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シルバーの見分け方|本物か銀メッキかを見極める方法は?

シルバーの見分け方|本物か銀メッキかを見極める方法は?

シルバーは、その美しさと独特の光沢感から、アクセサリーやコインなどに加工されている人気の金属です。シルバー製品は純度や製法によりいくつか種類がありますが、なかには他の金属の表面に銀の被膜をコーティングした銀メッキ製品もあります。本物のシルバーと銀メッキを見分けるのは難しいものです。「安物」というイメージをもたれている方も多いかもしれませんが、耐蝕性に優れ、抗菌性も高いため、用途によって重宝されています。ただしアクセサリーなどは、価値やアレルギー反応の出やすさなどにも関わるため注意が必要です。そこでこの記事では、本物の銀と銀メッキの違いや具体的な見分け方をご紹介します。

本物のシルバーと銀メッキの違いを徹底解説

シルバーのデザイン

シルバー製品と銀メッキ製品、これらの違いを知っていれば、購入時や手入れの際に役立つでしょう。まずは、本物のシルバーと銀メッキそれぞれの銀の使用量や耐久性などの違いについてご紹介します。

銀の使用量の違い

まず、本物のシルバーと銀メッキの大きな違いは、銀の使用量です。基本的に銀メッキは、ニッケルなどの金属の表面に銀の薄い層をコーティングして作られます。そのため、本物のシルバーに比べて銀の使用量が少ないのが特徴です。一方で本物のシルバー製品は、多くの場合90%以上の純度の高い銀を使用しています。純度が高ければ高いほど価格は高くなりますが、銀は柔らかい金属のため、耐久性を高めるために銅などの金属を合金して加工されます。

耐久性の違い

銀メッキは剥がれると元通りに修復することができないため、そのまま使い続けることが難しいでしょう。しかし、とくに銀食器などで厚みのある銀メッキが施されることがありますが、その場合は耐久性が高くなります。

本物のシルバー製品なら、適切なお手入れをすることで長期間使用することが可能です。銀磨きなどのお手入れを定期的に行い、正しい保管方法を守れば、輝きを保ちながら美しい状態を維持できます。そのため、投資としても魅力的な選択肢といえるでしょう。

シルバーの見分け方1:刻印をチェックする

シルバーの刻印

シルバー製品には通常、純度や製造元が刻印されています。アクセサリーの場合は、裏側や留め金部分に刻印があるのが一般的です。本物のシルバー製品には、「SILVER925(SV925)」や「SILVER900(SV900)」などの刻印があります。

一方で、銀メッキ製品には「SILVER E.P」などの刻印が見られることがあります。ただし、全てのアイテムが刻印されているわけではなく、確認が難しい場合もあるため注意しましょう。

シルバーの見分け方2:道具を使って反応を見る

道具でシルバーを確認

本物のシルバーか銀メッキかを見分ける方法として、さまざまな道具を使った確認方法があります。ここでは、代表的な3つの方法をご紹介します。

磁石を使う方法

本物のシルバーは非磁性であるため、磁石に引き寄せられません。一方、鉄などは磁石に強く引き寄せられる性質をもちます。そのため、磁石を近づけてみて、引き寄せられた場合は銀メッキ製品であると判断できます。ただし、真鍮や銅、鉛なども非磁性金属のため、磁石反応がないからといってシルバーと判断することはできません。磁石反応を試してから、ほかの確認方法も試してみましょう。

輪ゴムを使う方法

本物のシルバーは硫化することで黒くなる性質をもつため、硫黄などに触れさせて反応を確かめることで判断することも可能です。輪ゴムには硫黄が豊富に含まれているため、本物のシルバー製品であれば表面を優しく擦ると黒く汚れが付きます。ただし、ものによっては反応速度が遅かったり、黒ずみができにくかったりする場合があります。そのため、黒くならなかったからといって銀メッキと判断することはできません。

氷を使う方法

本物のシルバーは、熱伝導率が高い金属です。その性質を利用して、氷をシルバー製品に触れてみてすぐに溶けるかどうかで見分けることができます。氷を乗せてみて、通常よりも早く氷が溶けるようであればシルバー製品である可能性が高いといえます。ただし、アクセサリーなどの小さなシルバー製品は、氷を乗せられないため判断が難しいかもしれません。銀食器など、大きく平らな形状のものにおすすめの判断方法です。

シルバーの見分け方3:比重を調べて判断する

シルバーの比重

本物のシルバー製品を見分ける方法として、比重を調べる方法があります。プロが使う比重計のような正確な数字は出せませんが、おおよその数字からシルバーか銀メッキかの判断が可能です。家庭用のはかりを使用するため、シルバーアクセサリーなどの小さなシルバー製品に向いた方法です。

≪比重の測り方≫

  1. 比重を調べたいシルバーアクセサリーの重さを計ります。
  2. 透明なコップなどに水を入れ、はかりに乗せて重さを0gにしておきましょう。
  3. シルバーアクセサリーを、糸やクリップを使って上から吊り下げるようにして水に入れ、重さを計ります。このとき、アクセサリーがコップの底や側面に当たらないように注意しましょう。これにより、シルバーアクセサリーの体積が分かります。
  4. シルバーアクセサリーの重さと体積から、密度を導き出しましょう。密度は、重さ÷体積で求められます。純銀の比重は10.5ですが、アクセサリーに主に使用されるスターリングシルバーの比重は10.35です。比重は密度と同じ値になるため、10.35に近い数字が出れば本物のシルバー製品である可能性が高いといえます。

シルバーと銀メッキの見分け方を知ろう

本物のシルバー製品と、銀メッキ加工された製品の見分け方をご紹介しました。それぞれ価格やお手入れ方法などに違いがあるため、シルバー製品を購入する際には、その品質を正しく見極めることが重要です。本物のシルバーは、多くの場合刻印がされています。刻印がない場合は、シルバーの特性による反応を調べることで見分けることができます。

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水野崇

水野様

キャリア20年超の株式トレーダー。講演・講師、取材協力、テレビ出演など多方面で活躍する独立系FP。LEC専任講師(法人事業本部)。学校法人専門学校東京ビジネス・アカデミー非常勤講師。テレビ朝日『グッド!モーニング』、BSテレ東『マネーのまなび』などに出演。日本FP協会「2021年FP広報センター」スタッフ。

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