【更新:2024年11月】金の相場は、変動要因にも目を向けて。相場を動かす5つの要因を紹介
「金の相場は毎日動く」というのは、金の売買を行ったり検討していたりする人にとって、極めて常識的な事柄です。相場が動くからこそ、金の売買でもうけを出すことも可能となります。
とはいえ、「金の相場の値動き」には目を向けていても、「なぜそのような値動きになるのか」という変動要因については、「よくわかっていない」という方も多いのではないでしょうか。金の相場を上下させる変動要因について、5つのポイントをわかりやすく解説します。今後の相場をチェックする際の、参考にしてみてください。 2024年金買取相場急上昇中!! 10月31日(木)現在1gの相場が15,025円を超えました!! 金を売るなら今がチャンス、金買取なら「なんぼや」にお任せください。 金買取相場価格 推移グラフ 基準指数(円) 期間(日単位): 開始日が終了日より後になっています から 終了日が開始日より前になっています ※買取相場価格に手数料は含まれておりません。手数料に関しては宅配買取もしくは店頭にてご案内させていただきます。
世界の中心である「ドル」の値動き
世界で使われている通貨の種類は様々ですが、やはり「世界の中心」と呼べるのは「米ドル」でしょう。世界のあらゆるものが米ドルを基準にして取引されており、それぞれの資産と結び付いています。
ドルの信頼性が高まっている時期には、投資家たちは積極的に「ドル」を使って取引を行います。大量のドルを保有していることで、生まれるメリットも大きくなるでしょう。
しかし、いざドルの信頼性が弱まってしまいますと、ドルの価値は下落します。ドル安の状態になれば、投資家たちがドルで保有していた資産は、みるみるうちに下落してしまうでしょう。
ここで登場するのが「金」で、ドルの弱さを補うために金を購入する方も増えてきます。この流れが加速すればするほど、世界の金相場も上昇していくというわけですね。
一方でドルが強い時期には、投資家たちは金以外の投資対象へと目を向け始めます。金を売却する人が増えれば、その分価格は下落するでしょう。
最近は両者が逆相関にならないことも
ドルと金の価格が逆相関の関係にあるということは、投資家たちの間で広く知られた基本事項です。しかし近年では、この基本が当てはまらないようなケースも増えてきています。
ドルの動きから金相場を予測するためには、なぜドルが弱くなっているのか、その理由にまで目を向けて、しっかりと検討する必要があるでしょう。
経済的・地政学的リスクの増減
金の相場の変動要因の一つとして、よく知られているのが「各種リスク」です。
・テロや戦争などの地政学的リスク
・世界に深刻な影響を与える経済リスク
これらのリスクへの対策として、金を購入する方も多いと言われています。
特に2000年代以降は、アメリカのテロやリーマンショック、サブプライムローン問題などが勃発。ドルではなく、金を保有したいという方が増え、相場もぐっと上昇しました。
経済リスクや地政学的なリスクが高まれば、一時的に市場が混乱する可能性も高いです。このような場合でも、金であれば、自身の資産を守りやすいというわけですね。
今後金の価格が上がるかどうか見極めたいときには、さまざまなリスクが高まっているかどうかをチェックしてみると良いでしょう。
インドや中国を含めた、新興国の経済成長
金は宝飾品だけではなく、電子機器を製造する際にも欠かせない材料の1つです。発展途上国が成長すればするほど、多くの金が求められるようになるのでは……と予測されています。
特にインドや中国は、人口が多く、金に対して特別な思いを抱いている国民性でも知られています。
経済成長の度合いが大きければ大きいほど、より影響度の高い変動要因になり得ると考えられます。
インフレへの懸念
あらゆる商品の値段が上がるインフレ時には、通貨の価値が下がってしまいます。ふだんの生活の中で意識する機会はあまりないかもしれませんが、インフレが進めば進むほど、現金による資産価値は目減りしていってしまうのです。
こんなとき、インフレ対策として機能するのが金です。金は「物」であり、インフレ時にはその価格を上昇させていきます。資産を金で保有することにより、インフレによる目減りを予防できるというわけですね。
1970年代に起きたオイルショックでは、急激なインフレが起きるとともに、金の有用性が実証されました。
当時のことをよく覚えている投資家も多く、インフレへの懸念が高まったときには、これまでよりも多くの金が購入されると見込まれています。
需要と供給のバランスの変化
金の価格の変動要因、最後の1つは「需要と供給のバランス」についてです。そのほかのあらゆるものやサービスと同様に、金の価格は需要と供給のバランスによって決定されます。
需要が増えれば、当然金の価格は上がりますし、金の供給が減少したときにも、同様の値動きとなります。
金の埋蔵量には限界があり、今後は産金量も減少していくのでは……と予測されています。
長期的な視野で金投資を行う場合には、将来的な需給バランスの変化についても視野に入れておくことで、より有利な投資を実践できるでしょう。
まとめ
金の価格は、あらゆる変動要因が複雑に絡み合って、上がったり下がったりしています。日本における金相場を意識する場合には、これらの影響とともに、ドル円為替相場の影響も頭に入れておくべきでしょう。
金の値動きが気になったときには、ぜひその背後にある「要因」にまで目を向けてみてくださいね。金を所有するメリットについても、より深く理解できることでしょう。