちます。金取引で大きな利益を上げるなら、米国の経済情勢の把握は欠かせないでしょう。
そのため、米国経済や為替情報の知識が少ないうちは金投資をおすすめするのが難しいと考えられます。