K18gpの買取価格はいくら?刻印の意味とK18との違い
宝飾品やアクセサリーを購入する際に、よく見かける「K18gp」という刻印。しかし、その具体的な意味や価値について、正確に理解している人は少ないのではないでしょうか。今回は、K18gpの刻印が表す意味やK18との違い、金としての価値について解説します。K18gpが高く売れるケースについてもご紹介するため、売却を検討中の方はぜひ参考にしてみてください。本日の18金(K18)買取相場価格はこちら > 関連記事金メッキの製品は買取できる?
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2024.02.02
K18gpとは?
K18gpとは、金の品質を表す刻印の一つです。「K」は金を、「18」は純金の含有量を表します。そして「gp」は、ゴールドプレート(Gold Plated)の略で、金メッキを施した製品であることを示しています。
つまりK18gpの刻印があるアクセサリーは、真鍮などで作られたベースに金が含まれる合金を薄く覆った製品のことです。金メッキ処理は、金合金を溶かしたメッキ液にベースを入れ、電気分解することで表面に金を析出させて作られます。
「K18gp」をさらに読み解くには、「K24、K22、K18…」といったように、純金の含有率含率によって変化する数字を把握すると良いでしょう。刻印の数字に応じた金の含有率は下表をご参照ください。
種類 | 純金の含有率 |
K24/純金 | 99.9% |
K22 | 91.6% |
K18 | 75.0% |
K14 | 58.5% |
K10 | 41.6% |
上記の表の通り、「K18gp」は純度75.0%の金を使用した金メッキであるとわかります。
K18gpは金の含有量が少ないことから、安価に作成できることがメリットとして挙げられます。一方、ベースに施された金メッキは薄いため、傷などで容易にはがれてしまうことが懸念点です。
K18とK18gpの違い
K18とK18gpの違いについて把握しておくと、買取へ出す際に役立ちます。
それぞれの特徴を確認していきましょう。
K18の特徴
K18は、純金の含有量が75%以上のものを指します。純金は柔らかい素材でアクセサリーには向かないため、強度や耐久性を向上させるためにほかの金属との組み合わせが行われます。金の純度を保ちながら、アクセサリーとして加工がしやすく耐久性にも優れているのが特徴です。
K18gpの特徴
K18gpは、真鍮や銀などほかの金属でできたベースに、金メッキを施した製品を指します。つまりK18のほとんどが純金で構成されているのに対し、K18gpは金メッキが施された基材にすぎず、純金の含有量は格段に低くなります。
K18gpは刻印で判断できる
金を含む製品には純度や製造元、加工方法など、多くの情報が刻印として残されています。刻印は金製品か金メッキ製品なのかを区別する大切な手がかりになり、製品の信頼性を高める大切なものです。 関連記事【更新:2024年11月】「18金」とは?素材の特徴や相場、お手入れ方法などを徹底解説
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ここでは、アクセサリーであればどの辺りに刻印されているのか、また刻印されていないものの見分け方をご紹介します。
金を含むアクセサリーの刻印位置
金のアクセサリーは、刻印の位置がある程度決まっています。主な位置は下表をご覧ください。
アクセサリーの種類 | 刻印の位置 |
指輪 | リングの内側(金属の種類、使用されている石の種類、記念日、イニシャルなどが入っていることがある) |
ネックレス | 留め具の受け側、または差し込む側のプレート |
イヤリング | クリップタイプ:クリップの内側 ネジバックタイプ:ネジ部分、または飾りの裏側 |
ピアス | ポスト・キャッチの両方に刻印されることが多く、ポストであれば細い棒状の部分に非常に小さな文字で入る |
ブレスレット バングル |
ブレスレット:留め具 バングル:裏側や側面 |
お手元に金を含むアクセサリーがあれば、一度刻印を確認してみましょう。その情報から、おおよその買取相場が把握できるかもしれません。
