銀の価値の方が往年高かった 今でこそ優位に立つ金
かつては金より銀のほうが高価だったのをご存知でしょうか?その理由は、銀は自然の中で存在するものが少量なのに対して、金は砂金として採取できていたからです。その後、銀の生産や採掘技術が徐々に向上するにつれて、銀の価値が低下しましたが、銀は長い間金より優位に扱われる貴金属であったのは紛れもない事実です。この記事では銀の歴史や価値について解説しています。 2024年金買取相場急上昇中!! 10月31日(木)現在1gの相場が15,025円を超えました!! 金を売るなら今がチャンス、金買取なら「なんぼや」にお任せください。 金買取相場価格 推移グラフ 基準指数(円) 期間(日単位): 開始日が終了日より後になっています から 終了日が開始日より前になっています ※買取相場価格に手数料は含まれておりません。手数料に関しては宅配買取もしくは店頭にてご案内させていただきます。
銀の価値 昔は高かった
金と銀の価値を比較すると、「金の方が高い」と思う方が多いのではないでしょうか。オリンピックで1位の選手に与えられるのは、銀メダルではなく金メダルです。
「銀は身近な素材だけど、金は特別な素材」というイメージも浸透しています。
金と銀の価値を比較するために、使われるのが「金銀比価」という数値です。金と銀の価値を比率で表したもので、日本の金銀比価は1:5と言われています。つまり、銀貨5枚=金貨1枚で、この比率は、平安時代末以降続いてきたと言われています。
現代を生きる私たちにとって、「銀よりも金の価値が高い」というのは、当たり前のこと。しかし長い歴史の中では、「金よりも銀の価値が高い」という時代もあったのです。きらびやかな金を多用したことで知られる古代エジプト文明においては、金よりも銀の方が入手困難で、価値が高いとされていたのです。
当時の金銀比価は1:2.5といわれており、遺跡から出土される装飾品の中には、金製品に銀メッキを施したものも存在すると言われています。
金よりも銀が高く評価されていたのは、古代エジプトだけではありません。昔のヨーロッパでは、「銀を採取するためには金以上に手間がかかる」という理由から、価値が高いと考えられてきました。金は砂金から採取できますが、銀の場合は不可能です。
銀を入手するためには、銀鉱山で大規模に採掘作業をする必要があり、莫大なコストと労働力をかけるしかありませんでした。
このため、歴史上の長い期間、「銀の方が、希少価値が高い」と判断されていたのです。
とはいえ、このような時代は、やがて終わりを迎えます。きっかけは「技術革新により銀が入手しやすくなったこと」と「銀の暴落」でした。さまざまな出来事をきっかけに、徐々に「金の価値の方が高い」という認識が根付いていったのです。
金や銀は希少な貴金属の為、近年相場が急上昇しています
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銀の価値 先物取引の相場
また、先物取引市場でも、時おり金よりも銀の方が相場が上回ることがあります。
なぜなら、銀は金よりも相場が小さいからです。比較的安定している金相場に比べて、銀商品は魔の金融商品と言われるほど値動きが激しく、過去に何人もの大口の投資家を喰らってきました。
金は主にネックレスや宝石などの装飾品として需要がありますが、銀の需要は主に工場といえるでしょう。銀は主に、抗菌の利用、医療用途への利用、もしくは食品での利用があります。
そのため、国の経済成長に左右されやすい銀は、金よりも小さい相場も相まって価格が高騰、または暴落しやすい傾向にあります。
ハント兄弟のシルバーショック
他にも、有名な話だとハント兄弟の銀相場の操作があります。
銀が投資対象として注目されるようになった1980年ごろ、銀の相場が金よりも低いことに着目したハント兄弟が買い占めを行い、価格を20倍も暴騰させたという話もあります。
億万長者に返り咲いたハント兄弟ですが、結局は銀市場の独占を図り市場操作を企てたとして民事告訴され、和解金の支払いで破産したようです。
その間、銀相場は再び元の位置に戻り(大暴落)、混乱を招きました。この事件で、多くの投資家が大損失を被ったと言われています。
銀相場での一瞬の暴騰ですが、これも一種の金銀比価の逆転と言えるでしょう。
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