ドイツと金に関するさまざまな知識|保有量や金貨、ジュエリーブランド
金は、古くから価値ある貴金属として世界中で取引されており、人々を魅了してきました。不変的な輝きと希少価値の高さから、貨幣やアクセサリーとしてはもちろん、投資や装飾品として広く用いられています。そんな金の保有国ランキング1位はアメリカ合衆国で、そして2位がドイツです。この記事では、高い金の保有量を誇るドイツに焦点を当て、ドイツの金にまつわるさまざまな知識に迫ります。金貨の種類や、注目のゴールドジュエリーブランドもご紹介しますので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
ドイツの金保有量について
ドイツは金保有量が世界的にも高く、世界2位に位置しています。これは、中央銀行や公的機関の金保有量を示すデータに基づくものです。外貨準備の一環として金を保有する国は多いですが、その中でもドイツは注目されています。ドイツの外貨準備資産のなかで金の占める割合は約68%となっており、その大きな金保有量は国の安定性や信頼性に寄与しています。
ドイツの金貨について
日本でドイツ製の金を手に入れる方法としてもっとも身近なのは、ドイツの金貨を購入する方法です。ここでは、代表的なドイツの金貨の名称や特徴をご紹介します。
ブレーメン20マルク金貨
ブレーメン市を象徴する鍵が描かれたエンブレムが中央に配置され、それを両側でライオンが支えているデザインが人気の金貨です。紋章は時代の流れとともに変化していますが、ペテロの鍵だけが描かれるようになったのはブレーメン市が貨幣鋳造権を得てからのことです。発行枚数は不明で、非常に価値の高い金貨となっています。
ハンブルク20マルク金貨
ドイツ北部の自由都市、ハンブルクで発行された金貨です。都市のシンボルである3つの塔と1つの門の城塞が描かれたエンブレムを、両側で2匹のライオンが支えるデザインが特徴です。裏面には、ドイツの紋章であるイーグルと王冠が繊細なタッチで彫られています。完成度の高さと、デザインの美しさが人気で、ドイツ金貨を代表する金貨といえます。
ヴィルヘルム2世20マルク金貨
第9代プロイセン王国国王であり、大三代ドイツ帝国国王であるヴィルヘルム2世の肖像が刻まれた20マルク金貨です。基本的に、発行された金マルクには君主が描かれています。ヴィルヘルム2世は、イギリスのヴィクトリア女王の孫にあたりますが、第一次世界大戦では、ドイツとイギリスが敵対することになってしまいます。歴史的な価値も含まれており、コレクターズアイテムとしても人気です。表面は右を向いたヴィルヘルム2世の横顔、裏面は、各地共通のドイツの紋章であるイーグルと王冠が描かれています。
ドイツ1マルク金貨
ドイツの通貨単位である、マルクを冠した金貨です。小型でありながら堂々とした輝きが特徴で、金の価値がしっかり感じられるデザインが人気です。
これらの金貨はコレクションとして楽しむだけでなく、投資としても利用されることがあります。
ドイツの有名ジュエリーブランド
ドイツには、金属加工の技術において世界的に有名なジュエリーブランドが多数存在します。そのなかでも、とくに注目されているのが「ニーシング(NIESSING)」です。ここでは、ニーシングの歴史や魅力をご紹介します。
ニーシングの歴史
ニーシングは、ドイツ西部のオランダ国境近くにある都市、フレーデンにて、1873年に創立されました。創立当初は、教会の十字架や装飾品の製造をメインに行っています。マリッジリングの制作にも精力的に取り組み、1950年代にはドイツを代表するマリッジリングブランドへと成長しています。
ニーシングのデザイン
第一次世界大戦後、ドイツ中部の街ワイマール共和国に美術学校「バウハウス」が設立されました。ニーシングのデザインは、バウハウスが広めた、「機能が第一、形は機能の後に追随する」というデザイン哲学に大きく影響を受けています。このシンプルなデザイン哲学は、当時の世界では非常に革命的で、芸術界にも大きな衝撃を与えました。そんなバウハウスの影響を受けたニーシングが目指すのは、「美しさと機能性、そして新しさを兼ね備えたデザイン」です。
ニーシングの技術力
ニーシングは金属加工の技術に定評があり、美しいゴールド製のジュエリーを多数生み出しています。その技術力は「世界トップレベルの冶金術」と自負するほどです。ニーシングは、創設当時から自社で地金から製造するスタイルを続けてきました。金やプラチナに混ぜる素材からこだわることで、彩豊かなゴールドや硬質なプラチナを作りだしてきたのです。
ニーシングの冶金術によって生み出されるゴールドの豊富なカラーバリエーションは、ニーシングにしか表現できないといわれています。
その独自性のあるデザインと高品質な製品で世界中の人々を魅了しており、創業から約150年経った今でも根強い人気があります。
ニーシングの人気コレクション
ブランドアイコンでもある「ニーシング・シュパンリング」は、1979年に開発されました。通常ダイヤモンドリングといえば、石座にダイヤを置き、爪によって支えられるのが一般的です。ニーシング・シュパンリングは、リングの張力(テンション)によってダイヤモンドを支えています。まるでダイヤモンドが浮いているかのように見えるセッティング方法で、宝石の美しさを極限まで引き出してくれるデザインです。
ドイツの金貨やジュエリーをコレクションしよう
金の保有量世界第二位の国、ドイツの金とのかかわり方や金貨の種類、ドイツを代表するジュエリーブランドなどをご紹介しました。1位のアメリカの半分以下ではあるものの、ドイツは金を多く保有している国の一つです。ドイツの金貨や高品質なジュエリーは、世界中の愛好家やコレクターに注目されています。これらのアイテムは、歴史的な価値や独自のデザイン装飾の魅力があるため、高い評価を受けることがあります。
「なんぼや」では、ドイツ金貨やゴールドジュエリーなど、様々な金製品の買取を行っています。ご自宅に眠る、ドイツの金貨やニーシングのジュエリーなどの売却を検討中の方は、ぜひ「なんぼや」のサービスを利用してみてください。「なんぼや」では、ドイツの金に秘められた魅力を最大限に考慮し、買取額に反映しています。