銀の売り時はいつ?相場の動向と高価買取のポイントを解説
貴金属のなかでも手に取りやすい価格で、多くの人が身近に感じている銀製品。本記事では、銀の特徴、シルバーアクセサリーをはじめとした銀製品の売り時、相場などについて詳しく解説します。
銀ってどんなもの?
銀はシルバーアクセサリーとして使われるだけでなく、電気と熱の電導率・光の反射率が高いことから電子部品にも用いられています。また、殺菌・抗菌作用があるため、抗菌剤や脱臭剤にも使われています。
ここでは、そもそも銀とはどのようなものなのかを見ていきましょう。
貴金属の一つ
銀は、金やプラチナと同様に貴金属の一つとされています。銀の歴史は古く、紀元前4000年頃には発見されていたともいわれており、古代エジプトや古代インドで用いられていた銀の宝飾品も見つかっています。古くから人々の身近にあった貴金属といえるでしょう。
かつては金よりも希少性が高く、高値で取引されていたこともありました。紀元後1000年くらいまでは金より銀の価値が高かったとされており、中世ヨーロッパでは貴族たちに好まれていたのが銀食器であったという史実もあります。また、金貨と同じく、銀貨も昔から人々の暮らしのなかに存在しています。
銀の特性
銀の主な特性は、以下のとおりです。
柔軟に変形するため加工しやすい |
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錆びにくい |
貴金属のなかで熱や電気の伝導率が最大 |
貴金属のなかで可視光線の反射率が最大 |
腐食に強い |
銀イオンによる殺菌、抗菌作用がある |
さまざまな特徴がありますが、なかには空気中の硫黄物と化合すると硫化作用により黒ずんでしまうといった難点もあります。しかし、これも銀独特の味わいとして、あえて黒ずみを表現させた「いぶし銀」という加工方法も存在します。
銀の使い道
銀は古くから装飾品や食器、通貨などに使われてきた貴金属です。近年では、手に入りやすい価格であることからアクセサリーにも多く使用されています。また、そのほかに熱伝導を利用した電子部品や家電製品でもよく使われるようになりました。
さらに最近では、銀の元素に抗菌や脱臭の効果があることを活かした使い道も多く見られます。銀の成分が電気分解すると発生する銀イオンには、細菌の呼吸に必要な酸素の動きを止める働きがあります。これを利用して抗菌剤に使われるなど、用途の幅が広がっているのです。
銀相場の今後の動向は?
かつては希少性が高かった銀ですが、技術の向上により生産量が増え、現在の価値は金の90分の1程度といわれています。しかし、銀の相場は日々変動するものです。銀の相場は金の価格変動に連動することが多く、金の価格が上昇するタイミングで銀の価格も上がる可能性があります。
また、昨今では新型コロナウイルスの影響を受け、工業分野での需要が高まり価格が上昇しました。このように、世界情勢によって需要が変化することでも相場価格は変動します。
買取店で高価買取が期待できる銀製品は?
シルバーアクセサリーをはじめとした銀製品は、買い取ってもらえます。ただし、ノーブランドの商品の場合、重量査定となる点に注意しましょう。銀は金と比較すると安価であるため、買取額が安くなってしまうケースもあります。
しかし、人気ブランドの商品であればブランドの価値自体にも値がつくため、高価買取をしてもらうことも可能です。ここでは、高価買取が期待できる人気のブランドをご紹介します。
クロムハーツ
アメリカのブランドであるクロムハーツは、世界中の男性から根強い人気を得ているシルバーブランドです。最高品質のシルバーが使用されており、美しい輝きが多くのファンを魅了しています。定価が10万円を超える商品が多いため、取引額も高額となるケースが多いでしょう。
ガボラトリー
ハッピースカルやアニマルモチーフの製品が人気のガボラトリーは、ハンガリー生まれのガボールがアメリカで生み出したブランドです。重厚感のあるデザインで、男性ファンが今も多く存在します。
ビルウォールレザー
ビル・ウォールが設立したブランドであるビルウォールレザーの特徴は、型を使わず直接シルバーを加工して作られることにあります。フィッシュフックやスカルなどの定番アイテムをはじめとした多くのアイテムが人気です。
ティファニー
男女ともにファンが多いティファニーは、世界5大ジュエラーにも含まれる人気ブランドです。高品質のスターリングシルバーで作られた定番のオープンハートやティアドロップのほか、ローマ数字が刻印されているアトラスリングなど人気の商品が多数あります。また、ティファニーは結婚指輪としても人気のブランドです。
高く売るために普段から気をつけておきたいポイント
手持ちの銀製品を売りに出す際は、少しでも高価買取をしてもらいたいものです。普段のお手入れを丁寧に行い、良い状態を保つことで、高価買取をしてもらえる場合もあります。
使った後はクロスで丁寧に拭いておく
銀製品は、人の肌に触れることで硫化が起こり、黒んでしまう性質があります。黒ずみの発生を抑えるために、使った後は丁寧に拭いて汗や汚れを落としておきましょう。専用のクロスや柔らかい布で優しく拭いてお手入れをしてください。
また、銀製品のお手入れには、布で拭く以外にもいくつか方法があります。例えば、銀専用の洗浄液を使ったり、比較的安価で手に入れやすい重曹や歯磨き粉を使ったりしてきれいにすることも可能です。
拭いた後はなるべく空気に触れないように保管する
銀製品は、人の肌だけでなく、空気中に含まれる物質とも硫化反応を起こします。そのため、長期間使わない場合は密閉できる容器に入れて保管するのがおすすめです。頻繁に使う場合も、箱や引き出しに入れておくとよいでしょう。
高価買取のために押さえておきたいポイント
手持ちの銀製品を査定に出して高価買取をしてもらうには、どのような点に気をつければよいのでしょうか。最後に、高価買取のためのポイントをご紹介します。
事前の手入れ
銀が人の肌や汗に触れたり、空気中の硫黄と化学反応を起こしたりすると、硫化して黒ずみができます。そうさせないためには、日頃から使った後のお手入れや保管方法に気をつけておくことが重要です。
また、銀製品のクリーニング方法がいくつかあるので、事前にしっかりお手入れをしてからきれいな状態で査定に出すとよいでしょう。もしセルフクリーニングがうまくいかない場合は、無理に行わず、専門のお店にクリーニングへ出すのがおすすめです。
付属品も一緒に査定
正規品だと分かる鑑定書や保証書、商品の箱などがあると、査定時に評価されてより高値がつく可能性があります。査定に出すことを検討している場合は、付属品も大切に保管しておきましょう。
複数の店舗で査定
銀には相場価格がありますが、実際の取引額は店舗によって異なります。相場価格を前提に査定をしてくれるお店もあれば、相場価格よりも低い金額でしか取引しないお店もあります。査定額の高い店舗で取引するためには、複数の店舗で査定してもらって比較してみるのがおすすめです。
まとめ
金の価格上昇とともに相場が上がっている銀の価格は、国際的な動向や需要も複雑に絡まり、今後も変動することが予想されます。
複数の販売ルートを持つ「なんぼや」では、銀の高価買取も行っています。徹底した研修・教育を受けているバリューデザイナーが無料で査定しており、LINEでも査定が受けられます。ぜひ一度お気軽にご相談ください。