金アクセサリーのお手入れ~品位別のメンテナンス方法
華やかな印象で、日本人の肌になじみやすい金のアクセサリーは、老若男女問わず人気の品物です。一度きちんとした品物を購入すれば、長く愛用できる点も魅力の1つだといえるでしょう。
とはいえどんなアクセサリーも、長く美しい状態をキープしていくためには、日々のお手入れが大切です。金のアクセサリーで実践するべきお手入れの方法と、異変が起きてしまった際のリカバーの方法について解説していきます。金のアクセサリーを入手したら、ぜひ頭に入れておいてください。
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「金」という素材の特性を知ろう
金のアクセサリーを正しくお手入れして、美しい状態を保っていくためには、まず「金」という素材が持つ特性について知る必要があります。
私たちの生活の中の身近なところにある「金」ですが、いったいどのような性質を持つ金属なのでしょうか。
- 柔らかく様々な形に加工しやすい
- 化学的に安定しており、外部からの影響を受けにくい
- 熱伝導や電気伝導に優れている
- 溶けやすく、ほかの金属と合わせて合金を作りやすい
1グラムの金を針金状に引き伸ばしていきますと、なんと3kmもの金の糸が出来上がります。厚さ0.0001mmまで引き延ばして、シート状の「金箔(きんぱく)」にすることも可能です。
これは金という素材が「非常に柔らかく、様々な形に加工しやすい」という特徴を持っているため。さらに外部からの影響を受けにくいことで、長期間その輝きが失われにくいという特性もあります。
熱や電気を通しやすいことで工業製品にも使われており、その他の素材と組み合わせることで、新たな活用法を見いだされているケースも少なくありません。
金のアクセサリーにも、金が持つこれらの特性は生かされています。金の特性に合わせてお手入れを行っていくことが重要なポイントとなります。
K24のアクセサリーは「傷」に注意
金のアクセサリーの中でも、価格が高く、「資産」としての価値も高いのがK24のアクセサリーです。
K24とは、99.99%以上の割合で金が含まれている金属のこと。「純金」と表現されることもあります。
金そのものを加工してアクセサリーの形にしているため、金を扱うときと同じように注意する必要があります。
K24アクセサリーは、金の特性上、皮脂汚れや汗によるダメージはそれほど受けません。酸化に強く、変色しにくいのもメリットです。
日常のお手入れは、柔らかい布やセーム革などで優しくふき取る程度で十分でしょう。
ただし衝撃には弱く、ちょっとしたことで傷が付ついてしまう可能性があります。落としたりぶつけたりしないように気をつけましょう。
ふき取る際にも、強くこすってしまわないようにしてください。細かい擦り傷がつき、表面がくもったようになってしまいます。
K18のアクセサリーは「黒ずみ」に注意
金のアクセサリーの中で、非常に数が多いのがK18のアイテムです。
K18とは、75%の金と25%のその他の金属を組み合わせて作られた素材のことをいいます。
金としての特性を受け継ぎながらも、ほかの金属を混ぜ合わせることで、アクセサリーとしての使い勝手の良さにも向上しています。
K18は、合金の中では皮脂汚れ・汗などによる黒ずみには強いものの、やはり長期間使っていれば徐々に汚れてきます。
アクセサリーを使用したあとは、欠かさずお手入れするのをおすすめします。
K18のアクセサリーのお手入れも、基本的には柔らかい布を使います。優しく汚れをふき取ってあげましょう。
また、K24よりは硬度が高いため、歯ブラシを使ったメンテナンスも可能です。毛腰の柔らかい歯ブラシを用意し、丁寧にアクセサリーをこすりましょう。
もちろん、K18であっても強くこすりすぎると傷がついてしまいます。優しくお手入れするのが大切です。
K10のアクセサリーは「変色」に注意
K10はさらに金の含有率が低く、約42%が金となっています。K24やK18と比較しますと、金属としての強さはアップし、傷はつきにくいといえるでしょう。
ただし、純金では気にならなかった、皮脂や汗などによる汚れには弱くなっています。
酸化によって黒ずみが生じる可能性も高くなります。
純度の低い合金アクセサリーほど、日々のメンテナンスが大切といえるでしょう。
手入れ方法は、K18のアクセサリーとほとんど変わりません。柔らかい布や歯ブラシを使用しましょう。 関連記事K10(10金)とは?チープなゴールドジュエリーと呼ばれる理由やK10ならではの魅力について
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2024.02.01
ただ、硬度が高いといっても金であることには変わりません。強くこすってはすぐに傷がついてしまいます。歯磨き粉や研磨剤などの使用も控えたほうが良いでしょう。素人が研磨剤を使用しますと、かえって仕上がりが汚くなってしまう場合があるためです。
リペアをしても思っていた色と違い、身に着ける機会が減ったアイテムは思い切って売ってしまうのはどうでしょうか。
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どうしても落ちない汚れは中性洗剤で落とそう
アクセサリーを使っていますと、どうしてもふき取るだけでは取れない汚れも生じてきます。
そういうときは、中性洗剤を使ってみましょう。
やり方は簡単で、中性洗剤を溶かしたぬるま湯にアクセサリーをつけ、磨くだけです。
このとき、冷水ではなくぬるま湯を使うのが大切です。冷たい水を使いますと、汚れが固まって落としにくくなってしまいます。
反対に、熱湯を使うのも避けたほうが良いでしょう。金の地金に宝石がついているタイプのアクセサリーですと、気温とお湯の温度差で石が割れてしまうことがあります。宝石に使われている接着剤が溶けてしまう場合もあります。
