【更新：2024年11月】金買取の注意点とは？業者選びや売り方のポイント

宝石やインゴットなどの金製品は価値が高いので、買取をしている業者も多いです。
しかし、金を買い取ってくれる業者にも良し悪しがあり、業者選びを誤ると損をしてしまう可能性があるのです。
金買取業者を選ぶためには、事前の調査が大切になります。

では、どのような点に気をつけて業者を選ぶのがいいのでしょうか？
ここでは、業者選びや売り方など、金買取の注意点をご紹介します。

金買取ポイント1.手持ちの金を把握しておこう

金の買取価格が一体いくらになるのかを予測するため、手持ちの金の相場・純度・重量を把握しておきましょう。

相場

買取価格に直結する金相場は、事前のチェックが欠かせません。多くの業者のホームページには、その日の買取相場に加えて、数カ月単位や数年単位の金相場の推移が掲載されています。
金相場は世界情勢や経済不安など、さまざまな要因によって変化するため、売るタイミングによって買取価格が大きく異なります。
ただし、金相場の最高値を予想するのは、専門家でも容易ではありません。金相場を頻繁にチェックし、比較的高い時期だと判断できるタイミングで査定を依頼してみましょう。

純度

手持ちの金の純度は刻印で確認できます。金の純度はK24やK18、K14やK10などと表され、Kに続く数字が大きいほど純度も高くなります。
純度が高いほうが買取価格も高くなるため、指輪なら内側、ネックレスなら留め具に刻印されている純度を確認してみてください。
ただし、「GP」や「GF」の刻印がある場合は注意が必要です。
「Gold Plated」の頭文字をとったGPは「金メッキ」、「Gold Filled」の頭文字をとったGFは金張りを表しています。
金メッキや金張りは、表面部分に含まれる金の量が少なすぎるため、残念ながら金としての価値は高くならないでしょう。

重量

わずか0.1gの違いによって買取価格が上下する金を売る際には、事前に重量を把握しておくこともも重要です。
料理やお菓子作りなどに用いるデジタルのキッチンスケールなどを使えば、おおよその重量を把握できます。

買取価格をセルフチェックしよう

では、実際にお手持ちの金の買取価格をセルフチェックしてみましょう。
金の買取価格は、「相場×純度×重要」で計算されます。
【例】
金相場：11,000円/g
純度：K18＝75％
重量：20ｇ
11,000円/g×0.75×20g＝165,000円

ただし、業者によっては買取手数料がかかります。買取手数料は業者が自由に設定可能で、10％〜30％が相場です。

金買取ポイント2.金買取業者のここに注目しよう！

金の買取は信頼のおける業者を選ばなければ、良い取引をすることができません。
以下のポイントに注目して、買取業者を見てみましょう。

豊富な買取実績があるかどうか

価値があるものを見分ける査定力をつけるには、豊富な経験やノウハウが必要です。買取実績が豊富ということは、その業者に在籍している鑑定士の査定スキルが高いことの証だと言えます。
買取実績があるかどうかを見分けるには、実際に業者のホームページを閲覧したり、口コミを確認したりするのがいいでしょう。
実績がある業者の場合、買取が成立した情報をホームページに載せていることもあります。

査定方法が安心かどうか

金は高価なものなので、査定するスタッフは買取希望者に対して誠実な査定方法を心がけるべきです。
たとえば、査定をおこなう際に、金を目の届かないところに持っていかれると不安になる人もいるでしょう。スタッフが依頼者を不安にさせるような行動をとらない、教育が行き届いた業者と取引をした方が安心して査定を申し込めます。
査定方法に関しても、単純に金の重さだけを査定する業者より、金製品のデザイン面などあらゆる視点で査定してもらえた方が、買取価格が高まる可能性もあります。

迅速で丁寧な対応をしてくれるかどうか

査定の見積もりや質問に対し、不快感を示さず素早い対応をしてくれることも大切です。
連絡や対応が遅い業者に買取をお願いすると、お金のやり取りにも遅れがでるのではないかと不安になってしまうでしょう。

書面を作成してくれるかどうか

金は買取価格も高額になるため、取引に関する書面を作成してくれるかどうかにも注目してください。
金を取引する際には、見積書や売買契約書などの書面を作成することが一般的です。正式な書面を作成していない場合は、契約破棄やクーリングオフに対応してくれない悪徳業者の恐れがあるため、注意が必要です。
安心して取引するためには、書面を作成してくれない業者の利用は避けましょう。

