世界最古の硬貨は金と銀との合金だった
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世界最古の硬貨の名前を、「エレクトロン貨」と言います。
紀元前670年頃、トルコのアナトリア半島にあった、リディア王国で発行され使われていました。エレクトロン貨には、リディア王の紋章であるライオンの絵や、硬貨の重さなどが刻印されていました。
紀元前の時代にこれほどきちんとした硬貨があったことに、驚く方も多いのではないでしょうか。
このエレクトロン貨という名前は、金と銀の合金を指す「エレクトラム(琥珀金)」という言葉がもとになったと言われています。
金鉱床から採掘されたままの自然金や川の底で採取される砂金は、このエレクトラムと呼ばれる状態で、10%以上の割合で銀が含まれているケースが一般的です。
琥珀金という名前が付けられているのは、この銀の影響で、琥珀のような色合いをしているためです。
銀は金よりも錆びやすく、この結果、金銀の合金の色合いも、酸化によって微妙に色合いが変化してしまいます。
エレクトラムという言葉は、古代ローマの時代から使われていました。最初に使ったのは、古代ローマの博物学者であるプリニウスです。
さて、話をリディア王国時代のエレクトロン貨へと戻しましょう。エレクトロン貨の原料となったのは、リディア国内を流れていたバクトーロス川の河床から採取した砂金です。この砂金を溶かし、均一の重さに揃えて作ったのが、エレクトロン貨でした。
エレクトロン貨の価値は、それぞれの重量によって決められていました。
表面に重量が刻印されていたのは、このためです。
コインの重さには数種類あり、価値によって使い分けられたと思われます。「コイン」と聞くと、現代風の円形を思い浮かべますが、エレクトロン貨は平らな板状をしていました。地金をイメージすると、近いでしょう。
なぜ世界最古の硬貨がリディア王国で生まれたのかというと、リディア王国の首都が、当時の交易の要所であったためだと言われています。
東西の人や物が盛んに行き交う首都において、商取引を円滑に行うための工夫は必須でした。
硬貨が開発される以前は、砂金を使った「秤量貨幣」の仕組みが使われていましたが、いちいち砂金を計量する必要があり、「スムーズな取引」とは言えませんでした。
こうした問題を解決するために生まれたのが、「エレクトロン貨」というわけです。
ちなみにこのエレクトロン貨は、私たち日本人にとっても、馴染みのある硬貨です。時代劇などで、大判・小判をやり取りするシーンを見た経験がある方も多いのではないでしょうか。
江戸時代の日本では、実際に大判や小判が使われていたのですが、これも金と銀の合金から作られていました。つまり、エレクトロン貨だったのです。日本の金貨の歴史は、1588年にスタートしたと言われています。豊臣秀吉の命で製造されたものが、その後長く、愛され続けていったのです。
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