2024年 7月
金相場の過去推移

2024年 7月 金相場の価格推移グラフ

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2024年 7月 金相場の価格推移

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2024年 7月 金相場の価格推移表

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2024年 7月 金相場に対する考察

2024年7月のNY金相場は2336.2ドルでスタートし、2473ドルで月間の取引を終了しました。月間の上昇率は約5.9%と、7月の金相場は堅調な展開でした。米連邦準備制度理事会(FRB)の9月利下げ開始観測が一段と高まったことで、5月、6月と軟調だったドル建て金価格は再び上昇トレンドに回帰しています。ドル建て金価格をテクニカルでみると、6月26日(水)安値と7月25日(木)安値が上昇トレンドラインとして機能し、下値を切り上げる形です。7月31日(水)には過去最高値を更新する2496.6ドルの高値をつけ、今後もう一段の上昇にも期待が持てるでしょう。7月30日(火)~31日(水)の米FOMCでは予想通り政策金利の据え置きが決まりましたが、FOMC後の会見でパウエルFRB議長は9月利下げの可能性に言及、年3回の利下げ実施が現状の有力シナリオです。経済指標で米国の景気後退が確実視されれば、ドル建て金価格のもう一段の上昇に弾みがつきやすい地合いでしょう。7月の金相場価格、為替市場、株式市場に影響を与えた主な要因について、時系列に沿って確認してみましょう。7月4日(木)の国内金価格は13,379円で過去最高値を更新しました。ドル建て金価格は三角保ち合いから上放れし、更なる上昇が期待できます。7月11日(木)は市場予測を下回った米消費者物価指数(CPI)を受けてFRBの9月利下げ観測が一段と高まり、金相場は大幅に上昇しました。また、日経平均株価が高値42,426.77円をつけ史上最高値を記録、この時点で日経平均株価は3日連続で最高値を更新しています。7月17日(水)は米金融当局者から利下げ時期が迫っているとの発言が相次ぎ、国内金価格は13,743円をつけて過去最高値を更新しました。7月30日(火)~31日(水)は日銀金融政策決定会合と米FOMCが同日に開催されました。日銀会合では政策金利の0.25%引き上げが決まり、会合後には植田日銀総裁が追加利上げの可能性を示唆しています。また、米FOMCではパウエルFRB議長が9月利下げの可能性に言及、日米の金利差縮小を織り込む展開から為替市場で1ドル=146円台にまで円高ドル安が進行しています。円高進行は国内輸出企業の業績下振れへの警戒感を招き、日経平均株価も売りが加速しやすい地合いです。国内金価格は円高の影響を受けて上値が重くなっており、当面は13,000円前後での価格推移が想定されます。

専門家コメント・考察コメント作成

水野崇
水野崇
(CFP/1級FP技能士)

キャリア20年超の株式トレーダー。講演・講師、取材協力、テレビ出演など多方面で活躍する独立系FP。LEC専任講師(法人事業本部)。学校法人専門学校東京ビジネス・アカデミー非常勤講師。テレビ朝日『グッド!モーニング』、BSテレ東『マネーのまなび』などに出演。日本FP協会「2021年FP広報センター」スタッフ。

2024年 7月 週別 金相場の価格推移

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