24金は変色しない？美しさを保つお手入れ方法

24金は、金の性質から、ほぼ変色しないと認識されています。ただし実際は、色が変わったとの声が少なからず聞かれます。具体的な状況を確認すれば、どのようなケースで24金が変色したといわれるか見えてくるでしょう。そこで今回は、24金の基本的な性質をふまえ、24金が変色したとされる理由や金製品の美しさを保つお手入れ方法についてご紹介します。

24金の基礎知識

24金は、金の含有率が約100％の純金です。純金は耐食性に優れた金属であり、変色しにくい特徴があります。

24金（K24 ）は純金

一般的に24金は、純金であることを意味する表記です。

金の純度は、通常、24分率で示されます。24金を24分率で表した場合、金の純度は24分の24になります。具体的に計算すると、24÷24＝100％です。実際のところ、純度100％の金は生成が難しく、99.9％以上の純度であれば純金として扱われます。

純度99.9％以上の金は、耐食性の高さが大きな特徴です。腐食に強く、長い時間が経過しても変色しにくい性質を有しています。また、空気や水に触れても、簡単には黒ずみやサビが発生しません。

基本的に長く保有しても劣化する心配がなく、投資家などの間では安定的な資産と見なされています。

アクセサリーには向かない

24金は柔らかい金属であり、アクセサリーの素材としては不向きです。

純金は、金属のなかで比較的に柔らかい点も、特徴のひとつに挙げられます。具体的な硬度は、「ビッカース硬さ」の単位で表すと22Hvです。この数値は、銀の25や銅の100に劣ります。

金属の硬度が低く、爪で引っかけば簡単にキズがつくといわれています。少し力を加えただけで、形状が変わるほどの柔らかさです。そのままでは細かく加工するのが難しく、アクセサリーの素材には適しません。

この性質から、金製のアクセサリーを製作する場合、24金でなく他の金属が混ぜられた合金を使用するケースが多く見られます。

多彩な製品に使用

24金の用途は、インゴットをはじめコインや仏具など多種多様です。

インゴットは流通・保管しやすいように考えられた形状であり、金を型に流して固めれば製造できます。細かい加工は必要なく、24金が使われる製品の代表例に挙げられるでしょう。一般的には、資産運用や投資目的で購入されています。

24金製のコインは、資産価値の高さやデザインの豊かさに人気がある製品です。金属の強度は低く、基本的に通貨としては利用されません。また、仏具は、香炉や水入れに24金を用いる例が見られます。

なお、24金製のアクセサリーは限定的です。通常、強度を上げるため肉厚にデザインされる傾向が見られます。生産量は少なく、希少価値の高さが特徴的です。

24金は加工しにくいといわれますが、実際の使用例を見た場合、さまざまな製品に用いられていると理解できます。

24金は変色しない？ゴールド製品の変色理由

24金と見ていた金製品が変色する主な理由は、実際は純金でなく他の金属素材が混ぜられているためです。

24金かどうか曖昧

24金は、基本的に変色しにくい金属です。

金は、純度が高いほど変色する可能性は下がります。金の純度が99.9％以上であれば、滅多に色は変わりません。通常、24金は長期にわたり保有しても経年劣化は起きず、美しい輝きが保たれるといわれています。

純金の性質をふまえると、24金と思っていた金製品が変色した場合、実は24金でなく他の金属が混ぜられた合金であると考えられます。そのため、実家で見つけたものなど金の純度が曖昧なら、24金かどうか再確認しておくことは大切でしょう。

実は22金や18金

24金と認識していたものは、実は22金や18金であり変色するケースが見られます。

22金と18金は、それぞれ金の純度が約91.7％と約75％です。残りは、金の硬度を高める金属素材（割金）で構成されています。金の割金には、銀・銅・パラジウムなどが使われています。

銀や銅をはじめ割金の多くは、金ほど耐食性に優れていません。空気や水に触れると酸化反応を起こし、変色やサビの原因になります。これらのトラブルが発生した場合、24金の確証がなければ、22金や18金の刻印がないか確認してみるとよいでしょう。

K24GFやK24GPにも注意

24金と思っている金製品は、正確にはK24GFやK24GPと表記されているケースにも注意が必要です。

K24GFとK24GPは、純金製を指すK24とは違います。GFは金張り、GPは金メッキを意味する表現です。K24とついた場合、金製品の表面に24金の金張りや金メッキが施された状態を示しています。

表面の金張りやメッキが剥離してメイン部分の金属が露出すると、変色したように見える場合は少なくありません。このようなケースもあるため、K24の後にGFやGPの記載があるかどうかのチェックは重要と考えられます。

24金や合金のお手入れ方法

24金や22金・18金が使われた金製品は、キズをつけないように丁寧にお手入れすることが大切です。

24金のお手入れ

24金の金製品は、やさしくお手入れするのが基本です。

実際にメンテナンスするときは、最初に汚れの度合いを確認します。ひどい汚れが見られない場合、柔らかい布で拭くくらいで十分です。基本的には腐食に強いため、強く研磨する必要はありません。

皮脂汚れで曇って見える場合、中性洗剤を使うと、汚れを取り除くのに効果的です。ぬるま湯と洗剤を洗面器に入れ、しばらく金製品を浸けておき、汚れが落ちたら洗剤を流します。その後、柔らかい布で水分を拭き取れば完了です。

日頃のお手入れであれば、コットンや金製品専用の磨き布も使えます。

22金や18金のお手入れ

22金や18金なども、キズをつけない方法でお手入れするのが適切です。

これらの合金は、純金に比べて硬度があります。22金や18金のアクセサリーは、普段使いしても、24金製ほど傷む心配はありません。それでも、強くこすると、キズがつく原因になります。

また、指輪やネックレスは、肌身に触れると汗や皮脂が付着するでしょう。そのまま放置すれば、変色やサビにつながります。そのため、アクセサリーを身につけたときは、着用した後に汚れをやさしく拭き取るのがおすすめです。

24金・22金・18金のいずれも、日頃から丁寧なお手入れを心がければ、美しい輝きを保ちやすくなるでしょう。

24金の買取査定は「なんぼや」にお任せ

24金は、金が99.9％以上含まれる純金です。最近、取引相場の価格は上昇する傾向にあります。「なんぼや」は24金の高価買取を期待できますので、純金製品の買取査定は、ぜひ当店にお任せください。