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買取を検討し始めたら、金やプラチナの密度とその特徴を知ろう

買取を検討し始めたら、金やプラチナの密度とその特徴を知ろう

自宅にある金属の買取をお店に依頼する際には、「どのような種類の金属で、どれぐらいの純度なのか」が重要なポイントとなります。買取店においても、しっかりとチェックされる項目の1つだと言えるでしょう。そしてこれらの項目を調べるためのヒントとなるのが、「密度」なのです。

買取で人気の金属といえば「金」や「プラチナ」ですが、これらの金属と「密度」はどのように関わっているのでしょうか。それぞれの金属の「密度」を含めた特徴や、買取店における「密度」情報の活用方法について紹介します。

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金の密度と特徴について

華やかな印象のゴールドのアクセサリーは、性別や年代を問わず、取り入れやすい人気のアイテムです。1度購入すれば「資産」として所有できるということもあり、古い時代から多くの人々に愛されてきました。

ジュエリーとして加工する際には、18Kや14Kのものがよく使われますが、投資用に金を所有する場合、純金のコインやインゴットも人気があります。

さて、人々の生活にも密接に関わる金には、いったいどのような特徴があるのでしょうか。密度とともに紹介します。

金の密度は19.3

まずは金の密度についての情報です。金の密度は19.3g/cm3。これは、1cm3あたりの重量が19.3gであることを示しています。

密度の数字だけを提示されてもあまりピンとこないかもしれませんが、銀の密度が10.5g/cm3であることと比較しますと、非常に重い金属であることがわかります。

金を持ちますと、ずっしりとした重みを感じる方も多いはず。この重みこそが、密度の高さの表れだと言えるでしょう。

金が持つ特徴4つ

では密度以外に、金はどのような特徴を持つ金属なのでしょうか。4つのポイントを紹介します。

・非常に柔らかく、加工がしやすい
・耐腐食性が高い
・電気を通しやすい
・温度を伝えやすい

金が人々の生活に密接に関わっているのは、「非常に柔らかく加工がしやすい」ためでもあります。

糸のように伸ばすこともできますし、紙のように薄くすることも可能です。自分の好きなように加工できますから、アクセサリー以外にも様々な場面で活用されています。

また、金は極めて安定した物質で、外部からの刺激による影響を受けにくいです。長い時間が経過しても、その輝きを失うことはありませんし、「溶かす」ということも簡単ではありません。

電気や温度を通しやすい性質を持っていることからも、電子機器の内部に組み込まれるケースも非常に多くなっています。

プラチナの密度と特徴について

プラチナの密度と特徴について

金のジュエリーと同様に人気が高いのが、プラチナです。特に日本では、ブライダルリングとして圧倒的な人気を誇っています。

金とともに、「採掘量が限られる貴重な金属」として知られていますが、具体的にどのような特徴を持っているのでしょうか。こちらも密度の情報とともに紹介します。

プラチナの密度は21.45

まずはプラチナの密度についてです。プラチナの密度は21.45g/cm3で、非常に重いものとなっています。

実はプラチナの密度は、自然界に存在する元素の中で、最も高いもの。同じ質量で比較したときには、「金よりも重い」ということになります。

小さなジュエリーで、その密度を感じる機会は少ないですが、投資目的で作られたプラチナのインゴッドなどを手にしますと、ずっしりと重いことがわかります。

プラチナが持つ特徴4つ

プラチナが持つ特徴4つ

次はプラチナが持つ、金属としての特徴についてです。プラチナには、以下のような特徴があります。

・化学的に安定した物質である
・柔らかく傷がつきやすい
・金と比較して加工が難しい
・熱に強い

金と同様に、非常に安定した性質を持つプラチナは、外部からの影響を受けにくい金属です。長年使用しても、変色や変質などのトラブルが起きる可能性は低いでしょう。

ただし純度の高いプラチナは「柔らかく傷が付きやすい」という特徴があるため、日常使いには向いていません。混ぜ物をして純度を下げたものの方が、ストレスフリーで使えるでしょう。

また金製品と比較すると加工が難しく、熟練の技術が必要であること、また採掘量が非常に少ないことから、金のアクセサリーよりも高値で取引されるケースも多いです。

買取店でも重視される「密度」の情報

金属の密度に関する情報は、買取店においても活用されています。

例えば「純金製のスプーン」と「銀のスプーンに金のメッキを施したもの」では、その価値は大きく異なります。しかし表面的には、どちらも「金色に輝くスプーン」であり、違いは認められないでしょう。

お客さまから持ち込まれた商品を、査定の段階で手荒に扱うことはできません。
買取店は、品物にダメージを与えない形で、その「質」をしっかりと見極める必要があるのです。

このような場合に重視されるのが「密度」や「比重」に関する情報で、これを調べることで買取店は、金属の種類を見極めています

店頭に持ち込まれた「金のスプーン」を、専用の比重計で計測し、はじき出された数字が「金」のものと一致していれば、それまぎれもなく「金のスプーン」であると証明されます。

もちろん「なんぼや」でも、貴金属買取の際は綿密なチェックを欠かしません。
お持ちいただいたアイテムの価値をしっかりと見極めた上で買取金額をおつけします。
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「密度」や「比重」だけで判断するのは危険

とはいえ、密度の情報だけをうのみにして金属を見極めようとしますと、失敗に終わってしまうこともあります。

金やプラチナなど、貴重な金属の「偽物」を作り出し、人を欺こうと思っている人は「密度」が重要な情報の1つであることを知っているからです。

例えばプラチナの場合は、「タングステン」という金属がプラチナと同じ比重を示すことがわかっています。タングステンにメッキを施せば、簡単に「偽物」が出来上がってしまいます。

このため買取店では、金やプラチナのその他の特徴にも目を向けて、総合的に金属の種類を判断しています。

まとめ

ふだんの生活の中で、金やプラチナの密度に対して関心を抱くことは少ないでしょう。しかし手元の金属を買取してもらいたいと思ったときには、重要な情報の1つとなります。

買取店に持ち込む際には、ぜひ「密度」にも注目してみてはいかがでしょうか。

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水野崇

水野様

キャリア20年超の株式トレーダー。講演・講師、取材協力、テレビ出演など多方面で活躍する独立系FP。LEC専任講師(法人事業本部)。学校法人専門学校東京ビジネス・アカデミー非常勤講師。テレビ朝日『グッド!モーニング』、BSテレ東『マネーのまなび』などに出演。日本FP協会「2021年FP広報センター」スタッフ。

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