2024年
5月20日週
金相場の過去推移

2024年 5月 20日週 金相場の価格推移グラフ

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2024年 5月 20日週 金相場の価格推移

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2024年 5月 20日週 金相場の価格推移表

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2024年 5月20日週 金相場に対する考察

2024年5月20日〜5月24日週のNY金相場は、2,334.5ドル(前週比3.4%下落)で週間の取引を終了しました。4月29日〜5月3日週以来、3週間ぶりの下落週です。金相場に影響を与えた個別要因について、時系列に沿って確認してみましょう。5月20日(月)にイラン大統領事故死のニュースが市場で伝えられると、中東情勢の混迷を一段と深めるのではといった警戒感が台頭し、金相場の上昇を後押し。さらには台湾の新総統就任で中国の関係悪化が懸念され、ドル建て金価格は4月12日(金)につけたこれまでの最高値を超え、過去最高値を更新しました。このまま最高値更新の継続が期待されていたものの、5月22日に公表されたFOMC議事要旨でFOMCメンバーから「インフレ抑制には予想以上に長い時間がかかるだろう」との見通しが示され、さらには利上げ議論の存在も明らかになったことから大幅下落に転じます。FRBの利下げ期待で買われていた金相場は失望感から売り優勢となり、プラチナや銀を含めた貴金属市場全体にも下落が波及、週後半にはインフレ低下を示す米経済指標の発表が続くも買い材料視されませんでした。ドル建て金価格をテクニカルでみると4月12日(金)と5月20日(月)の2つの高値でダブルトップを形成、20日移動平均線を下回ったことで調整相場入りを示唆していることから、当面は方向感の出づらい展開が想定されます。外国為替市場は、政府・日銀が4月末から5月にかけて2回実施した円買い介入の効果が薄れ再び円安が進行。1ドル=156〜157円の推移が続き、週間の変動幅は大きくないものの、依然として歴史的円安水準に位置しています。為替介入の是非については国内外の当局関係者からさまざまな意見が出ていますが、米利下げ時期の後ずれ見通しで日米の金利差は大きく、現状円安ドル高を是正する材料が見当たりません。そのため、今後急速に円安が進行した場合であっても、当局の対応策には限りがあるでしょう。国内金価格にとって円安は価格上昇の支援要因となり、5月21日(火)には13,368円の過去最高値をつけました。今後も13,000円前後での底堅い値動きが予想されています。

専門家コメント・考察コメント作成

水野 崇さん(CFP/1級FP技能士)
水野 崇さん
(CFP/1級FP技能士)

キャリア20年超の株式トレーダー。講師、取材協力など多方面で活躍する独立系ファイナンシャルプランナー。大学や事業法人で講師を務め「金融リテラシー講義」を毎週行う学校法人専門学校非常勤講師。

2024年 5月 週別 金相場の価格推移

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