金の硬度の基礎知識!貴金属製品の純度と硬度の関係とは?
金は非常にやわらかい特性を持っています。そのため、加工しやすい金属として知られていますが、一方でアクセサリーには向かないという欠点があります。
金をアクセサリーとして加工する場合は傷や変形を防ぎ、耐久性を増すために他の金属を混合させることが一般的です。
金の具体的な硬度とはどれほどのものなのでしょうか。純度との関係も考えながら、金の硬度、また合金の硬度についてご紹介します。 2024年金買取相場急上昇中!! 10月31日(木)現在1gの相場が15,025円を超えました!! 金を売るなら今がチャンス、金買取なら「なんぼや」にお任せください。 金買取相場価格 推移グラフ 基準指数(円) 期間(日単位): 開始日が終了日より後になっています から 終了日が開始日より前になっています ※買取相場価格に手数料は含まれておりません。手数料に関しては宅配買取もしくは店頭にてご案内させていただきます。
金の硬度
金は、非常にやわらかく加工がしやすい特性を持つ金属として知られています。
圧迫することでのびる性質を「展性」、引っ張る力でのびる性質を「延性」と言いますが、金はどちらにおいてもすぐれた性質を持っています。
金の加工品として有名な金箔(きんぱく)は、1g程度の金があれば厚さ1/10000ミリほど、1m四方の大きさまでのばすことができ、向こう側が透けて見えるほど薄くのばすことも可能です。
また、1gの金からは、2.8kmもの金糸が生成されます。
押し込み式硬さ試験方法のひとつ「ビッカース硬さ(単位:HV)」で表しますと、金の硬度は22ですが、熱処理を施すと50まで高めることができます。
ちなみに地球上で最も硬い物質とされているダイヤモンドは7140~15300、金属で最も硬い超硬合金は1700~2050前後です。数字にしてみると金がいかにやわらかい金属であるかがわかります。
目安としては「人の爪で傷はつくことはあっても削れることはないほどの硬さ」と考えられています。
金の硬度 アクセサリーに使用する金属の「強さ」とは?
金属の硬度は、強さを表すひとつの指標です。硬度が高いからといって「最強の金属」とは言えません。現段階でどんな場面でも最強な万能の金属というものは存在しておらず、使用条件や環境によって最強の金属は異なります。
例えば、アクセサリーに使用する金属にはくり返し力がかかったり摩擦力がかかったりする場合を想定して、すぐれた「疲労強度」や「耐摩耗性」が求められます。 関連記事金アクセサリーのお手入れ~品位別のメンテナンス方法
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また、いかに強度や硬度が高くてもさびや腐食に弱いと金属の劣化につながるため、「耐腐食性」も必要です。
金の硬度 金の純度と硬度の関係
ジュエリーとして加工する際は、ある程度の硬さが必要です。特に指輪や腕輪には、身につけていると知らず知らずのうちに力や衝撃が加わります。金は純度が上がれば上がるほどその価値は高くなりますがやわらかく変形しやすくなってしまうため、ジュエリーとしては扱いが難しい金属です。
幸いにも純金には他の金属と混ざりやすいという性質があるため、合金にすれば変形しやすいという欠点を補いながら、繊細な細工も施せるようになります。結婚指輪など常に身につけるジュエリーには、合金が使用されるのが一般的です。
金の純度は24分率で表示されており、純金は24Kと表記されます。そこから金の含有量によって表示が変わり、18Kとなると金の配合率が75%、それ以外の金属が25%含まれている合金ということになります。金の含有量が減るにつれ、K(カラット)についている数字も24K・22K・18K・14K・10Kと変化します。
また金は、配合する金属の種類や量によって色合いが変化し、それぞれの色味から名称がつけられています。
18Kのカラーゴールドに配合されている金属のおおまかな割合と硬度の変化を種類ごとに見てみましょう。
グリーンゴールド
金75%・銀25%配合されているグリーンゴールド。銀もそれほど硬い金属ではないため、硬度は40までしか上がりません。
イエローゴールド
金75%・銀15%・銅10%で作られるイエローゴールドは、硬度120まで上がります。
ホワイトゴールド
金75%・銀15%・パラジウム10%で作るホワイトゴールドは、硬度125になります。
レッドゴールド
金75%・銀10%・銅15%と、銀の配合量が減るレッドゴールドは、硬度が150まで上昇します。
ピンクゴールド
金75%・銀5%・銅18%パラジウム2%が配合されているピンクゴールドは、硬度は150以上にもなるようです。
傷や変色が理由で身に着ける機会が減ったアイテムは思い切って売ってしまうのはどうでしょうか。
「なんぼや」では、リングやネックレスなど取引が成立した買取実績を確認することも出来ます。金・貴金属の買取相場について気になる方はこちらをご覧ください。
金の硬度 金の純度とやわらかさは相関関係
基本的に、金は純度が増すと硬度が低くなり、取り扱いが難しくなります。純金は非常に高い価値を有していますが、状態を維持するためには注意が必要です。
金の買取価格が単純なレートと重量の計算式によって決まることが多いのは、金のもろさも起因しているのかもしれません。