金売らない方がいいって本当?|金の価値がなくなる可能性はあるのか
2020年からのコロナ禍やウクライナ問題などの世界情勢の影響により、金の価値は高騰しています。その価値は2024年6月現在1グラム12,000円ほどになっており、2020年1月に比べて約2倍になっています。
20年前の2004年と比べると、その差は約8倍近くになっており、現在の金相場の高騰状態がいかにすごいことかがわかると思います。
今回は純金積立などの金投資をしている人は金を売らない方がいいのか、について考えていきたいと思います。また、今後金の価値がなくなる可能性があるかどうかについてもご紹介していきます。
金売らない方がいいって本当?
ネットやSNSなどを見ると、金はまだ売らないほうがいいという意見がちらほらあります。純金積立などは長期的な投資に向いている資産運用なので、金の価格が高騰していてもまだ売らずにとっておいたほうがよいという意見もあります。また純金積立を行っていた方の中には「10年純金積立を行ってきて、途中で一度1900gほど売却をしたが一度も売らずに一気に売った方が10倍ほどの利益が出た」と後悔してらっしゃる方もいらっしゃいます。
他にも2021年からの超円安により、インフレの影響を受けにくい金資産を保有しておくことが大事という意見もあります。金の価値は世界共通なので、国を選ばずに安全に資産を保有することができるメリットがあります。
金は価値の高いときに売る鉄則がある
金は株式などと異なり、保有しておくことによる利息や配当金などの利益はありません。金で利益を出すためには安い時に購入して、金の価値が高いところで売るというのが鉄則になります。金相場は基本的には安定しているのが一般的になりますが、前述のとおり様々な世界情勢の影響でここ数年で金の価格は跳ね上がっています。
年 | 金価格年次平均(円/g) |
---|---|
1994年 | 1,312円 |
2000年 | 1,014円 |
2005年 | 1,619円 |
2010年 | 3,477円 |
2015年 | 4,564円 |
2016年 | 4,396円 |
2017年 | 4,576円 |
2018年 | 4,543円 |
2019年 | 4,918円 |
2020年 | 6,122円 |
2021年 | 6,402円 |
2022年 | 7,649円 |
2023年 | 8,834円 |
参考:田中貴金属工業
上記のように30年前からの金価格を比較してみると、2010年あたりからゆるやかに上昇していた価格が2020年を境に一気に高騰しているのがわかります。
そして、2023年8月に初めて1グラム当たり10,000円を突破し、30年前の1994年と比べると10倍近くの価格差が生まれていることがわかります。
金の価値がなくなる可能性はあるのか
金の価値が完全になくなる可能性は代替できるものが現れない限りはないと考えてよいでしょう。
金は天然の産物であり、埋蔵量に限りがある資源です。そのため希少価値が高く、世界共通の高い価値を保有しています。
近年、人工ダイヤモンドの生成が話題になり、機械部品だけでなくジュエリーなどにも使われるようになりました。実は金も人工生成の研究が進んでおり、理論上は人工生成が可能だといわれています。しかし生成にはコストがかかりすぎるために金の価値がなくなるという可能性はなさそうです。
しかし、金自体の価値は普遍的でも、金の価格は下落する可能性はあります。
2024年は金の売り時でもある
2020年からの新型コロナウイルス感染症の流行やウクライナ問題、さらに日本国内での円安問題と、さまざまな問題により金の需要が高まっています。そして、2023年で1グラム当たり10,000円を突破し、2024年6月現在はさらにその価格を伸ばし、1グラム12,000円ほどになっています。今後も金価格は高騰する可能性もありますが、コロナ禍からの復帰やインバウンドの好調などで円安が一気に崩れる可能性もあり、これが金価格に影響する可能性もあります。
金投資の肝は価値の高いときに売ることです。間違いなく2024年は金の売り時でもあることを覚えておきましょう。
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