金相場の将来はどうなる?長期的上昇が予測される2つの要因

投資先として、手堅い人気を誇る金。株や国債のように、「所有しているだけで利益を生み出してくれる」というわけではありませんが、あらゆるリスクが高まってときでも、自身の財産を手堅く守ってくれるでしょう。
資産の一部を金にして、リスクヘッジをするのは、今や常識とも言われています。
これから先、実際に金を購入するにあたって、気になるのが「将来の金の相場」です。
将来金の価格はどのように動くと予想されているのでしょうか。将来の予測について解説します。
金相場の長期的将来予測は「上昇」
金の売買でもうけを出すためには、金相場の動きを正確に把握することが重要なポイントです。
だからこそ「将来どのような相場になるのか」は気になるところです。
とはいえこの「将来」というキーワードで、「どの程度先のことを思い浮かべているのか」によっても、金相場の様子は変わってくるでしょう。
金の価格を長期の視点で見れば、今後緩やかに上昇を続けていくと考えられています。
これには、以下のような理由が関わっています。
- 世界に眠っている金の量がすでに決まっている
- 人間がコストを掛けずに採掘できる場所はごくわずかである
それぞれを詳しく解説していきます。
人間の力では生み出せない金
人類の歴史上、古くから愛されてきた金。古代文明においても、金は特別な金属として扱われてきました。黄金の輝きは、強く人々の心をつかんできました。
理論上、金は人工的に作ることができると言われていますが、実際にはまだ技術確立されていません。
つまり今はまだ「金を手に入れるためには地球に眠る金を採掘するしかない」というわけです。
これまでに採掘された金の量は「50メートルプール3.5杯分」と言われており、現代の技術力で無理なく採掘できる量は、「あとプール1杯分」程度と言われています。
採掘できる量が少なくなれば、当然金が出回る量は少なくなります。
貴金属、宝飾用途だけではなく、工業製品の各種部品にも使い勝手の良い金は、人間にとってなくてはならないものだと言えるでしょう。
産金量が減少するにも関わらず、金を求める人が多ければ、当然将来の金価格は上昇していきます。
採掘コストのアップ
金は貴重な金属ですが、採掘技術が上がり、より深いところまで掘れるようになれば、まだ金は産出できると言われています。
例えば地球の中心部に近い位置や、海底などにも、金鉱脈が眠っている可能性はあるのです。
金の需要が多くなれば、将来はこうした採掘が困難なエリアの金も積極的に採掘されるようになるのかもしれません。
とはいえ、海底に眠る鉱山を採掘しようとすれば、これまで以上にコストがかさんでしまうでしょう。
もちろんその費用は、金の小売価格にも影響を与えます。
金の流通量の減少だけではなく、流通に至るまでの経路について考えた場合にも、「将来的金相場の上昇」を見てとることができるでしょう。
短期的予測は専門家でも難しい
長期的目線で見れば、金相場は緩やかに上昇していくと見る向きが強いです。
しかし短期的目線で見ますと、金相場の将来がどうなるのかは、専門家でも判断するのが難しいポイントとなってしまいます。
金の価格はテロや戦争のリスクが高まったときや、アメリカ経済に対する信頼性が弱まったときなどに上昇する傾向が見られます。
こういった事態を正確に予測するのが難しい上に、日本における金相場はドル円為替相場の影響も受けますから、金相場の将来像を予測することは一層困難になってしまいます。
例えば、金を大量に保有する有名投資家が、自身が保有している金を手放すことで、金相場が下落に転じる可能性もあるでしょう。
このような事情から、「金を使った短期的投資」は非常に難しいと言われています。
投資初心者にとってはなおさらで、金を保有するのであれば、長期保有を前提にして、少しずつ買い増すスタイルがオススメです。
金相場は常に変動します。売却にベストな頃合いを見定めるため、金相場のこまめな確認は大切です。「なんぼや」は日々最新の金・貴金属の買取相場を公開しています。
相場のグラフを確認することも出来ますので、金・貴金属の買取価格が上がっているのか簡単に確認することも出来ます。詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
金を買うなら長期保有を視野に入れて
長期的には上昇していく可能性が高いと言われている金。
保有していれば様々なリスクに対する備えにもなってくれますから、長期保有を見越して購入すると良いでしょう。
とはいえ、「将来のために!」と張り切って金を購入し過ぎてしまいますと、ほかの資金に余裕がなくなってしまう可能性もあります。
また金を現金に換えることは容易ですが、相場の状況によっては損をしてしまう可能性もありますので注意が必要です。
将来を見越して長期保有を前提とするのであれば、生活の中の余剰資金を元手に、無理のない範囲で購入を進めていくのがオススメです。
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