プラチナの黒ずみは落とせる?変色の理由や対策方法、買取への影響
プラチナは、黒ずみやサビが生じにくい金属です。ただし、ジュエリーの素材に使われた場合、さまざまな理由で黒ずみなどを発生するケースが少なからず見られます。大切なプラチナジュエリーに黒ずみが出てきた場合、何が原因か気になるかもしれません。そこで今回は、プラチナ製品に黒ずみが生じる理由を解説し、黒ずみやサビを落とす方法などもご紹介します。
プラチナの黒ずみが起こる理由
プラチナ製のジュエリーに黒ずみが生じる主な原因は、ジュエリーを製作する過程で他の素材が使われるためです。
本来、プラチナは耐食性が高い金属であり、基本的に黒ずみやサビは発生しません。ただし、金属としては柔らかい特徴を備えています。ジュエリーの素材に用いる場合、純度が100%では加工作業が難しくなるといわれています。
プラチナの性質上、ジュエリーに加工するときは、別の素材を混ぜ合わせるケースが一般的です。通常、割金には変色しにくいパラジウムが選ばれますが、素材によっては化学反応を起こす場合があります。
プラチナに混ぜられる割金は耐食性が強いとは限らず、空気などに反応しやすいと黒ずみやサビの発生につながります。
プラチナの黒ずみを落とす方法
プラチナ製のジュエリーに生じた黒ずみやサビを落とすには、重曹・熱湯やレモン汁を活用する方法が効果的です。
黒ずみは重曹と熱湯で洗う
プラチナ製品の黒ずみは、重曹と熱湯で落とすことが可能です。
実際に黒ずみを落とすときは、最初に重曹・熱湯・アルミホイル・洗浄用の容器・柔らかい布を用意します。具体的な作業手順は、次の通りです。
- 容器のなかにアルミホイルを敷く
- 黒ずみの生じたプラチナ製品を置く
- プラチナ製品に重曹をかける
- 容器にお湯を注いで5分ほど放置
- プラチナ製品を取り出して水洗い
- 最後に水気を拭き取れば完了
通常、プラチナの黒ずみは、こすらなくても落ちます。ブラシなどで強く擦る必要はありません。また、水気を拭き取るときは、柔らかい布を使います。
なお、お湯に入れるため、洗浄時には注意が必要です。
サビ落としはレモン汁につける
プラチナ製品のサビを落とすときは、レモン汁につけると効果があります。
この方法で最初に用意するものは、レモン汁・容器・柔らかい布です。実際の作業は、次の手順で進めていきます。
- 容器にレモン汁とプラチナ製品を入れる
- そのまま5~10分ほど放置
- プラチナ製品を取り出して水洗い
- 柔らかい布で水気を拭き取れば作業完了
金属にサビが生じる主な原因は、金属を構成する成分が空気や水分中の酸素に反応する酸化です。レモン汁につけると、還元反応が起こりサビが落ちます。具体的には、酸化銅などがレモン汁の酢酸に反応すると、サビが分解されます。
この仕組みを活用できればよいため、レモン汁がない場合、お酢でも代用可能です。
なお、真珠やエメラルドは、お湯やレモン汁に浸すと傷む可能性があります。そのため、宝石のついているジュエリーは、自分で洗浄せず専門店に頼むほうが安心でしょう。
プラチナの黒ずみを防ぐ対策方法
プラチナ製ジュエリーの黒ずみを防ぐ対策としては、ジュエリーを身につけた後に汚れを除去する方法などが有効です。
プラチナジュエリー着用後は汚れを拭き取る
プラチナ製ジュエリーを着用した際は、こまめに汚れを拭き取ると、美しい状態で保ちやすくなります。
普段、ジュエリーを身につけた際、汗やホコリの付着を避けることは困難です。そのまま放置すると、さまざまな汚れが蓄積していきます。日々の手入れを欠かせば、各種の汚れは落としにくくなり黒ずみやサビの発生につながります。
それに対し、日頃からメンテナンスを心がけた場合、汗やホコリ汚れは柔らかい布で簡単に拭き取れるでしょう。プラチナ製ジュエリーを着用した後も、こまめに手入れすれば、黒ずみやサビを防ぎやすくなると期待できます。
そのため、プラチナ製ジュエリーを身につけたときは、汚れを拭き取ってから保管することをおすすめします。
着けたまま家事や入浴、力仕事などをしない
家事や入浴では、ジュエリーを外しておくと、黒ずみ・サビの発生防止に効果的です。
プラチナ製ジュエリーは、プラチナに混ぜられた別素材(割金)が水に触れると、黒ずみやサビの発生につながります。また、各種の洗剤類は、宝石を傷める可能性があるといわれています。
割金や宝石は水や洗剤の影響を受けやすいため、水仕事や入浴のとき、プラチナ製ジュエリーは身につけないのが賢明です。
また、力仕事するときも、ジュエリーは外しておくとよいでしょう。指輪などを身につけたまま作業すると、重い荷物や家具を運んでいるとき、知らないうちに変形する場合があるためです。
さまざまなトラブルを避けるうえで、こまめにジュエリーを外す意識は大切になると考えられます。
ひとつずつ傷がつかないように保管する
ジュエリーを使わないときは、ひとつずつ個別に保管する方法が適切です。
いくつかのジュエリーを一緒に保管した場合、お互いに接触してキズをつける恐れがあります。プラチナ製品も、丁寧に取り扱わないと、保管中に損傷する事態を避けるのは難しいでしょう。
未使用時にプラチナ製ジュエリーの損傷トラブルを防ぐには、個別でジュエリーボックスに入れる保管方法が適しています。使用するジュエリーボックスは、購入時の付属品や市販品で差し支えありません。
基本的にジュエリーボックスは強度があり高価な宝飾品を守れるため、大切なプラチナ製ジュエリーを個別保管する方法としておすすめです。
プラチナの黒ずみは買取価格に影響する?
プラチナ製ジュエリーに黒ずみがある場合、買取価格に影響する可能性があるため、気をつける必要があります。
一般的に、プラチナ製を含めたジュエリー類は、金属の表面に黒ずみが見られても買取可能です。宝飾品を扱っている買取店であれば、黒ずみの有無に関係なく買取に応じてくれるケースが少なくありません。
ただし、ジュエリーの評価額を決める基準は、買取店によって異なります。黒ずみがある場合、買取そのものは可能でも、高評価を得られるとは限りません。また、汚れや傷みが激しいと、それらが原因で買取不可になるケースが見られます。
すべての買取店が納得の査定額を提示してくれる保証はないため、買取査定は複数の店舗に依頼し、少しでも評価額が高い店舗を探すことは大切と考えられます。
プラチナジュエリーの買取は「なんぼや」へ
「なんぼや」は、黒ずみ・変色のあるものから破損品まで、さまざまなジュエリーの査定が可能です。また、査定のみであれば、無料で受け付けています。プラチナジュエリーを売却予定で黒ずみが気になるなら、まずは当店の無料査定をご利用ください。