金とプラチナは酸化しない?アクセサリーの変色の理由と対処法
金とプラチナは耐蝕性に非常に優れた金属で、酸にもアルカリにも強いため、汗をかいても温泉に入っても変化しない金属です。
では、なぜ酸化しない金属である金やプラチナ製のアクセサリーが変色を起こしてしまうのでしょうか?
アクセサリーが酸化によって変色してしまう理由やその対処法、注意点などをご紹介します。お気に入りのアクセサリーと長く付き合うために、ぜひ参考にしてみてください。
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2024.11.06
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金とプラチナは酸化しない
金とプラチナは、他の物質と反応しない安定した金属であり、酸化は起こり得ません。
どちらも「王水」という濃塩酸と濃硝酸を混合して作る特殊な溶液以外には溶けないほど安定しています。
金やプラチナが貴金属と呼ばれるのは、希少で高価である上に酸化などによってさびないためです。
また、プラチナも金も1cm3あたり20gほどあり、他の金属に比べて比重が非常に重いという特徴があります。
さらに、純度が高ければ高いほどやわらかくなってしまうため、細かい装飾が必要なアクセサリーには向かない金属と言えます。
つまり、純度が高ければ高いほど変色することはありませんが、変形しやすい上に重くなってしまうということです。
金とプラチナの純度
金とプラチナの純度について簡単にご説明します。
金の純度
金の純度は「k(カラット)」という単位で表され、99.99%の純金はk24と表記されます。単純に24k・24金などと表記される場合もあります。
金の含有量が減るにつれk22・k20・k18・k12・k10と続きますが、k10では金の含有量は全体の半分以下です。
金は宝飾品としての需要が高いため、加工しやすくするために様々な金属が混合されます。
混ぜる金属によって色味が変わるのが特徴です。
例えば、ホワイトゴールドの場合はニッケルや銀などの白系の金属が、ピンクゴールドの場合は銅のような赤系の金属が混合されています。
プラチナの純度
プラチナの含有量は「pt」という単位で表されます。純プラチナはpt1000です。含有量が95%のものはpt950、90%のものはpt900と表記され、もちろん純度が上がれば上がるほど高価です。
合金化する際の含有物としては、パラジウムが主に使用されます。
現在プラチナの価値が高騰しています。
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金・プラチナのアクセサリーが変色してしまう理由
一般的にアクセサリーが変色してしまう理由は、空気中の酸素・汗や皮脂・洗剤・シャンプーなどの化学薬品・温泉の成分などに反応することだと言われています。
金やプラチナの含有量が高いアクセサリーは、普通に生活する上ではまず変色することはないと言えるでしょう。
しかし、前記したとおり、金もプラチナも純度が上がれば上がるほど変形しやすいため、様々な金属が混ぜられていることが多いのです。
金製・プラチナ製のアクセサリーであっても変色してしまうのは、金とプラチナの含有量が少なく、混合されている他の金属が酸化してしまうためと考えられます。
変色しにくいアクセサリーを身につけたい場合は、金であればk18以上のものを、プラチナであればpt900以上のものを選ぶと良いでしょう。
もし金・プラチナが酸化によって変色してしまったら
こちらでは、お手持ちのアクセサリーが変色してしまった場合の対処法や注意点をご紹介します。
布や中性洗剤を使ったお手入れ
皮脂や汗をジュエリーに残してしまうと酸化して変色してしまうため、使ったらその都度洗うのが一番です。こまめにやわらかい布で拭いたり、中性洗剤で洗ったりすることで変色を防ぐことができます。
錆びている場合はレモン汁
レモン汁には酢酸が含まれています。この成分を利用すると、酸化還元反応によって金属の錆びを分解できます。まずは器に対象のアクセサリーを入れ、そこにレモン汁を浸していきます。5〜10分経過したらレモン汁からアクセサリーを取り出して、水でしっかりと洗ってください。最後はやわらかい布で水気をしっかり拭き取ればお手入れ完了です。なお、真珠やサンゴなど、酸に弱い宝石がついている場合は使用を避けてください。
炭酸水を使ったクリーニング
アクセサリー洗浄では、業務用超音波洗浄機という専用機器が用いられます。これは超音波の衝撃を用いたクリーニング方法です。しかし、家庭で用意するのは難しいので、代用として炭酸水を使います。ぬるま湯に強炭酸水を加え、そこにアクセサリーをつけ、やわらかいブラシで力を入れずに擦りましょう。なお、レモン汁を使った方法同様、酸に弱い宝石があしらわれている場合は使用を避けてください。
重曹による洗浄
綿棒に重曹をつけ、水でぬらした後に変色部分を磨きます。重曹の量は控えめにし、優しくこするようにしてください。最後はぬるま湯を使って残った汚れを流し、柔らかい布で拭き取りましょう。とくに、銀の硫化が原因となるプラチナの黒ずみに有効な方法です。
研磨布による研磨
もし酸化してしまった場合、最も有効なのは、化学反応している部分を削る方法です。ホームセンターなどで購入できる貴金属磨き専用の研磨布で、変色している部分を丁寧に磨きましょう。
注意点
アクセサリーは材質や加工によってお手入れ方法や注意点が異なります。お手入れ前には必ずそのアクセサリーの刻印を確認しましょう。
GF(金張り)・GP(金メッキ)・PP(プラチナメッキ)・WG(ロジウム加工)のような刻印がある場合は、メッキ加工が施されているものですから特に注意が必要です。磨くことでメッキ加工が剥がれてしまう可能性があります。
金やプラチナは硬いイメージがあるかもしれませんが、やわらかい金属であることを忘れてはいけません。磨けば磨くほど削れて徐々に薄くなり、強度が損なわれてしまう可能性があります。
アクセサリーに宝石がついている場合は、宝石を磨かないよう注意が必要です。高価なものや大切なものの場合は、お手入れに関して購入したお店に相談しましょう。
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