金メッキの変色を直す方法|茶色・緑に変色するのを防ぐために
ここ数年でジュエリーブランドの多くもよりリーズナブルに普段使いできるジュエリーやアクセサリーを作るようになり、姉妹ブランドなどを立ち上げて10代〜20代の若い女性向けのジュエリーを展開しています。リーズナブルな価格で販売するために、地金なども金メッキなどを利用していることが多く、金メッキアクセサリーを普段からつけている方も多くいらっしゃいます。
そんな金メッキですが、普段使いをしているとだんだんと色味が変わってきて茶色や緑に変色することがあります。今回はそんな金メッキの変色を直す方法をご紹介します。
金メッキと金の違い
金メッキのアクセサリーは通常の金の地金のアクセサリーとは異なります。18金などの金の地金は価格が高くなっていますが、75%の金とその他の金属が織り交ぜられた合金で地金が形成されています。金メッキの場合は地金の元になっている金属はコバルトやニッケルなど金ではない金属となっており、そこに金メッキの薄い膜を張っている形になっています。そのため、金メッキが剥がれてしまうと元の金属部分が露出する形になってしまうなどの可能性があります。
金メッキが変色してしまう原因
金メッキが変色してしまう原因はいくつかあります。もともと純金は汚れや熱や酸化にも強い性質を持っていますが、アクセサリーやジュエリーに使用されている金メッキは純金ではなく、加工しやすいように他の金属と配合した合金製になっています。そのため、酸化などの経年劣化は避けられないのが実情です。
身に着けることでできる汚れ
金メッキアクセサリーは普段使いしやすいようにつけっぱなしにしている方も多いと思います。
指輪やネックレスやブレスレットなど体に身に着けることで皮脂や汗などの汚れが付着し、それが金メッキを酸化させてしまいます。酸化することでだんだんと黒ずみ変色することもあります。
つけっぱなしが楽という方もいらっしゃると思いますが、つけっぱなしにしていても気が付いたときに、アクセサリーを柔らかい布などでサッと拭いてあげる習慣をつけることで変色してしまうことを防ぐことができます。
温泉などの硫黄で変色する
温泉に限らず、空気中に含まれる硫化水素などに金メッキは反応しやすい傾向にあります。金だから大丈夫という認識は純金のみです。金メッキなどの合金は酸化する可能性があるので、温泉地などのエリアでは素直にアクセサリーを取り外し、カバンの中などに保管してあげることが肝要です。
高温多湿の場所も注意が必要
金メッキに限らず、宝石や金属は湿度が多い空間に弱いものです。水分が多い場所に長期間保管しておくと、それだけで金属の腐食が進み、錆びができてしまいます。
せっかく保管していたのに、風通しの悪い場所にしまっておくと、気が付くと変色していることもあります。
金メッキの変色を直す方法
身に着けたらなるべく布で拭いてあげたり、保管場所に気を付けているだけでも金メッキの変色を防ぐことは可能です。しかし、それでも長年使い続けていれば、経年劣化はしてしまうのが事実です。
ここでは金メッキが茶色に変色してしまった場合の変色を直す方法をご紹介していきます。
黒ずみには中性洗剤を使う
皮脂汚れなどによる黒ずみの変色については、中性洗剤で汚れを浮かすことができないか試してみましょう。
やり方としては、ぬるま湯に中性洗剤を数滴たらして、数十分、アクセサリーをつけておくだけです。
このとき、毛先の柔らかいブラシなどですこし磨いてあげると汚れがとりやすくなります。歯ブラシなどは毛先が硬いものがあり、メッキが傷ついたり剥がれたりする可能性があるのでやめておきましょう。
重曹で変色を直す
重曹はアルカリ性なため酸化で変色してしまった金メッキを直すことが期待できます。
やり方としては、アルミの容器に重曹をスプーン一杯入れ、沸騰しない程度のお湯で溶かしていきます。そこに変色してしまった金メッキアクセサリーを数分つけてみましょう。
緑の変色は酸性が効果あり
金メッキは一部分が剥がれてしまうことでその中の金属が腐食してしまう場合があります。中身が銅の場合、酸化によって緑色のような変色が見られる場合があります。
この場合は弱酸性の溶液を使って、表面に出てきた酸化銅を取り除くことで変色を直すことができるかもしれません。
お酢やレモン水などに浸ける方法もありますが、酸性は本来の金属にとっては悪影響を与える可能性がありますので、数分浸けてみて、何も変化がない場合はすぐに取り出してください。
この他にも「金みがきクロス」など専用のクロス布を使ってみるのも手です。
不要の金メッキアクセサリーは買取へ
今回は金メッキの変色を直す方法をご紹介していきました。
金メッキは通常の金アクセサリーに比べるとリーズナブルな価格帯で入手できる魅力があります。しかし、純金の地金に比べると変色や汚れに弱い性質があるので、日ごろから布で拭くなどの習慣をつけることが長持ちの秘訣になります。
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