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銀の買い取りには手数料がかかる?買取手数料の理由や相場を解説

銀の買い取りには手数料がかかる?買取手数料の理由や相場を解説

貴金属のなかでも手に取りやすい価格で、多くの人にとって身近な銀製品。お手持ちのシルバーアクセサリーや銀器などを買取依頼したいという方は少なくないでしょう。

本記事では、銀の買い取りに手数料はかかるのかどうか、またその理由と相場を解説します。銀製品の買取業者を選ぶ際のポイントも掲載しているので、チェックしてください。

銀の買取には手数料がかかる

基本的に、銀の買い取りでは手数料がかかると思っておいた方がよいでしょう。

買取業者によっては手数料無料をうたう業者もありますが、実は、買取手数料無料の業者には注意が必要です。その理由は後の章で説明します。

銀の買い取りに手数料がかかる理由

買取業者が、買い取った銀を溶解して再利用したり、他の専門業者に売却したりする場合、買取手数料がかかります。

精製時に目減りするから

銀をインゴッド(銀地金)にしたりジュエリーに加工したりする際、高温で溶かして溶解し、精製していきます。

このとき、どうしても1~2%は目減りしてしまうため、その分を引いた金額を手数料として設定し、買い取りする業者があります。

他の専門店に売却する際のマージン

買取額と売却額が同じでは利益が出せません。買取額より高い価格で売却し、利益を確保するために手数料が設定されます。

自社で銀を加工する技術がない買取業者は、買い取った銀を別の業者に売却して利益を出します。この場合も手数料を設定することで、利益を担保するのです。

再加工のための費用

自社で加工できる場合であっても、手数料は発生します。経費として、銀を加工するための機材や合金に使用する素材、また人件費などのコストを確保しなければならないからです。

その費用を、手数料として確保しています。

銀の買取手数料はどれくらい?

実際の銀の買取手数料は、業者や取引所によって異なります。市場や地域によっても変わりますが、一般的には数%から数十%まで幅広く設定されているようです。

ここでは、一部を紹介します。

  小売価格(税込み) 買取価格(税込み) スプレッド
71.83円/グラム 67.65円/グラム 4.18円/グラム

※100グラムの場合

  購入(小売)の場合の手数料 売却(買い取り)の場合の手数料
A業者 2,200円 2,200円
B業者 1,100円 1,650円
C業者 9,900円 3,300円

このように、業者によって手数料は大きく変わります。

銀の買い取りに手数料がかからないケースとは?

銀の買い取りに手数料がかからないケースもあります。

  • 「大量買取」「高額商品のみ」の条件がある
  • 「手数料無料」をうたい、買取価格を低く設定している

しかし、手数料が無料だからといって、必ずしも優良業者ではない点に注意しましょう。

買取業者は、買い取った商品によって利益を出さなくてはなりません。手数料がないということは、買い取る製品の査定額に手数料分が考慮されている、ということです。

買取金額を低く設定しておけば、売却したときとの差額で利益が発生します。本来であればもっと高い査定額がついているはずのアイテムも、安い金額で買い取りされてしまうことがあるのです。

かといって、手数料無料をうたう全てが悪徳業者だというわけではありません。自身で銀相場を把握したり、複数の業者に査定を依頼したりすることで、悪質な査定をする業者を回避できるでしょう。

後の章では優良業者を見極めるポイントも解説するので、ぜひチェックしてください。

銀の買い取りの商品は?

業者によっても異なりますが、ここでは、主に買い取りしてもらえる銀製品を紹介します。

  • インゴット(銀地金)
  • シルバーアクセサリー
  • 銀製骨董(銀杯、銀瓶、その他茶器など)
  • 仏像
  • 銀器(食器)
  • 銀歯

自社で銀の加工が可能な業者では、刻印がなく銀の含有量が分からない以下のようなものでも買取可能です。

  • 銀スクラップ・銀くず
  • 銀品位が均一でない銀粉
  • 銀スラッジ・銀スラリー
  • 電解銀
  • 塩化銀
  • 銀ペースト

これらの銀は、検収(溶解・精製・分析)した上で買い取ってもらえます。

銀の買取業者の選び方

銀の売却を検討する上で最も重要ともいえる「業者選び」。ここでは、お手持ちの銀をより高く売却するため、優良な買取業者を選ぶヒントを見ていきましょう。

手数料や査定方法を説明してくれる

銀をどのような方法で査定するのかを明確に提示している業者は、信頼に値します。このとき、対応した鑑定スタッフが査定方法についてきちんと説明できるかどうかも重要です。

優良な買取業者ならば「なぜこの査定額になったのか」を、明確かつ丁寧に説明してくれるでしょう。

査定方法があいまいであったり、説明を省略しようとしたりするといった業者は、相場よりも低い査定額を提出してくる恐れがあります。特に、出張買取や宅配買取を利用する場合は、査定中の様子が見られないため注意が必要です。

グラム当たりの買取単価が提示されている

公式ホームページや店頭のパネルなどに「銀のグラム単価」が記載されているかをチェックしてください。記載されている単価と一般的な買取相場を比較し、両者に差がないかどうかを確認できます。

記載がない場合は、査定を受ける際にスタッフに確認することもできます。

見積書を出してくれる

銀の売却時には、買取業者が分かりやすい見積書を作成してくれるかどうかもチェックしたいところです。銀を安く買いたたこうとする業者は、見積書なしで買い取りを進めるケースがあります。

また、見積書の内容にも注目しましょう。必ずしも悪意があるわけではないですが、何点かのシルバーアクセサリーを査定依頼したのに「おまとめ」など一式で記載されていたり、製品に関する詳細が記載されていないケースがあったりします。

反対に、製品の厚みや大きさ、純度などが詳細に記載されていたり、いくつかのアイテムが一つひとつ記載されていたりするなら、信頼度は高まります。

見積書の作成を依頼しても対応してくれない場合は、特に注意が必要です。

まとめ

優良な買取業者かどうかは、手数料の有無だけでは判断できません。

複数の販売ルートを持つ「なんぼや」では、銀の高価買取も行っています。徹底した研修・教育を受けているバリューデザイナーが無料で査定を実施し、大切な銀製品を適正に判断します。ぜひ気軽に相談してみてください。

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水野 崇さん
(CFP/1級FP技能士)

キャリア20年超の株式トレーダー。講師、取材協力など多方面で活躍する独立系ファイナンシャルプランナー。大学や事業法人で講師を務め「金融リテラシー講義」を毎週行う学校法人専門学校非常勤講師。

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