銀投資の基礎知識|メリット・デメリットや投資の主な種類
銀(シルバー)は、金やプラチナと並んで知名度の高い貴金属の一つです。世界的に貨幣のほか宝飾品や食器などに用いられてきた長い歴史がある金属で、現在でもジュエリーをはじめとした幅広い需要があります。工業分野での需要も高く、投資対象としても注目されているので、投資対象として検討してみてはいかがでしょうか。
この記事では、そんな銀投資の基礎知識を解説します。メリット・デメリットや銀投資の種類までお伝えするため、ぜひ参考にお読みください。
銀投資のメリット
初めに、銀投資のメリットをお伝えします。銀への投資は、金やプラチナといったほかの貴金属への投資とどのような違いがあるのでしょうか。投資する際は、銀の特徴を理解しておきましょう。
金よりも安価で購入しやすい
銀投資の大きなメリットとして挙げられるのが、ほかの貴金属と比べて安価で購入しやすいことです。近年は1gあたり50円~100円が相場の目安となっており、少額からの投資も可能です。たとえば、以下の表で2020年~2022年の小売価格を比較してみましょう。銀は70円台~90円台で推移している一方で、金は6,000円台~7,000円台で推移しています。
【銀・金の小売価格】
年 | 銀平均(円/g) | 金平均(円/g) |
2022年 | 94.22 | 7,649 |
2021年 | 92.01 | 6,402 |
2020年 | 72.69 | 6,122 |
このように銀と金の価格差が大きい理由の一つとして、銀の産出量の多さが挙げられます。銀は世界の広い地域にある鉱山で生産され、地球上に約140万トンが存在すると考えられています。それに対して、金は約23万トンが存在するといわれており、銀よりも希少性が高いことがわかるでしょう。安価な銀は、投資の際の金銭的な負担を抑えられるのが特徴です。
大きな価格変動で利益を得られる可能性がある
銀相場は金相場と比べて価格変動が大きい傾向にあります。そもそも銀は金よりも市場が小さいことから、価格が変動しやすいのです。つまり、タイミング良く売買を行えば、多くの利益をあげられる可能性があるといえます。比較的短い期間で価格が変動するので、短期的に売買を繰り返して利益を得たい方にも適した投資対象です。価格変動を利用して利益を得るチャンスがあるのは、銀投資の大きな特徴だといえるでしょう。
インフレのリスクに強い
基本的に銀の相場は物価と連動する傾向にあります。そのため、物価が上がると銀の価格も上がると考えられており、銀はインフレのリスクに強い資産として知られています。近年は不安定な社会情勢による影響を受けて、物価の上昇が続いている状況です。このようにインフレによって通貨の価値が下がるとき、資産を守るために銀を保有する人もいます。
銀投資のデメリット
投資にはリスクも存在します。銀投資では、具体的にどういった背景から価格への影響を受けやすいのかを、あらかじめ確認しておきましょう。
価格変動による値下がりのリスクがある
先ほど、銀投資では大きな価格変動によって利益を得られる可能性があるとお伝えしました。価格変動が大きいということは、つまり利益を得るチャンスがある反面、損失のリスクがあることを意味します。このような特徴から、資産を長期的に守ることが目的の場合は、価格が変動しにくい金が選ばれる傾向にあります。大きな値動きによるリスクを踏まえた上で銀投資を検討しましょう。
景気の影響を受けやすい
銀は工業分野での需要が多い貴金属です。具体的には、太陽光パネルや電子機器の半導体などの製造に銀が使われています。こうした背景から、景気が落ち込んで工業製品の需要が減るに伴い、銀の価格が下がることがあるのです。金の場合、社会的な危機に伴い価格が上がる動きが見られますが、銀は景気の落ち込みによって値下がりする可能性があることを押さえておきましょう。
産出国の社会情勢の影響を受けやすい
銀の主な産出国として、メキシコ・中国・ペルーなどが挙げられます。万が一、これらの産出国の政治・経済に変動が起こった場合には、銀の供給状況が変化して市場価格が大きな影響を受けるおそれがあります。それだけでなく、工業分野で銀を多く消費する国の社会情勢の変化にも注目する必要があるでしょう。銀投資を始めるなら、銀の産出国の社会情勢も視野に入れた上で判断することが大切です。
銀投資の主な種類
銀投資の方法には、いくつかの種類があります。ここでは「投資信託・ETF」「現物投資」「先物取引」の3つの種類をご紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
投資信託・ETF(上場投資信託)
投資信託・ETF(上場投資信託)は、複数の専門家が集まって、資産運用の専門家である「ファンド」に資産を預ける方法です。少額から投資できる方法で、投資が初めての方でも利用しやすいといえます。ただし、投資信託で銀投資をする場合は、ファンドに資産運用の手数料を支払う必要があります。
現物投資
現物投資は、銀のインゴットなどの現物を購入して保有する方法です。銀は安価で購入しやすいため、現物投資がしやすいという特徴があります。現物の銀を直接保有し、自分のタイミングで売却して現金化できる点で安心です。ただし、資産価値のある銀を紛失・盗難から守り安全に管理する必要があります。
先物取引
先物取引では、将来の期日に事前に取り決めた価格で銀を取引します。事前に取り決めた価格で取引し、期待した通りに価格が変動すれば利益を得ることが可能です。ただし、期日に銀が値上がりしている場合でも、値下がりしている場合でも、必ず取り決めた価格で売買しなければなりません。損失のリスクも考慮することが大切です。
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ここまで、銀投資の基礎知識を解説しました。銀は金と比べて安価で購入しやすいため、現物投資を考えている方からも選ばれることが多い投資対象です。また、価格の変動によって利益を得られる可能性があるため、短期間でリターンを得たい方にも適しています。こうしたメリットと併せてデメリットも踏まえた上で、銀投資を検討すると良いでしょう。
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