刻印がなかった場合の見分け方
刻印は金や貴金属の価値を読みとるのに便利な情報ですが、必ずしもすべての製品にあるわけではありません。刻印自体は義務化されていません。また、間違った情報を刻んだ業者には、詐欺罪が適用されます。
しかし、刻印がない、あるいは刻印が正しくない場合も、以下の方法でK18かK18gpかを見分けることは可能です。
重さと温度
K18製品は比重が重く、手のひらで重みを感じ取れます。軽いと感じた場合はK18gpの可能性が高いでしょう。また、熱伝導率が高い金は触れた瞬間は冷たく感じ、すぐに体温で温かくなります。
磁石
金は磁石に反応しないため、K18であれば引き寄せられる確率は低いといえます。製品に磁石を近づけてみて、引き寄せられるようであれば金属をベースとしたK18gpだと考えられます。ただしK18gpであっても、磁石に反応しない加工がされている場合もあるので、判断には注意が必要です。
製品の色
金は純度が高いほどオレンジがかった色をしており、一方で純度が低い場合は明るい黄色になります。
試金石の使用
試金石(那智黒石)に製品を擦り付け、削られた金の色味や濃さから判断可能です。純度が高いほどオレンジ色に、純度が低いほど明るい黄色の色味となります。しかし、製品を削らなければ判断できない方法であるため、取扱いに慣れていない方にはむずかしい方法といえるでしょう。
K18gpの金としての価値
K18とK18gpは金の含有率が大きく異なり、当然その価値にも差が出てしまいます。それではK18gpの金としての価値はどのくらいあるのでしょうか?
以下よりその価値について解説します。
K18gpは金の価値がほぼない
K18は75%が純金のため、その分の金の価値が反映されます。一方K18gpは基材が真鍮などの金属であり、金メッキ自体の金の含有量もごくわずかです。使用される金合金が微量すぎるため、残念ながら金としての価値は評価されません。
K18gfの評価は?
K18gpと似た刻印で「K18gf」というものがあります。「gf」はゴールドフィルド(Gold Filled)の略で、金張りをした製品を表します。K18gpに比べると、コーティングしている金の層が厚いことが特徴です。
真鍮や銀などでできたベースを金合金で覆い、熱や圧力を加えて作られます。製品全体の5%を占める量の金合金が含まれますが、金の量は微量のため、K18 gp同様金としての価値は評価されません。
K18gpが高く売れるケース
K18gpの買取価格は、場合によっては高く売れるケースも見受けられます。ここでは、K18gp製品が高く売れる条件についてご紹介します。
デザイン性の高さとブランド
K18gp製品は、デザイン性の高さやブランドの人気も買取価格に影響を与えます。独自のデザイン性や希少性がある場合、または有名ブランドの製品である場合は評価が高くなるでしょう。これらの要素をしっかり評価できる買取業者を選べば、より高い価格で売却できる可能性があります。
宝石を使用している
K18gpのアクセサリーに宝石がついている場合は、高く売れる可能性があります。宝石の種類や品質、サイズ、状態によって価値は異なりますが、高品質で魅力的な宝石であればあるほど高く売れるでしょう。宝石は、ダイヤモンドやルビー、エメラルド、サファイアであれば高額買取が望めます。しかし、買取業者によっては宝石部分の査定は行っていない場合があるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
まとめ
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2024.04.10
K18gpの刻印の意味や金としての価値、K18との違いについてご紹介しました。金メッキにも金は含まれますが、金の含有量が少ないため金としての価値が低く、K18gpは買取してもらえない可能性があります。しかし、デザイン性の高さやブランドの人気も買取価格に影響を与えます。K18gpのアクセサリーを高く売るなら、信頼できる買取業者に依頼することが大切です。「なんぼや」では、お客様の大切なK18gpの製品の価値をしっかり見極め、買取額に反映いたします。売却予定のK18gp製品がございましたら、ぜひ一度ご相談ください。