ダイヤモンドの買取価格 カラットでどう変わる?
ダイヤモンドの「大きさ」を表す単位だと思っている人も多い「カラット」は、じつは大きさではなく、重さ(質量)を示す単位です。「カラット数が大きい」ダイヤモンドは高額になりやすいことは事実ですが、買取では価格にどう影響してくるのでしょうか?気になる点を見てみましょう。
ダイヤモンドの買取 カラット数が大きければ、買取価格は高くなる?
TV通販など、昔からメディアで「○カラットのダイヤモンドです!」と紹介されてきたこともあり、日本ではダイヤモンドの価値を決めるのに「カラット」を重視する傾向にあります。
しかし、ご存知のようにダイヤモンドの価値はアメリカの宝石学会「GIA」が定めた”4C”と呼ばれる世界共通の評価基準で決まり、実際はカラットだけで決まるものではありません。
カット(研磨)、カラー(色)、カラット(重さ)、クラリティ(透明度)の4点すべてに優れるダイヤモンドがもっとも高価で、もしも、カット、カラー、クラリティの3点において条件が同じダイヤが2つあった場合、カラット数の高いほうが買取価格は当然高くなります。
しかし、カラット数は大きいものの他の3Cは劣る石と、カラット数は小さいけれど他の3Cが優れる石があった場合、後者に高い買取価格がつくこともあり、単純に「カラット」だけで買取価格を決めることはできません。買取の現場では石に添えられた鑑定書とともに肉眼で4Cのグレードを確認し、相応の価格で買い取ることになります。
しかし、ここでひとつ問題があります。
今やダイヤモンドの買取をするお店はたくさんありますが、その数に比例してダイヤモンドに精通する査定士も増えたかと言えば、そうではありません。知識に乏しい査定士は石の価値を見極めることができず、まして鑑定書もついていない場合は、持ち込まれたダイヤモンドの品質を評価することができません。ここから「安物を高く買い取ってしまったら後で損をするから、とにかく安い値段で買い取っておこう」というリスク回避の意識が働き、本来高値で取引されるべき石も安く買い取られてしまうという悲劇も起きています。ですからダイヤモンドを売ろうと思ったら、石の持つ価値を堂々と自信を持って正しく判断できる、宝石専門の査定士がいる店を選ぶことが、じつは何よりも重要となります。
ダイヤモンドの買取 カラットが威力を発揮するケース
カラットは「大きさ」ではなく「重さ」だと書きましたが、重さ(質量)が増えれば石の直径も大きくなるため、カラット数の大きい石=粒も大きいということになります。一般に婚約指輪では0.3カラットがポピュラーとされていますが、単位を長さに換えてみると、一般的なラウンドブリリアントカットの場合で直径は約4mm。少々小粒に思えますが、カットやクラリティが高ければ光が反射する視覚効果で大きく見えるため、さびしい印象はないようです。また、芸能人や著名人の婚約指輪ではよく「1カラット」というサイズを耳にしますが、1カラットになると重さは0.2gで、同じカットで直径は約6.5mm。カラット数が3倍以上だからと言って、直径が同じ倍率で伸びるわけではありません。しかし、見た目にそう変わらない大きさでも、1カラット未満と1カラット以上では、ダイヤモンドの価格は大きく変わります。
世界中で取引されるダイヤモンドには金やプラチナと同じように国際的な相場価格があり、重くなるほど希少性が高まり、高価になってゆきます。仮に、カラット以外の3Cが同じダイヤモンドが2つあるとして、1つが0.2カラット、もう1つが1.4カラットだとすると、その価格差は30倍以上になるケースもあります。
このように、3Cの条件が同等の場合はカラットが威力を発揮しますが、カラット数は高くても他の3Cのグレードが低ければ、必ずしも高く買い取ってもらうことはできません。
ダイヤモンドの買取 ダイヤモンドを高く売るポイント
「カラット数が大きければ高く売れると思っていた」という方には少々残念な話かもしれませんが、どんなに大きくても輝きが劣る石は価値の点でも劣ることになり、カラット単体の数字よりも、やはり4Cのバランスが良いダイヤモンドのほうが高値で買い取ってもらえることになります。
4C以外にもダイヤモンドを高く売るためのチェックポイントとしては、以下が挙げられます。
1.宝石に精通する査定士がいるお店を選ぶ
ダイヤモンドの売却でもっとも重要なのはお店選びと言えます。GIA(米国宝石学会)など、権威のある国際機関から認められた宝石の専門家がいる店を選び、国際相場価格もふまえた信頼の査定のもとで後悔しない売却をしましょう。
併せてダイヤモンドの場合、買取店の中には「買取手数料」を設けているお店もあります。買取手数料の有無、あるとすればその料率や金額はいくらなのかも、納得価格でダイヤモンドを手放すために、事前にチェックしておきましょう。
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2.鑑定書、付属品を揃える
ダイヤモンドの購入時についていた鑑定書もあればプラス評価されます。特にブランドジュエリーの場合は、ダイヤモンドの価値に加えてブランド価値も考慮されるため、保存袋や保証書などがあれば、できるだけ揃えておくと有利です。
3.皮脂汚れは拭き取り、見た目の印象を上げる
天然ダイヤモンドには親油性があり、皮脂などの汚れがつきやすい性質を持っています。身につけたものは柔らかい布などで皮脂と曇りを取り除き、見た目の印象をアップしておきましょう。
いざダイヤモンドを手放す際は、参考にしてみてください。
現在、宝石やジュエリーの買取相場が上がっています
写真を撮って送るだけ、店舗に行く前に買取金額が無料で分かります。