ロンドンの金価格が重要視される理由は?世界の金相場の仕組み
世界には、金相場に大きな影響を与える「4大市場」と呼ばれる有名な市場があります。それは、ロンドン(イギリス)・ニューヨーク(アメリカ)・香港(中国)・チューリッヒ(スイス)という4つの都市にある金市場です。
なかでもロンドンは、ニューヨークとともに世界の金相場に影響を与える中心的な市場として知られています。ここでは、そんなロンドン金市場について解説します。
世界の金相場に影響を与えるロンドン金市場
ロンドン金市場は、17世紀に成立した歴史ある金市場です。古くから世界の金取引の中心地として発展してきた市場であり、現在も世界の現物取引の金相場に影響を与える重要な市場として位置づけられています。
ロンドン金市場では、営業日の10:30と15:00の計2回にわたり、金の値決めが行われています。そこで金の価格を決めているのは、ロンドン貴金属市場協会の会員で、「5大貴金属商」と呼ばれる5社の企業です。この価格は、市場での公正な「せり」によって決められるもので、実際に現物の金の取引ができる信頼性のある指標となっています。
世界の金市場では、こうしてロンドン金市場で値決めされた金の現物価格に基づいて、金価格が決められていきます。このような背景から、ロンドン金市場は世界の金現物取引に影響を与える重要な市場となっているのです。
ニューヨークは金先物市場で重視される市場
ロンドン金市場と同様に、世界の金相場に影響を与える重要な市場として知られるのが、ニューヨーク金市場です。前述のロンドン金市場では金の現物取引が行われているのに対して、ニューヨーク金市場では金の先物取引(=現時点で将来の売買を約束する形式の取引のこと)が行われています。ニューヨーク金市場で公表される金先物の価格は、世界の金先物取引で指標として用いられています。このように、金現物取引ではロンドンの市場価格、金先物取引ではニューヨークの市場価格が重要であることを押さえておきましょう。
「ロコ・ロンドン」の金価格の意味とは?
金現物取引で用いられる金価格の一つに「ロコ・ロンドン」が挙げられます。そもそも「ロコ」という言葉には、貴金属の取引における現物の受け渡し場所を指す意味合いがあります。つまり、ロコ・ロンドンなら、ロンドン金市場で受け渡しが行われる条件の取引ということです。そこから、「金現物の運賃や保険料などが含まれない、現場で受け渡しをした場合の金価格」がロコ・ロンドンと呼ばれるようになりました。取引の際は、実際にロンドンで受け渡しが行われるかどうかにかかわらず、ロコ・ロンドンの金価格が使われることがあります。
金価格が高騰中!日本円の買取価格はいくら?
2023年現在、金価格の高騰が続いています。その背景として、海外の金相場の影響や、中古市場の活発化などが挙げられます。
過去数年、金の買取価格はどれくらい上がっているのでしょうか。2021年7月25日時点のデータでは1gあたり6,985円、2022年7月25日時点のデータでは1gあたり8,271円でした。1年で相場が大きく上昇していることがわかるでしょう。さらに、2023年7月25日時点のデータでは、1gあたり9,707円という高値がつきました。
近年の金相場は世界的に高値で推移する傾向にあり、今後も価格高騰の状況が続くと考えられています。
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