また、宝石の中には、中性洗剤が付着してしまうとくすんでしまうものがあります。硬度が高く、ほかの宝石と比べて強いダイヤモンドやルビー、サファイア、トパーズなどは大丈夫なようです。
エメラルド、ターコイズなどは避けましょう。
洗剤がなくとも、水につけるだけで変質してしまう宝石もあります。オパールがその代表格です。さんごや真珠、琥珀(こはく)など有機質の宝石も自分で洗わないようおすすめします。
中性洗剤を溶かしたぬるま湯には、アクセサリーを15~30分程度つけておきます。放置することで、細かな汚れにも洗剤が作用していきます。
繊細なつくりのアクセサリーでは手が届かない箇所もあるため、つけ置きで汚れを落としてしまいましょう。
つけおきが終わったら、柔らかい歯ブラシでアクセサリーを丁寧に磨きます。このときも強くこすらないようにしましょう。
純金の場合は、歯ブラシを使うと傷がついてしまう可能性があります。指の腹で優しくこすりましょう。
磨き終わったら再びぬるま湯を用意してすすぎます。アクセサリーの部品が落ちるのが心配な方は、目の細かい茶こしに乗せるのがおすすめです。
汚れと洗剤がしっかりと落ちるよう、丁寧にすすぎましょう。
金相場は、オリンピック開催で上昇すると言われています。
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使用場面にも注意して、輝きを保とう
金のアクセサリーの美しさを保つためには、お手入れも重要。しかしそれ以前に、「着用場面に注意する」という意識の高さも必要となります。
金という素材が持つ特性上、以下のような場面には弱いことがわかります。ぜひ注意してみてください。
- 海
- 温泉
- 激しいスポーツ楽しんでいるとき
- スキー
- サウナ
海や温泉では、水に含まれる成分が金属に影響を与える可能性があります。
また海でK24のアクセサリーを身につけていますと、硬い砂で傷がついてしまう可能性もあります。
激しいスポーツを楽しんでいる際も、傷や変形のリスクがあるため、避けた方が無難です。
最後のスキーとサウナですが、こちらは熱伝導率の高さからくる注意点です。
温度を伝えやすいことで、スキーでは凍傷、サウナでは火傷(やけど)の危険性がありますから、必ず外して楽しむようにしてください。
持っておきたい金アクセサリーのお手入れグッズ
金のアクセサリーを長く使用するためには、定期的なお手入れが欠かせません。
お手入れの際に活用していただきたい便利グッズをご紹介します。
専用クロス
拭き掃除はお手入れの基本です。
ジュエリーショップなどでは専用のクロスが販売されています。柔らかい素材により、金アクセサリーを傷つけずお手入れができます。
一日身に着けていた金アクセサリーを外したあとは、日常的に拭き掃除を行ってください。
金だけではなく宝石や他のシルバー製品に使えるクロスがおすすめです。
歯ブラシ
少し入り組んだ部分のお手入れには歯ブラシが活用できます。
金アクセサリーを傷つけないように、くれぐれも毛先が柔らかいタイプの歯ブラシを利用してください。
また、ヘッドが小さいタイプのブラシが使いやすいでしょう。
また、上述したように品位によっては歯ブラシの使用を控えた方が賢明です。
特に純金はデリケートであり、歯ブラシで傷ついてしまう可能性があります。
中性洗剤
金アクセサリーのお手入れに使用する洗剤としては、中性洗剤が最も一般的です。
スーパーやドラッグストアで手に入るような食器用洗剤で問題ありません。金アクセサリーのくすみや皮脂汚れを落とすことができます。
基本的に原液をそのままアクセサリーに付着させることはありません。必ず薄めて使用します。
また、汚れを溶かしやすくするため、ぬるま湯で薄めるのがポイントです。
アンモニア水
中性洗剤よりも強力な洗浄力を持っているのがアンモニア水です。
ただし、金アクセサリーの表面にダメージを与えてしまうこともあるため、頻繁には使用できません。
どうしても落とせない汚れが付着した場合にのみ、慎重に使用することをおすすめします。
使用する際は6倍の水で薄めます。基本はつけおき洗いですが、腐食性があるため長時間アクセサリーを浸しておくことは禁物です。
つけおきしたあとは、アンモニア水が残らないように金アクセサリーをしっかりとすすぎます。
茶こし
直接汚れを落とすものではありませんが、特に小さい金アクセサリーを洗浄する場合には茶こしがあると便利です。
洗剤を使用したあとに金アクセサリーをすすぐ際、アクセサリーを手に持った状態で行うとアクセサリーが水に流されてしまう恐れがあります。茶こしの上にアクセサリーを乗せ、その上から水を流すと安心です。
アクセサリーのクリーニング・リペア業者を利用するのもおすすめ
自分でのお手入れに自信がない場合は、金アクセサリーのクリーニングやリペアを行っている専門業者を利用するのもおすすめです。
超音波洗浄器で、手入れできない隙間までお手入れできます。
業者によっては、新品の輝きが取り戻せるリペアサービスを提供しているかもしれません。
汚れがひどい場合や傷が残っている場合は、一度こうした業者に相談してみてはいかがでしょうか。
金アクセサリーのお手入れまとめ
金のアクセサリーをお手入れする際は、K24・K18・K10など、種類に応じたお手入れを心掛けるようにしましょう。特性を理解した上で適切なメンテナンスを心掛ければ、いつまでも美しさがキープでき、末永く使い続けられます。
一方、誤ったお手入れ方法を実施すると傷などの原因となり、美しさを損なう原因にもなりえます。
また、着用の場面についても記事後半でご紹介した点を踏まえ、気をつけるようにしてください。
資産としての価値もある金のアクセサリーだからこそ、大切に気持ちよく使い続けていきましょう。
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