金相場とゴールデンウィークの関係|今後の金価格を予想するうえでのポイント
金製品の売却を検討している場合は、ゴールデンウィークなどの長期休暇中も市場の動向を把握することが大切です。今回は、金相場とゴールデンウィークの関係や、金価格を予想するうえで意識するべきポイントを解説します。
ゴールデンウィーク中の金相場の傾向
ゴールデンウィークといえば、多くの日本人が待ち望む長期休暇です。しかし、金の売却を検討している方にとっては、市場の動向をチェックする重要な時期でもあります。
近年、ゴールデンウィーク期間中の金相場に明確なトレンドは見られないものの、日本市場が休んでいる間も海外の市場は動き続けています。そのため、国際的なニュースやイベントが金価格に影響を与えることがあり、その結果は連休明けにまとめて現れます。金製品をできるだけ高値で売却したいと考えている場合は、ゴールデンウィークなどの長期休暇中も最新のニュースをチェックし、相場への影響を予測することが重要です。
金相場に影響を与えた近年のニュース
近年、金相場に影響を与えたニュースには以下のようなものがあります。
新型コロナウイルス
日本では、2020年から新型コロナウイルスが本格的に流行し、経済活動に大きな影響を与えました。世界的なパンデミックに発展したこともあり、経済不安が蔓延し、金相場は2011年のリーマンショック以来の高値を記録しました。新型コロナウイルスの流行が落ち着いた後も、史上最高値を更新するなど金の高騰は続いています。
米中貿易摩擦
2018年から続く米中貿易摩擦も、金価格を押し上げる要因となっています。GDP(国内総生産)のトップ2である米国と中国がもめることで、世界経済の下方リスクが高まり、安全資産である金を購入する方が増えたためです。2023年9月時点で解決の糸口は見えておらず、影響が長引く可能性があります。
ウクライナ有事
2022年2月に、ロシアがウクライナに侵攻したことで戦争が勃発しました。世界情勢が悪化したことにより、「有事の金買い」が発生し、金相場の高騰につながっています。ウクライナ有事は2023年9月時点でまだ終結していません。戦争がさらに長引くことになれば、金相場への影響も大きくなるでしょう。
金(ゴールド)の今後の相場を予想するうえで重要なポイント
金価格の相場は、さまざまな要因に影響を受けます。金をできるだけ高値で売却するには、金価格が変動する要因を理解し、最新のニュースなどから将来の相場を予測することが重要です。こちらでは、今後の金価格に影響を与え得る要因を4つご紹介します。
世界経済の動向
金は「安全資産」として知られ、経済不安や景気後退(リセッション)が発生した際には、現金の避難先としての役割を果たします。そのため、世界経済に影響を与えるような事件が生じたり、中央銀行の政策が発表されたりすると、金価格が大きく変動する可能性があります。
需要と供給のバランス
一般的な製品と同様、金の価格も需要と供給のバランスによって決まります。需要が高まれば価格は高騰し、供給量が増えれば価格は下落します。そのため、金を売却する際は需要と共有のバランスを崩すようなニュースがないかチェックすることが大切です。工業製品への新たな使い道が見つかったり、技術革新によって鉱山における金の生産量が増えたりすると、金価格の変動につながります。
地政学的リスク
戦争やテロなどの地政学的リスクを高める事象が発生すると、金融不安を引き起こし、その結果として金価格が上昇します。特に、金の生産や消費が集中する地域でのリスクは、市場に大きな影響を与える可能性があります。
円の価格変動
日本国内で金を取引する場合は、円の価格にも注目する必要があります。基本的に、円高になると金価格は下落し、円安になると高騰するためです。
まとめ
今回は、金相場とゴールデンウィークの関係や、今後の金価格を予測するうえでのポイントをお伝えしました。ゴールデンウィーク期間中の金相場は、明確なトレンドがあるわけではありませんが、海外市場の動きや国際的なニュースによって連休明けの価格に影響が出ることがあります。連休中も情報収集を行い、価格変動に備えることが大切です。
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