地球上にある銀の総量はどれくらい?まだ採掘されていない量は?
アクセサリーや食器、工業製品、硬貨など、私たちの身の回りにはたくさんの銀が使われています。
こうした銀の総量は、地球上でどれだけあり、そして未発見の銀はどれほどの量が埋没しているのでしょうか。
今回は、私たちにも身近な存在である銀についての解説をし、その希少性や需要についてもご紹介いたします。
銀はどこにある?
銀の生産は、ある程度の限られた地域でのみ行われます。
また、銀はそれ自体が産出されるということはあまりなく、多くは亜鉛、銅と共存する輝銀鉱、アンモニア、ヒ素を含む濃紅銀鉱の副産物として産出されるのが特徴です。
銀鉱山で採掘できる
銀の生産地として挙げられるのはメキシコ、ペルーなどの中南米地域と中国で、この3か国が世界の銀鉱山生産量の半分を占有しています。銀自体がメインの鉱山でも、銀が生産される量は全体の4分の1であり、ほかの金属の副産物として銀は生産されています。
現在の日本では金鉱山の副産物として銀が産出する程度
日本の銀はメキシコ、ペルー、韓国、オーストラリアからの輸入に頼っています。
日本の銀の供給は、生産国から輸入する分と、輸入した銅鉱山や亜鉛鉱山から製錬して副産物として銀を産出させる分(国内山物)で成り立っているのです。
地球上にある銀の総量はどれくらい?
地球上にはどれだけの銀が存在するのでしょうか。
銀の総量や、その使い道を知ると銀の供給があることの大切さを知ることができます。
銀は加工のしやすさから多くのものに活用されています。
以下に詳しくご紹介します。
現在、地球上にある銀の総量は140万トン程度とされている
現在、地球上には140万トンの銀があるとされています。
一方で地球上にある金の総量はというと、23万トン程度です。
よって銀は、金やプラチナと比較すると希少性は低く、市場取引価格も比較的安値になりやすい傾向です。
しかし、銀の展延性(素材が壊れずに柔らかく変形していられる限界)は金の次に上等です。貴金属の中でも熱伝導率、電気伝導率に優れているため加工性が柔軟で、常に需要が高いのです。
今までにどのくらいの銀が採掘されている?
今までに採掘された銀の量はどのくらいでしょうか。
多くの使い道がある銀ですので採掘される量も多いことが予想できます。
次は銀の採掘量や信頼性、採掘に関する今後の動向について解説します。
現在、100万トン程度が採掘されている
現在のところ、銀は約100万トン採掘されています。多くの量が採掘されていますが、それでもまだまだ需要は高く、採掘され続けているのが現状です。
銀は金と同様に、人間に重宝されてきた歴史があります。過去には金よりも生産量が少ない時代があり、主要通貨としても使用されていたそうです。
需要が高く、採掘され続けている
銀は、ジュエリー、アクセサリー、食器工業製品など多様な分野で使われている需要が高いものなので、現在の採掘量であっても未だ不足しているといえます。
銀は金と同じく、それ自体が価値を持つ実物資産です。債券、株、貨幣は経済状況によってその価値が変動しますが、銀であれば常に価値があり、信頼もあり、世界中のどこでも換金ができます。
さまざまなものに使用される銀
銀の需要が高いとされる分野をさらに細かくご紹介します。産出量が多く、加工性に優れている銀はさまざまな製品に形を変え、世界中で活用され続けています。
メジャーな活用例としては、ネックレスをはじめとするアクセサリー・宝石類などの装飾品、食器、工業製品、医療、硬貨などがあります。安定した価値を有しており、世界から需要のある貴金属であるからこそ、長い間普遍的な価値を生み出しており、世界中の人々から愛されています。
まだ採掘されていない銀の量は?
それでは現在、採掘されていない銀はどのくらいあるのか、その量をご紹介します。
埋蔵されている銀の量を知ることができれば、今後の銀の価値がどのように変わっていくかを予想することができるかもしれません。
まだ採掘されていない銀の量は40万トン程度
現在、未採掘の銀の量は約40万トンとされており、史上最大の銀の産出量はというと推定100万トンで、この数字は金の約10倍相当の量にあたります。
しかし、採掘が可能な年数はずっとではなく金と同じで20年程度とされており、需要も高いことから今後も銀の価値はどんどん高くなっていく可能性があります。
まとめ
銀は金と比較すると採掘量が多く希少性は低いですが、採掘可能な年数は20年であることから、今後価値が高くなる可能性が十分にあります。
現在、当たり前のようにさまざまな製品に活用される銀ですが、大切に扱いたいものですね。
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