本物の「14金」はどれ?|K14・14K・K14GP・K14GF
金が高騰しているのを受けて、最近は14金の人気が高まっています。純金と比べて変形しにくく、傷がつきにくいのが大きな特徴です。
そこで本記事では、14金とK14の違いや純度や硬度などの特徴を詳しくご紹介します。カラーゴールド別の買取価格の違いも解説するため、これから金の売却を検討している方はぜひ参考にしてください。
「K14と14K」の違いとは
14金と一言でいっても、さまざまな表記方法が存在します。一般的に日本の製品はK14、アジア圏では14Kと表記される傾向があります。その他にも、585という数字が刻印されているケースもあるようです。
K14と14Kは、一見同じ純度のようにみえますが、アジア圏で生産された14Kは純度が異なるケースが多くあります。信用度が低い恐れもあるため、手持ちの金製品の刻印を確認してみましょう。
「K14GP・K14GF」の違いとは
K14と記載があるからといって、全ての素材が14金というわけではありません。金を使用した製品のなかには、K14GPやK14GFと記載されているものも存在します。
K14GPは「Gold Plated」の略称で、金メッキを表す表記です。また、K14GFは「Gold Filled」の略称で、金張りと呼ばれる加工が施されています。K14GFは、金メッキの20〜100倍ほどの厚さのK14が用いられており、K14GPに比べて耐久性が高いという特徴があります。また、金属アレルギーも起こりにくいため、ジュエリーなどに多く使われる素材です。
14金(K14、14K)の純度
14金に含まれる純金成分を表す純度は、58.3%です。つまり、14金は重量比に対しておよそ60%もの純金成分が含まれており、残りのおよそ40%は割金と呼ばれる別の金属成分で構成されています。
14金(K14、14K)の硬度
純金は、ほとんど腐食しない金属ですが、14金のように40%近い別の金属を配合してしまうと、腐食しやすくなったり、純金のような輝きがなくなったりなどのデメリットがあります。
このように、14金は18金や24金に比べると純度は低いものの、その代わり強度が増すため、さまざまなメリットが生まれるのです。ここからは、14金の硬度の高さによるメリットを詳しく解説します。
変形しにくく普段使いしやすい
14金は、純金に比べて硬度が増すため、傷つきにくく、変形もしにくいのが大きな特徴です。そのため、普段使いしやすい素材として、ジュエリーや腕時計などの宝飾品素材として多く使用されています。
繊細なデザインが施せる
14金は、硬度が高いため、繊細なデザインを施せるのも大きな特徴です。華奢なデザインをはじめ、細かな彫刻のようなデザインの加工にも向いています。
使用用途が広い(アクセサリーだけでなく、万年筆、楽器等)
14金は、硬さと加工のしやすさから、ジュエリー以外にもさまざまなアイテムで使用されている素材です。腕時計やメガネ、楽器や万年筆など、装飾品以外でも活用されています。
さらに、耐久性が高いことから、ジュエリーの留め具としても使われています。
14金(K14、14K)は多様なファッションに対応
金は、純度によって色味が大きく変化します。純度の高い金であればあるほど、黄金色に輝いており、純度が低くなると、黄金色の色調が薄れていきます。
金のなかでも特に輝いているのは、純度の高い24金です。ジュエリーなどでよく使用される18金も、比較的純度が高いため、金色の色調が強くみられます。一方で、10金は純度が低く、金色の色調が弱く輝きも少ないのが特徴です。14金は、18金と10金の中間色であるため、ゴールドの質感と強度を兼ね備えた素材といえるでしょう。
14金の大きな特徴として、割金として使用する金属の種類や配合する割合を変化させることで、さまざまな色味を楽しめる点が挙げられます。
ここからは、14金から作られるカラーゴールドの色調や特徴を詳しく解説しましょう。
イエローゴールド
イエローゴールドは、銀や銅を混ぜて作られるカラーゴールドです。金の含有率が高いほど黄色みが強くなります。プラチナと同レベルの硬度を持ち、変色しにくいため、普段使いする指輪やネックレス、ピアスやブレスレットなど、さまざまなジュエリーに使われています。
イエローゴールドは肌なじみも良く、さまざまな肌のトーンの方でも取り入れやすいカラーです。
変色した場合は、専用のクロスで優しく拭き取ったり、中性洗剤で優しく洗いあげたりするなど、定期的にクリーニングしましょう。
ホワイトゴールド
ホワイトゴールドは、ニッケルやパラジウムなどの金属を混ぜて作られるカラーゴールドです。ホワイトゴールドには、ハードホワイトゴールドとソフトホワイトゴールドの2種類があります。
ハードタイプは、より白色が強く、プラチナのような風合いがあります。非常に硬い性質のため、加工しにくい点がデメリットです。一方で、ソフトタイプは、ハードタイプに比べて軟らかいため、加工しやすい性質があります。繊細な装飾品や細かなデザインのアクセサリーにも最適です。
ただし、ホワイトゴールドによく使用されるニッケルは、金属アレルギーの原因となりやすい素材です。金属アレルギーがある方は、使用する際に十分注意しましょう。
ピンクゴールド
ピンクゴールドは、金と銅を主成分としたカラーゴールドで、温かみのあるピンク色が特徴です。銅の含有量が増えれば増えるほど、赤みを帯びた色味となります。ピンクゴールドは、日本人の肌に特になじみやすく、女性を中心に人気を集めるカラーです。
純金よりも硬度が高いため、日常使いできるジュエリーの素材として使われるケースが多くあります。指輪やブレスレット、腕時計など、毎日身につけるようなアイテムでも、傷がつきにくく、摩擦や衝撃にも強いのが特徴です。
ただし、銅は金属のなかでも変色しやすい素材であることから、経年劣化や使用環境によって茶色く変化するリスクが高いというデメリットもあります。定期的にメンテナンスを施すことで、長期間使用し続けられるでしょう。
金の好みは国によって千差万別!
金の純度は高いほうが資産価値は高いものの、国によって人気の純度は大きく異なります。
たとえば、中国では華やかで煌びやかな輝きを放つ純金が好まれる傾向にあります。純金、もしくは22金程度の高品質の金が重宝され、比較的純度の低い18金や14金は人気が低いようです。
一方で、アメリカやヨーロッパなどの欧米諸国では、頑丈で耐久性の高い素材が好まれる傾向にあります。14金や18金のように、プラチナと同レベルの強度を持つ素材が特に人気です。
長い期間つけ続ける結婚指輪は14金素材のものが好まれます。ハワイの伝統的なジュエリーであるハワイアンジュエリーのように細かな彫刻や装飾を施すアイテムには14金が多く使用されているのです。
金が高騰していることもあり、日本国内でも14金を使用した製品が増えてきています。今後、14金の需要は、これまで以上に高まっていくでしょう。
まとめ
14金にもさまざまな種類があります。豊富なカラーバリエーションや強度の高さなどから、幅広いジャンルの製品に活用されています。近年では、海外はもちろん、日本でも人気が高まっており、今後の14金の相場価格に目が離せません。
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