金の刻印の種類は海外と日本で違う?【国別の種類】
2022年、2023年と金買取相場は軒並み上昇中で、2024年5月現在も資産価値として金製品を入手している方も多くいらっしゃいます。
金というと日本では「K18」「WG」といった刻印がされているのをよく目にしますが、金の刻印は海外と日本では異なるのをご存知でしょうか?
今回は金の刻印の海外の種類を国別にご紹介していきたいと思います。
金の刻印とは?
日本の金や金製品には金表面にひし形の刻印がされているのが一般的です。この刻印は「品位証明記号」や「ホールマーク」とも呼ばれ、金の品質を証明するものとなっており、金属の種類や純度、色などを示しています。
数字の刻印
刻印には「K18」や「750」などと記載されており、これらは金の純度を示しています。属に言われる「18金」と呼ばれる金は金が75%含んでいることを指し、これらは「K18」や「750」と刻印されます。
- K24:金100%
- K22:金91.6%
- K18:金75%
- K14:金58.5%
- K10:金41.6%
- K9:金37.5%
色を表す刻印
金製品には様々なカラーがあります。これは別の金属を混ぜることで発色を出しているのですが、カラーによって刻印が変わります。指輪などの宝石に多い刻印になります。
- イエローゴールド:YG
- ピンクゴールド:PG
- グリーンゴールド:GG/GRG
- レッドゴールド:RG/RDG
- ホワイトゴールド:WG
指輪などによく刻印されている「K18YG」は18金のイエローゴールドという意味になります。
日本国旗の刻印
刻印の中には数字などが書かれておらず、日本国旗が描かれているものがあります。これは造幣局が金の純度検査をクリアした証明となっており、公的な証明として信頼のおけるものとなっています。
ただし、刻印に関しては付けなくてはいけないなどの義務はなく、全ての金製品に刻印がされているわけではありません。
海外の刻印と日本の刻印の違い
日本には刻印の義務はありませんが、海外では金に対する刻印が義務付けられている国が多く存在します。
日本よりも金・金製品に厳しい選定がなされているのは、海外の方が宝石を多く流通しているだけでなく、模造品や偽物が多く出回っていることもあるでしょう。
ヨーロッパでは1972年に「ホールマーク条約(ウィーン条約)」が結ばれ、イギリスをはじめ、ポルトガル・デンマーク・オランダ・スウェーデンなどの金製品にはコモンコントロールマーク(CCM)という共通管理マークが印字されています。フランスなどはこの条約に加盟しておらず、独自の共通管理マークが印字されています。
海外の刻印の種類
イギリス
イギリスは古くから金製品が流通していた国なので、1300年ごろから刻印の証明が行われていました。
イギリスはCCM共通管理マークのほかに、
- 製造元(スポンサーマーク)
- 金属の種類(スタンダードマーク)
- 検査した機関(アセイットマーク)
- 検査した年代(デイトレター)
- 税金を支払った証(ディーティーマーク)
などの刻印が義務付けられています。
フランス
鷲の頭のマークが刻印されていることで有名なフランスの金は18金以上の純度でなければ金製品として認められていません。
鷲の頭のマークは1800年代から利用され始めており、古いアンティーク品などの中にはこの刻印がないものもあります。
フランスは宝飾ブランドが多い国でもあるため、工房の刻印がなされているものもあるようです。
イタリア
イタリアの金の刻印は純度や種類のほかに「☆・数字・アルファベット」が刻印されているのが特徴です。
星のマークはイタリア国内の金製品であることを指し、数字は国に認められた貴金属業者の番号が印字されています。その後のアルファベットは製造地域を表しています。
アメリカ
アメリカは「K(カラット)」で金の純度を表し、アトKと呼ばれる数字の後にK表記されるのが一般的になっています。
中国
支那金(シナ金)と呼ばれる金が流通している中国では、「足金(そくきん)」「千足金(せんそくきん)」「万足金(まんたるきん)」という「足金」の刻印がされています。
ただし、中国は国が刻印を義務化しているわけはないので、金の純度も明確化されていません。
金の買取価格が上がっている
今回は金の刻印の種類や海外と日本の違いについてまとめていきました。
金は2024年現在も価値が上昇しており、買取価格も軒並み上がっています。金相場は世界情勢によって大きく変化するので、今後どれだけ上がり続けるのかは定かではありません。
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