金と株価はなぜ逆相関するのか?お金の流れと両者の関係
金を投資対象としてとらえたときに、そのほかの価格との相関性については、気になるポイントの1つです。それぞれの相関関係をチェックすることで、経済の流れ全体をとらえやすくなるでしょう。
人類の長い歴史の中で、「価値ある金属」として扱われてきた金は、安全資産としても知られています。 2024年金買取相場急上昇中!! 10月31日(木)現在1gの相場が15,025円を超えました!! 金を売るなら今がチャンス、金買取なら「なんぼや」にお任せください。 金買取相場価格 推移グラフ 基準指数(円) 期間(日単位): 開始日が終了日より後になっています から 終了日が開始日より前になっています ※買取相場価格に手数料は含まれておりません。手数料に関しては宅配買取もしくは店頭にてご案内させていただきます。
今回は、そんな安全資産である金と、株価の相関関係について解説していきます。両者の流れはどのように関連しており、最近はどのような流れを見せているのでしょうか。基礎的な知識を頭に入れておきましょう。
「金」と「株価」は逆相関
これまでは一般的に、金と株価は逆相関するものとしてとらえられてきました。つまり株価が上昇すれば金の価格は下落し、反対に金の価格が上昇すれば株価が下がるというわけです。
なぜこのように逆相関するのかといいますと、そこには世界のお金の動きが深く関連しています。
投資商品としての「株」安全資産としての「金」
投資家たちが買い求める「株」は、投資対象としても人気が高いです。株を所有していれば、配当金や株主への優待を受けられる可能性が高いです。経済が好調なときには、投資家たちは株を買い求め、それによって株価はどんどん上昇していきます。
しかし企業や経済に何らかの打撃が加わったときには、株式市場に集まったお金は一瞬で消え去ってしまいます。
リターンが大きい分、リスクも高いのが株式投資の特徴だと言えるでしょう。
一方で「金」は、単に所有しているだけでは、何も生み出しません。
価格が上昇したときに売却し、差額でもうけを出すことは可能ですが、投資対象としてのメリットは低いと言えます。
しかしその反面、「金という金属が持つ価値は簡単に下落するものではなく、万が一のときにも安全な資産」という側面を持ち合わせているのです。
現在コロナの影響やオリンピックの影響で金の価値tが上昇しています
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経済が安定しているときは「株」不安定なときは「金」
経済が安定していて、株価が好調なときには、投資家たちの目線は「株」に集まりがちです。金を保有するよりも、そちらのメリットの方が大きいと考えられるためです。
しかし経済が不安定になりますと、株による損失を防ぐため、人々はより安全な資産、つまり「金」を買い求めるようになります。
これにより、「株価が下がり、金の価格が上昇する」という環境が出来上がるというわけです。
株価と金が逆相関するのは、市場の流れと投資家心理を考慮すれば、当然のことだと言えるでしょう。
2017年は両者ともに上昇
細かな変動はあったものの、これまでは逆相関していた株価と金の価格。
しかし2017年に入りますと、両者の関係性には変化が見られるようになります。
株価が上昇するとともに、安全資産であるはずの金の価格も上昇したのです。
ここには、好調な株式市場への期待を込めた資産の動きと、米国のトランプ政権を中心とする世界各国の、不測の事態に備えた動きが関連していると言われています。
株式市場が好調であれば、株を購入したくなるのは当然のこと。
しかし一方で、リスクを無視できない状況にあれば、安全資産を持つメリットも大きくなるでしょう。
両者のバランスによって、「株価」と「金」が両者ともに上昇したと考えられています。
日本の株式市場との関係性
ここまでは、世界の流れについて解説してきました。もちろん日本の株式市場においても、こうした影響は無視できるものではありません。
しかしそれ以外にも考慮するべきポイントがあります。それが「ドルの動き」についてです。
金の取引はドル建てで行われているために、国内の日経平均株価よりも、為替相場の方が影響を与えるケースも少なくありません。
このため、日本国内における株価は、「金の価格と逆相関する」とまでは言えないとする考え方も存在しています。
株価に注目するとともに、ドルの動きにも注目してみることで、金の動きお把握しやすくなるでしょう。
仮想通貨の登場など投資環境は日々変化している
これまでの流れを振り返ったところで、気になるのが「今後の流れ」についてです。このまま「株価」「金」、共に価格が上昇していくのか、それとも何らかのきっかけで以前のように逆相関するようになるのか、予測するのは難しくなってきています。
特に2017年から2018年以降は、「仮想通貨」の登場が話題になった時期でもあります。
投資対象が増える分、これまでとは違った関係を見せるケースも増えてくるでしょう。投資で失敗しないためには、様々なメリットやリスクを考慮した上で、自分の行動について多面的に捉える必要があります。
金の売買はもちろん、そのほかの投資について検討する際にも、ぜひ頭に入れておいてください。
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