砂金採りは違法!?砂金が人気の理由とその収入
2020年からの新型コロナウィルスによる世界情勢の影響で世界中の経済状況は大きく変動し、これにより金の価値が高騰しています。2023年8月に初めて金1グラム当たり10,000円を突破し、2024年は金1グラム当たり12,000円と価格の高騰はさらに加速しています。
金の高騰により日本各地で密かに人気になっているのが砂金採りです。
今回は河川などで採取できる砂金採りは違法にあたるのかどうかを考えていきたいと思います。また、砂金が実際に採取できる河川やその収入についてもご紹介していきます。
砂金採りが今人気になっている?
金の価格の高騰やコロナ禍でも家族で人混みにいくことなく過ごせるレジャーとして砂金採りが密かにブームになっています。砂金採り道具の販売店が繁盛しているほか、静岡県伊豆市にある土肥金山の温泉砂金採り体験では休日には家族連れなどで長蛇の列ができているようです。
砂金採りは土肥金山の温泉砂金採り体験のような場所以外に川辺など自然の中で行うことが多く、この自然と触れ合いも人気の要因になっています。
砂金とは?
砂金は砂状の自然からできた金のことを指し、山の金脈が長い年月をかけて川などの表面を削り、流れ落ちてきたことで砂金になります。露出した金鉱脈の金を「山金」と呼び、岩に金がくっついている状態で発見されます。この「山金」から剥がれ落ちた金のことを「芝金(柴金)」。川底にたまった金を「砂金(川金)」と呼びます。
砂金の大きさ
通常採取できる砂金は「粉金」や「粉砂金」と呼ばれる0.4グラム未満のものになり、0.4グラム以上の砂金は「グレイン」、1グラム以上の砂金は「ナゲット」と呼ばれています。
世界最大のナゲット砂金は「Welcome Stranger」と呼ばれる砂金でその重さはなんと71キログラムにもなり、伝説的なナゲット砂金としてオーストラリアの金貨のデザインにもなりました。2番目に大きいナゲット砂金もオーストラリアで発見されています。
日本でも1900年(明治33年)に北海道枝幸町の北見枝幸砂金地にて769グラムのナゲット砂金が発見されており、当時は北海道で多くの人が一攫千金を夢見て砂金採りが流行したそうです。
砂金採りは違法!?
日本は地形的にも山や火山が多く、川も多いため、砂金採りができる場所が比較的多い国といわれています。そのため、川などで砂金採りを行おうと思う方も多くいらっしゃるようです。
では、砂金採りは違法ではないのでしょうか?
結論から言えば、砂金採りは違法ではないものの、やり方によってはグレーゾーンに当たるといえます。
砂金採り体験などを運営している場所で料金を支払って砂金採りを行う場合は問題ありませんが、自然の川の中で砂金採りを行う場合はマナーなどを守って行う必要がありそうです。
許可を取る必要がある?
砂金採りを行う場合に鉱業法という法律の壁があります。
鉱業法第七条には
いかなる鉱物資源も鉱業権がなければ採取してはならない
という条文があり、砂金は鉱物資源に当たるため、鉱業権を取得しなくてはいけないという意見があります。
こちらに関しては、鉱業法が適用されるのは業務として砂金採りを行っている業者などを指すことで、個人が趣味の範囲でやっているのであれば、鉱業法が適用されることはないといえるでしょう。
土地の権利や鉱業権について
砂金採りを行う場所がだれかの土地だった場合は、許可をとる必要があります。また、その河川に鉱業権が設定されている場合は、権利者に許可をとる必要もありそうです。
権利関係は個人の趣味の範疇であれば、そこまで気にすることではないと思いますが、権利者から賠償を求められる可能性があることは知っておく必要があります。
大事なのはマナー
砂金採りにおいて最も大事なのはマナーになります。重機や機械などを使って行き過ぎた採掘行為は河川の形状を変えてしまい、河川法に触れる場合があります。形状が変わるほどの大規模なことは個人ではしないと思いますが、砂金採りを行った場所を元に戻しておくなどのマナーは必要になるでしょう。
また、マナーの観点からいうと、釣り人などの邪魔をしないことが大事です。釣り人の多くは料金を支払って釣りをしているので、できるだけ邪魔にならない場所で採取をするようにしましょう。
砂金採りの収入
半日ほど作業して0.05gほどの砂金を20粒ほど採取した場合、砂金採りの収入は500円にも満たないといわれています。1gほどの大きさの砂金を発見できれば1万円を超えることもあるようなので、自然が好きな方は一度砂金採りをしてみてはいかがでしょうか。
2024年は金の価格が高騰しており、中古市場でも金製品の需要が高くなっています。
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