理想のダイヤモンドの定番「ラウンドブリリアントカット」について解説!
ダイヤモンドにもいろいろな種類のカット方法があることをご存じですか?
今回はその中の1つ!ダイヤモンドといえばこの形、 「ラウンドブリリアントカット」 について解説していきます。
ダイヤモンドの定番!ラウンドブリリアントカットとは
ダイヤモンドの中でもっともスタンダードかつ定番と言われる形がラウンドブリリアントカットです。宝石店などで見かけるダイヤモンドの多くはこのカットが施されています。では、なぜこのカット方法が定番と呼ばれるようになったのかというと、その秘密は特徴から知ることができます。
ラウンドブリリアントカットの特徴
上から見れば円形、横から見れば台形の形になっていて、中央部分を丸くした、放射状のカットがラウンドブリリアントカットの特徴です。原石の切り出し率が高く、正確なカット面であるほど理想的と言われるこのカット方法は、評価基準が決められている唯一のカットだからこそダイヤモンドの定番として有名です。
その他のブリリアントカットの特徴や魅力
ブリリアントカットは「ラウンド」以外にもいくつかの種類が存在します。今回はその中でも人気の高い3つのカットについて特徴や魅力をご紹介します。
オーバルブリリアントカット
楕円形にカットすることで、ダイヤモンドの美しさが際立つカット方法です。ラウンドの次に定番であり、ルビーやサファイアにも使われています。
- ダイヤモンドそのもの美しさや存在感をアピールしたい方におすすめです
ペアシェイプブリリアントカット
雫のような形をしているため、「ティアドロップ」とも呼ばれているダイヤモンドです。縦横の長さの比率によって雰囲気が変わってきます。
- 品のある女性らしさやシャープな印象を与えたい方におすすめです。
ハートシェイプブリリアントカット
名前の通り、ハート形にカットしたダイヤモンドです。マックルと呼ばれる原石でしかカットすることができないため希少性が高いのが特徴です。
- 立体的なボリュームで可愛らしさだけでなく大人の女性の雰囲気も引き出せます。
ダイヤモンドはカット面が大切!評価基準とは?
ダイヤモンドでもっとも魅力的なのは、重さや大きさではなくキラキラとした輝きです。繊細で高品質なカットはダイヤモンドのグレードを決める上で非常に重要となるのです。
カットグレードの評価基準
カットの評価はエクセレント・ベリーグット・グット・フェア・プアの5段階に分けられ、最高評価はエクセレントです。
エクセレントのダイヤモンドはとても明るく、暗いエリアとのコントラストが均一で鮮明なためバランスのよい反射が見える最高品質です。
一方で、プアのダイヤモンドは暗がりやくすみが目立ちます。もちろんダイヤモンドはカットグレードが低いものでも美しいですが、グレードの高いものと比較すればやはり見劣りしやすいです。
ラウンドブリリアントカットの各部の名称
ラウンドブリリアントカットのダイヤモンドには「クラウン」、「ガードル」、「パビリオン」の3つの評価基準があります。ここからは、それぞれのカットについて解説します
クラウン | ダイヤモンドの上の部分。王冠のような見た目をしていて、カットする角度によって見た目が大きく影響する。 |
ガードル | 外側にある、アクセサリーの枠内のセット時に固定する部分。厚みによっては輝きだけでなく、傷にも影響する重要な箇所。 |
パビリオン | 横から見たときにガードルの下に位置する部分。深すぎると輝きが減り、浅すぎるとのっぺりとした印象になってしまう。 |
輝きの3原則とは?
ダイヤモンドには「ブリリアンシー」、「シンチレーション」、「ファイア」という輝きの3原則があります。これらは一定の形にカットして内部に入った光の名称で、ブリリアンシーは明るい白い光、シンチレーションは光のきらめき、ファイアは虹色の光です。この要素が整っているダイヤモンドこそが、理想の輝きを放つのです。
ダイヤモンドのプロポーション
ダイヤモンドのプロポーションとは、全体的なバランスで外観に基づいた特徴のことです。
輝きの3原則を最大限引き出すためには、ダイヤモンドのプロポーションが大切。プロポーションが優れていると、光が放たれているような美しいきらめきが生まれます。
鑑定書の基準はラウンドブリリアントカットの「4C」
鑑定書は、ラウンドブリリアントカットのダイヤモンドにしか発行されません。
そしてこの鑑定書には、ダイヤモンドの価値を表す4C 「カラット」、「カラー」、「クラリティ」、「カット」という基準が設けられています。ここからは、その4Cを解説していきます。
カラット
カラットとは、重さのことです。単位は「ct」と表記され、1カラット=0.2グラムと規定されています。
カラットの値が大きいほど価値は高くなります。
カラー
ダイヤモンドのカラーは一見するとすべて同じ透明に見えますが、細かく鑑定すると透明なものから黄色味が帯びたものもあります。D~Zまでの23段階のグレードに分かれ、透明であればあるほど価値が高い傾向です。
クラリティ
クラリティとは、透明度のことです。傷や内包物の大きさや位置、数などによってFL~I3までの11段階のグレードに分かれ、透明度が高いほど価値が高くなります。
カット
カットとは、形状や研磨のことです。プロポーション、対称性、研磨によってエクセレント~プアまでの5つのグレードに分かれ、基準値に限りなく近いカットであるほど価値は高くなります。
また、最上級のエクセレントと評価されるものはトリプルエクセレントと呼ばれることもあります。
このトリプルエクセレントには、「ハート&キューピット」と呼ばれる模様が見られ、ハート&キューピットがあるダイヤモンドは強い輝きを放っているのが特徴です。
まとめ
結婚指輪や婚約指輪として選ばれ、誰もが憧れる定番の宝石・ダイヤモンド。その輝きの秘密はカット方法にあります。見た目や大きさだけではなく、一生大切にしたいものだからこそ、細かいところまでこだわってみてはいかがでしょうか。
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