24金は黒ずみにくい!理由やメンテナンスのポイント
24金は、黒ずみにくい特徴があります。ただし、日頃のお手入れを怠ると、さまざまな原因で黒ずみを招くかもしれません。そんなトラブルを防ぐには、24金の性質やメンテナンスのポイントを把握しておくと参考になるでしょう。そこで今回は、黒ずみに対する24金の強さや各種の金製品をお手入れするときのポイントをご紹介します。
黒ずみに強い24金
24金は、耐食性の高さが大きな特徴です。酸化しにくい性質があり、黒ずみに強いといわれています。
24金の耐食性
24金は安定性の高い元素で構成され、酸素の影響を受けにくい性質があります。
金の含有率が99.9%以上の24金は、通常、金の元素が空気や水に触れても酸素と結びつきません。基本的に酸素の影響で化学変化を起こさず、日常空間で滅多に酸化しない性質が見られます。
24金は元素の安定性が高く、他の金属に比べて酸化反応によるサビや黒ずみを生じにくいところが特徴的です。耐食性に優れるため長い期間にわたり劣化しにくく、美しい輝きを保ちやすい点が大きな魅力になっています。
24金の扱いにくさ
24金は、黒ずみが生じにくいものの、加工素材としての扱いにくさも特徴的です。
もともと金は硬度が低く、変形しやすい性質がある金属です。金の純度が約100%の24金は、少し力を加えると簡単に形が変わります。そのため、細かい装飾を施すアクセサリーの素材には適さないといわれています。
この性質をふまえ、金から宝飾品を加工するときは、他の金属を混ぜて硬度を高めるケースが大半です。多くの場合、金の硬度を増すための割金には、銀・銅やパラジウムが使われています。
割金が混ざる合金は、金の純度が下がり黒ずみのリスクは上がるため、取り扱いには気をつける必要があります。
24金製品をお手入れするポイント
24金の製品も、表面に汚れがたまると黒ずみの発生を招くため、適切にお手入れすることが大切です。
適切なお手入れ方法
24金製品は、柔らかい布や中性洗剤でお手入れする方法が適しています。
耐食性の高い24金に黒ずみが生じる主な原因は、汗や皮脂の付着です。そのまま放置すると、汚れがたまるうちに酸化して黒ずみになります。そのため、金属についた水分や油分の放置は望ましくありません。
汗や皮脂の付着で24金の表面が曇っている場合、最初に汚れ具合をチェックします。軽い汚れであれば、柔らかい布で拭き取れる可能性があります。強くこすると金属を傷めやすいため、やさしく拭くのが大切なポイントです。
表面の曇りが目につくときは、中性洗剤を使うとよいでしょう。ぬるま湯を入れた洗面器に中性洗剤を溶かし、この溶液に金製品を浸します。しばらく浸け置きした後、柔らかい布で水分を拭き取ったら作業終了です。
お手入れを済ませた24金製品は、自然乾燥してから箱や袋に保管します。
お手入れ後の保管方法
お手入れした後の24金製品は、キズがつかないように保管することが重要です。
24金は非常に柔らかく、小さな衝撃で変形します。粗雑に扱うと、形が歪むケースは少なくありません。ひとつの箱に数個の金製品を入れると、金属同士がぶつかり、キズが増える原因になります。
金属同士の接触を避けるには、個々に分けて保管すると効果的です。ひとつずつ柔らかい布で包む、それぞれ別のジュエリーボックスに入れる、あるいはチャックつきの密閉袋に個別で収納してもかまいません。
いずれの方法でも、金属がぶつからずに済めば、保管中に24金製品が傷むトラブルを防ぎやすくなります。
黒ずみのある金製品をお手入れする方法
22金や18金の金製品に黒ずみがあるとき、お手入れする方法は、基本的に24金製品の場合と同様です。
22金や18金に黒ずみが生じる原因
22金や18金の金製品に黒ずみが生じる原因は、割金の酸化や汚れの付着です。
多くの金製品は、24金製でなくても金の純度が高ければ、ある程度は高い耐食性を備えていると考えられます。ただし、汗や皮脂の汚れを放置すると、酸化して黒ずみになるリスクは24金と大きく変わりません。
また、金の硬度を増すため割金が混ぜられた22金や18金は、割金に使われた金属が酸化反応を起こす可能性もあります。銀や銅などの割金が酸化した場合も、黒ずみの発生につながります。
そのため、金の純度が比較的に高い22金や18金の製品も、黒ずみを予防するうえで日頃のお手入れは大切です。
さまざまな金製品のお手入れ方法
22金や18金を含めた各種の金製品は、24金製と同じく、丁寧な方法でお手入れすることが望まれます。
金に割金が混ぜられた合金は、24金より高い硬度を有しています。とはいえ、大きな衝撃に耐えられるほど硬いわけではありません。強い力でこすると傷みやすいため、やさしく扱う必要があるといわれています。
ジュエリーを着用した後、金属の表面についた汗や皮脂を取り除くだけなら、柔らかい布で拭けば十分でしょう。きれいに汗や皮脂を拭き取っておくと、これらの汚れによる黒ずみの発生を防ぎやすくなります。
簡単に落ちない汚れは、中性洗剤を使って浸け洗いします。基本的な手順は、24金を洗うときと同じです。また、1回で汚れが落ちなければ、数回にわたり浸け洗いを繰り返すとよいでしょう。
汚れを落とした後、水分を取り除かないと、黒ずみの発生を招きます。そのため、最後に柔らかい布で拭き取ることは必須です。
なお、これらの方法で、すべての汚れが落ちるとは限りません。無理すると、誤って金製品を破損する恐れがあります。大事な金製品の破損トラブルを避けるため、厄介な汚れの洗浄は、専門店に頼むことをおすすめします。
注意したい金製品の取り扱い方
金製品を美しく保つうえで、日頃の取り扱い方には注意が必要です。
22金や18金の金製品にとって、水分は黒ずみが発生する原因の代表例です。ジュエリーを身につけていると汗の付着を避けにくいため、スポーツで汗をかくときは外しておくことが望まれます。
また水場も、水分の付着を避けるのは難しくなります。調理中や入浴時に水を流せば、多少は指輪やネックレスにかかるでしょう。日常的に水で濡らしていると、黒ずみだけでなくサビの発生にもつながります。
そのため、22金や18金の宝飾品は、スポーツする場面やキッチン・浴室での着用を避けることが大切と考えられます。
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