金の純度を高める技術 昔から行われてきた方法
2024年金買取相場急上昇中!! 10月31日(木)現在1gの相場が15,025円を超えました!! 金を売るなら今がチャンス、金買取なら「なんぼや」にお任せください。 金買取相場価格 推移グラフ 基準指数(円) 期間(日単位): 開始日が終了日より後になっています から 終了日が開始日より前になっています ※買取相場価格に手数料は含まれておりません。手数料に関しては宅配買取もしくは店頭にてご案内させていただきます。
金の純度 金を取り出す方法
私たちの身近にある「金」は、鉱床から産出される、金鉱石から取り出されています。金鉱石という言葉からは、「金だけがたくさん含まれている石」というイメージを抱きがちですが、実際にはそういうわけではありません。
もちろん金は含まれていますが、銀や銅など、金以外の様々な金属も同時に含まれているのです。他の金属から金だけを選り分け、その価値を高める工夫が必要となります。
こうした問題は、世界各地で共通するもの。このため、金の純度を高める作業は、各地で行われてきました。
16世紀ごろまでの日本では、まだこの技術が伝わっていませんでした。このため、当時の日本製の粗銅には、多くの金や銀が含まれていたのです。
中国やヨーロッパの商人たちは、日本の粗銅を安く買い集め、その中から金や銀を取り出していたと言われています。
さて、金の純度を高めるための方法として、広く知られているのが「灰吹き法(金銀吹き分け法)」です。鉱石を鉛に溶け込ませ、そこから金や銀のみを取り出す方法で、日本には1591年に南蛮人によってもたらされました。
このため、これ以降は安価に粗銅を売りに出すのではなく、国内の金や銀を回収する技術が、飛躍的に高まったと言われています。
灰吹き法以外にも、金の純度を高める方法はあります。水銀を使ったアマルガム法も、古くから行われてきた手法の一つです。
過去には多くの金を産出していた日本ですが、現代においては、「銅の精錬の副産物」として生産されるケースが一般的です。銅鉱石から銅を取り出す過程で、金も回収されています。
灰吹き法の手順
この「灰吹き法」では、まず粗銅を鉛の中に溶かします。それを少しずつ冷やしますと、先に銅だけが固まってきて、鉛は溶けたままの状態になります。この時、金や銀は鉛の中に溶けたままです。 関連記事金鉱石 様々な金属が混合する鉱石から金を回収する方法
自然から金を回収するための方法は、大きく2つに分けられます。 ・鉱脈にある「山金」から回収する ・川底に沈んでいる「砂金」から回収する 私たちが…
2024.03.27
この状態を保ちますと、銅は鉛よりも軽いため、溶けた鉛の中から浮き上がってきます。溶けた鉛を骨灰の皿に移し、空気を吹き付けますと、金銀を取り出すことができるのです。
金の純度 現代の精錬方法
さて、現在では粗銅から金などを回収する方法には、電解精錬と呼ばれる技術が用いられています。
電解精錬では、鉱石から取り出された粗銅を、硫酸酸性硫酸銅の水溶液中で電気分解します。この作業でイオン化しにくい金、銀、セレンなどが、イオン化しやすい銅と分離されます。さらにセレンなどを分離し、その後、銀を分離する作業を行いますと、高純度の金を回収できるのです。
ちなみに金の純度はカラットという単位で表されます。
これは、純度を24分率で表す単位で、純度100%なら「24カラット」または「K24」、「24金」と表示され、「純金」と言われます(99.99%以上の純度であれば、日本では「24金」と表示できます)。
「K18」や「18金」と表示されているものは、18/24ということで、100分率で表現すると純度75%ということになります。