砂金買取の基礎知識|相場や査定の注意点
自然環境の中で見つかる金の中でも、砂のように粒が細かいものは「砂金(さきん)」と呼ばれます。砂金は非常に珍しいもので、大きさによっては高い価値がつく可能性がありますが、一般的な買取専門店では売却できないことも珍しくありません。本記事では、そんな砂金の買取に関する基礎知識をお伝えします。
砂金の特徴や歴史
砂金とは、砂状の細かな金のことです。自然環境の中で見つかる場合があり、主に川などで採ることができます。このように川で砂金が見つかる理由は、金鉱脈が崩れて川に流された際に、金が川岸や河口へ流れ着くことがあるためです。
多くの場合、砂金は砂粒のように小さく、運良く発見した場合でも0.4g未満のサイズであることがほとんどです。しかし、まれに大きなサイズの砂金が見つかるケースも存在します。大きな砂金は希少価値が高く、1g以上のものは「ナゲット」、0.4g以上のものは「グレイン」と呼ばれています。
日本でも、1900年に北海道の北見枝幸砂金地で769gのナゲットが発見された事例がありました。世界では、1980年にオーストラリアで27.7kgの巨大なナゲットが発見された事例が有名です。このようにナゲットが発見された地域では、その後に大勢の人が砂金を求めて発掘へ訪れるゴールドラッシュが起こりました。
砂金の価値はどれくらい?
人工的に精製された金製品を売却する場合は、「24金(K24)」や「18金(K18)」といった形で純度の高さが示され、純度と重さによって価格が提示されます。それに対して、砂金は自然環境の中で作られるため不純物が含まれていることが多く、純度が一定ではありません。基本的には金の純度が高く、かつ重さがあるものほど価値が高くなりますが、まず専門的な方法で純度を測定する必要がある点を押さえておきましょう。また、砂金を売却する際は、金を精製する費用が発生する可能性があるので、その分利益が少なくなることも考慮する必要があります。
砂金を入手する方法
砂金を入手するには、信頼できる店舗で購入する方法や、自分で採取する方法があります。観光の記念に砂金を採取する体験をしてみても良いでしょう。ここでは、砂金を入手する方法を解説します。
購入する方法
砂金は金としての価値があるだけでなく、自然の中で生まれた天然の形状や希少性を楽しめるという魅力もあります。砂金を購入できる場所として、砂金を専門的に取り扱う販売店のほか、インターネットオークションなどが挙げられます。ただし、砂金の購入は高額な取引となる傾向にあるため、信頼できる店舗を見極めることが重要です。
採取する方法
砂金を自分で採取したい方は、採取体験を提供している観光地へ足を運んでみましょう。国内では、以下の施設で砂金の採取体験ができます。採取体験では、スタッフから指導を受けながら砂金を見つけられるので、初めての方でも安心です。
【砂金の採取体験ができる施設の一例】
- ウソタンナイ砂金採掘公園(北海道)
- 佐渡西三川ゴールドパーク(新潟県)
- 甲斐黄金村・湯之奥金山博物館(山梨県)
- 土肥金山(静岡県)
- 生野銀山(兵庫県)
- 地底王国美川ムーバレー(山口県)
砂金の採取で一般的に用いられているのは「パンニング」という方法です。「パンニング皿」と呼ばれる皿の形をした道具に砂利と水を入れて、振ることによって砂のみを洗い流して砂金を見つけ出します。砂金と砂利の比重の違いを利用したパンニングによって、砂金のみを効率的に取り出すことが可能です。採取体験ができる施設にはパンニング皿をはじめとした専用の道具が用意されているので、本格的な採取体験ができるでしょう。
なお、自然の河川で個人的に砂金を採取するには、土地の所有者による許可が必要となるため注意が必要です。それだけでなく、川の付近で作業をするには災害などの危険がともなうほか、ゴミのポイ捨てなどのマナー違反による環境破壊が懸念されています。初めて砂金を採掘するなら、体験を利用するようおすすめします。
砂金の買取相場や注意点
最後に、砂金の買取相場や注意点をお伝えします。お持ちの砂金の売却を考えている方は、近年の金相場や砂金の査定について、以下のポイントを押さえておきましょう。
金の買取では、金相場が判断材料になる
2023年11月時点で、純金の買取相場は1gあたり約10,000円となっています。近年は金価格が高騰し、高値での取引が続いています。金の高価買取のチャンスとなっているため、お持ちの砂金を売却したい方は、ぜひ相場をチェックしてみてください。
砂金を売却する際、明確な相場はないとされています。その理由は、砂金にはその他の金属をはじめとした不純物が含まれることが多く、含有率を判断しにくいためです。ただし、砂金は天然のものであることから、珍しい形状のものや大きなものはコレクターズアイテムとして付加価値がつく可能性もあります。珍しい砂金を入手したら、査定でその価値を確かめてみてはいかがでしょうか。
買取業者のなかでも、砂金の査定は行っていないところがある
ここまでお伝えした通り、砂金の価値を正確に判断するためには純度を測定する必要があります。砂金を取り扱うには純度を調べる手間がかかることから、一般的な金買取を行っている業者であっても、砂金の査定は受け付けていないケースが少なくありません。そのため、砂金の査定を検討しているなら、まずは店舗へ連絡して査定の可否を事前に確認しておくと安心です。買取査定で足を運んだり品物を郵送したりする前に、砂金の取り扱いについて問い合わせましょう。
「なんぼや」なら幅広い金製品の買取が可能
ここまで、砂金買取の基礎知識をお伝えしました。砂金の査定金額は、砂金に含まれる金の純度や重さのほか、現在の金相場によって決まります。自分で砂金を採取してみたい方は、まずは全国の施設で採取体験を利用してみてはいかがでしょうか。
買取専門店の「なんぼや」では、幅広い金製品を高価買取しています。売れるかどうか迷ったお品物でも、お値段がつく可能性がございます。買取査定は無料でご利用いただけるため、まずは店舗へ大切なお品物をお持ちになり、ぜひその価値を確かめてみてください。