金買取ポイント3. 買取不可能な金製品を把握しよう

金製品はすべてのものが買い取ってもらえるわけではありません。
以下の製品は買取をおこなっていない場合があります。

• 法定金貨
• 工業製品（基板など）
• 危険物（ライターなど）
• メッキ品や金歯などの品種や品質が特定しにくい製品

業者が金を再精錬することを目的として金の買取をおこなっている場合、法定金貨は買取することができません。
もし、お店で使用できる金貨を鋳潰した場合、貨幣損傷等取締法の違反になります。違反した場合は「一年以下の懲役または二十万円以下の罰金に処する。」と決められています。

スマートフォンやパソコンなどの基盤や、工業製品から金を分離する方法もありますが、大量に基板が必要となります。
また、保管場所や金精錬のノウハウがない業者の場合は、買取ができません。

ライターや刃物などの危険物の買取をおこなっていない業者もいます。
とくに刃物を取り扱う場合は申請が必要なので、対応していないケースもあるようです。

また、メッキ品や小さな金製品、刻印のない金製品を買い取っていない業者もいます。
金製品は偽物も出回っており、プロでも見分けるのが難しい場合があります。この場合は、刻印や鑑定書などがあると、スムーズに金の買取が進むでしょう。

金買取ポイント4. 買取価格が下がってしまうケースを理解しよう

金の買取で金額が下がることはあるのでしょうか。基本的に金は、純度や相場がわかっていれば買取価格が大きく変動することはありません。
しかし気をつけるべきポイントがあります。とくに海外製のK24製品を扱うときは、自分が予測していた価格よりも低くなってしまう可能性があるのです。

日本の基準でK24は純金度が99.99％以上です。しかし、海外基準では99.9％以上と刻印されています。
99.9％ということは、99.90％でもK24と刻印ができます。その場合、0.09％の誤差が生じるのです。たとえば、相場が5,000円/gで100gを買い取ってもらうとしましょう。

なんと、日本基準と違い45,000円の誤差が生じるのです。
もし刻印に「999（スリーナイン）」があった場合や、海外製の金を売る場合は、誤差が生じる可能性があることを覚えておきましょう。

金買取ポイント5. 金買取で本人確認が必要なケースを理解しよう

高額な資産の取引がおこなわれる場合、「犯罪収益移転防止法」により本人確認書類が必要になる場合があります。
条件は以下の通りです。

• 平成28年10月の改正以降は、顔写真つきの証明書、もしくは顔写真なしの証明書とその他補完書類による本人確認が必要
• 第三者が委任された場合は、委任状・依頼者の本人確認書類コピー・代理人の本人確認書類
• 法人の場合は登記簿謄本等、事業について確認できる書類や取引をする目的の確認、取引をおこなう代表者の本人確認書類

もし必要な書類が確認できないときは、取引をおこなえないので注意が必要です。

一般的に金取引で本人確認を行う際には、以下のいずれかの書類の提示が求められます。

・運転免許証
・運転経歴証明書
・住民基本台帳カード
・在留カード
・特別永住者証明書
・障害者手帳
・パスポート（所持人記入欄がない場合は補完書類が必要）

金の買取価格が200万円を超える場合は、犯罪防止のために本人確認が強化されるため、マイナンバーカードも用意する必要があります。
買取金額のセルフチェックで200万円を超える場合は、本人確認書類と合わせてマイナンバーカードも持参しておきましょう。
また、代理で買取を依頼する場合、必要な書類がさらに増えます。

・委任状
・依頼者を受けた人の本人確認書類
・所有者（依頼者）の本人確認書類のコピー
親や兄弟などの親族に代わって買取を依頼する場合でも、委任状は必要です。

金買取の手順とは

金の買取方法には、店舗買取や宅配買取、出張買取などの種類があります。ここでは、定番の買取方法である店舗買取の流れをご紹介します。

STEP1.来店
利用したい業者のホームページで営業時間を確認しましょう。

STEP2.鑑定
鑑定スタッフが鑑定を行います。

STEP3.査定額の提示
査定額が店舗側から提示されます。

STEP4.買取
査定額に納得し買取を希望する場合は、取引成立となります。
取引には本人確認書類の提示と申請書の記入が必要です。

STEP5.お支払い
買取額がその場で現金で支払われます。
業者によって、査定方法や流れが多少異なる場合もあります。
買取にかかる時間は、買取を希望する商品数によって前後しますが、おおむね10分〜1時間ほどです。

金買取 優良な業者を選んで安心できる取引をしよう

• 迅速・丁寧で実績のある業者を選ぶ
• 業者によっては買取ができない金製品がある
• 海外の金製品は買取金額が下がる場合がある
• 本人確認書類を持参して正しい取引をする

金買取では、信頼できる業者との取引が重要です。
｢なんぼや｣では、プライバシー保護に配慮した査定方法をおこなっています。
また、充実したカスタマーサービスや、接客スキルを学んだスタッフがいるので安心して取引することができます。

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