プラチナの比重は?金より重い?
「プラチナ」は、その美しい白い輝きから「天国の貴金属」と呼ばれ、婚約指輪といったブライダルジュエリーに使われることで、広く知られています。他の貴金属に比べて、ずっしりとした重みを持ち、重厚感があるのが特徴です。同様に高級ジュエリーの代表格である「金」にも、ずっしりとした重みがありますが、プラチナと金は、どちらが重いのでしょうか。
プラチナと金の特徴
貴金属の中でも、特に価値が高く資産として人気が高い「プラチナ」と「金」。色味の違いはもちろんのこと、それぞれに異なる特徴があります。
プラチナの特徴
和名では、「白金」と呼ばれる「プラチナ」は、その名の通り、銀白色をしています。他の物質と反応しにくいため、金属でありながら酸に強く、酸化による変色がありません。そのため、一生もののジュエリーとして、婚約指輪を始めとしたマリッジリングなどに選ばれています。また、意外にもプラチナの約4割は自動車の触媒として用いられます。
プラチナは、純度が高くなるほど柔らかい特性を持ち、加工しやすくするためにパラジウムを配合することで、硬さを出しています。ジュエリーでは、強度が高いため純度90%を示す「Pt900」が多く使われています。
世界中でも限られた場所でしか採ることができない「プラチナ」は、非常に希少価値が高い貴金属です。1tの鉱石の中からたった3gしか採ることができず、年間の産出量は、わずか200t。金の年間の産出量4,000tと比べるとその希少性の高さがわかります。 関連記事【更新:2024年11月】プラチナの見分け方は?刻印や磁石を使った鑑定方法をご紹介
プラチナは貴金属のなかでも価値が高い分、偽物などが出回ることも少なくありません。そこで今回は、プラチナが本物かどうかを見分ける方法について解説を…
2024.11.06
金の特徴
「金」は、高級ジュエリーとしてはもちろん、電気をよく通す性質から、電子機器の部品としても多く用いられます。また、その展延性の高さから金粉や金箔として利用されることでも知られています。
プラチナと同様に金は、純度が高いほど柔らかいため、銀や銅、ニッケルなどを配合することで強度を出しています。加工がしやすいため、宝飾品として古くから重宝されてきました。
純度を示すK(カラット)は、プラチナとは異なり、24分率で表されます。純金を「K24(24金)」とし、純度が下がるごとに「K22」、「K20」、「K18」と表します。物質資産として、インフレ時にも価値が下がりにくいことから、資産としても人気が高い貴金属です。
プラチナと金はどちらが重い?
貴金属の重さを表すとき、比重という言葉を用います。比重とは、一辺が1センチの立方体の体積あたりの重量を指します。基準には水を用い、1立方センチメートルの水は、1gです。
貴金属の中で、プラチナと金は、比重値が高いことで知られています。資産価値においても比較されることの多いプラチナと金ですが、どちらが重いのでしょうか。
プラチナの比重
プラチナの特徴の一つでもあるその重さ。重厚感がありマリッジリングなどのブライダルジュエリーとしても人気が高いです。
純度99.9%以上の「純プラチナ」であることを表す「Pt999」の比重は21.4g。多くのプラチナ製品に用いられる純度90%を示す「Pt900」の比重は18.87gと高く、「Pt850」でも、19.19gです。比較的重い印象のある「鉄」の比重が7.8gであることから、プラチナは、非常に重い金属であることがわかります。
金の比重
資産として保有されることの多い「金」。純度が99.9%以上である純金を示すK24(24金)の比重は、19.3gで、K22(22金)は、1773g。ジュエリーに多く用いられるK18(18金)でも、15.22gです。
レアメタルとして、プラチナと金に並ぶ「銀」の比重が10.53gであることから、貴金属の中でもプラチナと金が際立って比重が高いことがわかります。
プラチナは金より重い
プラチナと金の比重を比較すると、プラチナの比重の方が高いことがわかります。
プラチナは、世界にある金属で3番目に重く、貴金属としては最も重いと言えます。比重は、価値を決めるだけではなく、偽物を調べる際にも大切な判断材料になります。
しかしながら、ご自宅で比重を割り出すのは、手間がかかるだけでなく、比重だけで本物かどうかを判断するのはおすすめできません。
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