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金投資はなぜ長期投資が基本なのか?損失を防ぐためのコツ

金投資はなぜ長期投資が基本なのか?損失を防ぐためのコツ

金投資は、多くの投資家にとって安定性と信頼性の象徴として認識されています。黄金の輝きは時代や国を超えて人々を魅了し続けており、いつの時代も価値ある貴金属として存在してきました。昨今は金相場が高騰しており、金投資に興味をもつ方も増えています。金投資は長期投資が基本といわれていますが、その理由についてはご存じない方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、金投資の特徴と長期投資の重要性を解説し、金投資で損失を防ぐコツなどをご紹介します。

金投資の特徴

金は実物資産であり、株式や債券などとは異なります。実物資産と呼ばれるように、金は、そのもの自体に価値があるのが大きな特徴です。これは古くから認められており、世界中で安定した価値をもっています。金は一度も「無価値」になったことがなく、その輝きは時代を超えて人々を魅了してきました。
金と他の資産との違いは明確です。預貯金・株式・債券などの「紙の資産」は、その価値が発行体の信用や業績に依存します。世の中が安定し経済が好調なときには「紙の資産」の価値は上昇しやすく、不安定な時期には「実物資産」の価値が上昇します。この特徴から金は、中長期的な視点で見ると、資産の目減りをカバーし、価値を維持する役割を果たすといえるでしょう。

金投資が長期投資に向いている理由

金は長期投資した方が、リスクに備えられるといわれています。ここでは、長期投資について解説しながら、金投資が長期投資に向いている理由についてご紹介します。

長期投資とは?

長期投資に明確な定義はありませんが、一般的には数年以上の期間におよぶ投資のことです。投資のセオリーでは、長期であればあるほど資産が成長しやすい傾向にあります。
一方、短期投資は統計の結果や有力者の発言など一時的な値動きに乗じて投資を行い、利益を得る必要があります。短期投資には、経験や情報収集はもちろん、分析能力、専門知識も必要です。初心者の場合はとくに、金投資には長期投資が向いているといえます。

金投資は長期積み立てが基本の理由

2024年2月現在、金の相場は短期的に見ると高騰したり下落したりを繰り返しますが、長期的に見ると上昇傾向にあります。つまり、長期的な保有によって大きな利益を得る可能性があり、短期売買よりも長期的な視点での保有がリスク管理に役立つといえるでしょう。
金投資は、とくに短期での利益を得るのは難しいとされています。金は有事の際に安定した資産として認識されるため、長期的な保有が推奨されているのです。

金投資で大きな損失を出さないためのコツ

これから金投資を始めようと考えている方は、投資に関する知識をしっかり蓄え、リスク回避に努めましょう。ここでは、金投資で大きな損失を防ぐコツをご紹介します。

金投資を始める時期

金投資を始めるなら、できるだけ早めに始めることが重要です。金は、短期的に見れば上昇と下落を繰り返していますが、長期的に見れば上昇傾向にあります。近年は金の相場価格が高騰傾向にあり、1gあたり1万円を超えてもなお上昇を続けています。
長期的な保有を目指すならばとくに、早期のスタートが利益につながりやすいといえるでしょう。ただし、現在は金価格が高騰している傾向があるため、購入時期にも注意が必要です。金の値動きに精通する専門家に相談するなど、購入と売却のタイミングを見極めることが重要です。

分散投資をする

実物資産である金は、無価値になる可能性は低いため「守りの資産」といわれています。しかし投資において、資産を金だけに集中させるのはリスクが高いといえます。金は大きな利益が出にくいとされており、金の価値が著しく低下した場合には大きな損失を被る可能性があるためです。
安全資産として、保有資産の10~15%を目安に金に配分することを推奨する声もあります。しかし、投資を行う人の年代や保有資産によっても投資に対する意識は異なるでしょう。たとえば、これから資産を形成していこうとする方であれば、守りの資産である金を大量に保有する必要はありません。一方、老後を視野に入れ、資産保全のために金投資を考えている方は金の配分を高めてもいいでしょう。
分散投資には、購入する資産を分散する方法と、売買するタイミングを分散するという方法があります。金を購入するタイミングを分散させれば、価格変動のリスクも分散させることができるためおすすめです。金投資に充てる額をいくつかに分けておけば、購入後に金価格が大きく下落しても、そのときに買い増すことができます。
この分散方法は、売却時にも有効です。時間を分散して売るタイミングを変えることで、リスクを最小限に抑えることができます。

ベストよりもベターを目指す

金相場は、世界情勢や為替相場など、さまざまな変動要因に影響を受けて日々上昇と下落を繰り返しています。そのため、今後の金相場の正確な予測は専門家でも困難です。
売却すると決めたら、ベストよりもベターを目指すことを心がけましょう。ベストなタイミングでの売却を追求するあまり、売り時を逃してしまう可能性もあります。売却した翌日に価格が上がることもあれば、下がることもあることをしっかり理解しておきましょう。相場は上昇と下落、どちらの可能性もあるため、日々の値動きをチェックしてタイミングを見極めてもほぼ意味がないといえます。そのような生活を続けていては、かえって精神的に疲弊したり生活がままならなくなったりしてしまう可能性があります。

金投資は長期保有の安全資産としての運用がおすすめ

まとめ
金が長期投資に向いている理由や、金投資で大きな損失を出さないための心構えなどをご紹介しました。金は短期での利益が得られにくく、短期投資には向いていないとされています。ただし、無価値になる可能性が低く、インフレにも強いという特質をもちます。メリットとデメリットをしっかりと踏まえながら、長期投資を前提として金投資を始めるのがおすすめです。
また、金投資をするなら、売却のタイミングや売却方法にも注意が必要です。金の売却時期などでお悩みなら、金の買取実績豊富な「なんぼや」にぜひご相談ください。

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水野崇

水野様

キャリア20年超の株式トレーダー。講演・講師、取材協力、テレビ出演など多方面で活躍する独立系FP。LEC専任講師(法人事業本部)。学校法人専門学校東京ビジネス・アカデミー非常勤講師。テレビ朝日『グッド!モーニング』、BSテレ東『マネーのまなび』などに出演。日本FP協会「2021年FP広報センター」スタッフ。

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