ダイヤモンドは色で価値が違う?一番高い色とランクはコレ
永遠の輝きを持つといわれるダイヤモンドは結婚指輪や婚約指輪にも使われる宝石として有名です。世界で最も硬度が高い鉱石としても知られており、その高い透明度からパワーストーンや守護石としても利用されています。
そんなダイヤモンドですが、無色透明のものだけではなく、「カラーダイヤモンド」と呼ばれる色がついているダイヤモンドも存在します。今回はこのダイヤモンドの色について取り上げ、その価値やランクについてご紹介していきたいと思います。
色のあるダイヤモンドとは?
ダイヤモンドはもともと、不純物が混じりにくいといわれるために透明になることが多いといわれています。しかし、炭素や窒素などの不純物が混じることで、色がつくことがあり、カラーダイヤモンドと呼ばれ、特に発色の強いものは「ファンシーカラーダイヤモンド」とも呼ばれたりします。
不純物としては窒素が多く含まれるとイエローダイヤモンドになり、ホウ素が多く含まれるとブルーダイヤモンド。他にも黒鉛が混ざることでブラックダイヤモンドと呼ばれる色のダイヤモンドが発掘されることもあります。カラーダイヤモンドの中には天然のもの以外に人工的に着色されているものもあります。天然のダイヤモンドに放射線を照射したり、高温で成分を注入することによって表面に色をつけており、摩擦などで色が擦れることもありません。
カラーダイヤモンドの種類
カラーダイヤモンドは色によって呼び名が変わります。今回はその中から主要なカラーダイヤモンドについてご紹介します。
レッドダイヤモンド
カラーダイヤモンドの中で最も産出量が低く、希少性の高いダイヤモンドとして知られており、世界に30個ほどしかないといわれています。ピンクダイヤモンドの色味が強くなっているものを指し、「ハンコック・レッドダイヤモンド」「ムサイエフ・レッドダイヤモンド」などが世界的に有名です。
ピンクダイヤモンドの主要産出地でもある「アーガイル鉱山」が2020年に閉山したこともあり、レッドダイヤモンドの希少価値はさらに上がっていくと言われています。
ピンクダイヤモンド
可愛らしい色味から女性に人気のあるファンシーカラーダイヤモンドです。
「ローズピンク」「サクラピンク」など色味のバリエーションがあり、前述のとおり、「アーガイル鉱山」の閉山により、現在はロシアなどで産出されるカラーダイヤモンドになっています。レッドダイヤモンドの方が希少価値が高いですが、ピンクダイヤモンドもジュエリー市場で流通しているダイヤモンドのうち、わずか0.01%未満と言われています。
ブルーダイヤモンド
ホウ素という成分が構成成分に混ざることで青の色味がダイヤモンドに入り、ブルーダイヤモンドになります。南アフリカにある「カリナン鉱山」やアメリカネバダ州の「ターコイズ鉱山」が主な産出地となっており、ホウ素がダイヤモンドが産出される地層よりも浅いところに存在することからピンクダイヤモンドよりも希少価値が高いダイヤモンドといわれています。
「オーシャンブルーダイヤモンド」「スカイブルーダイヤモンド」「アイスブルーダイヤモンド」などのバリエーションがあり、とあるブルーダイヤモンドは所有者が不幸になっていったことから「呪いのダイヤモンド」とも呼ばれていました。
グリーンダイヤモンド
窒素を多く含み、かつ天然の放射線の影響で緑の発色がでるグリーンダイヤモンドは人工物が多く、学会でも天然のグリーンダイヤモンドは存在するか判断できないといわれています。
「ドレスデン・グリーン」「オーロラグリーンダイヤモンド」など有名なグリーンダイヤモンドがあり、2016年にはグリーンダイヤモンドが18億円で落札されたこともあります。
ブラックダイヤモンド
鉄鉱石やグラファイトなどが混ざることで生まれるブラックダイヤモンドは、近年まで工業用のダイヤモンドとして流通していましたがここ10年ほどでジュエリーとしても使われるようになりました。
クールかつシャープなイメージを与えるため、男性にも人気のカラーダイヤモンドです。
ダイヤモンドは色で価値が違う?
ダイヤモンドの価値基準の最高ランクは無色透明の「Dカラー」になっています。しかし、カラーダイヤモンドは規格外のものでより発色が強いものを「ファンシーカラーダイヤモンド」として無色透明のダイヤモンドを凌駕する価値がつく場合があります。
最も価値が高い色のダイヤモンドは「レッドダイヤモンド」といわれており、次点で「ピンク」「ブルー」も希少価値が高いことで知られています。これら3つのカラーダイヤモンドはダイヤモンドコレクターでも一生のうちにその目で見ることができるかどうかも難しいといわれるほどです。
まとめ:色のあるダイヤモンドは非常に価値が高い
ダイヤモンド自体が天然で発色がでるものとして発掘されることが少ないため、色味だけでなく、「グリーン」や「イエロー」でも発色が強いものは無色透明よりも価値が高くなる場合があります。
希少価値が高いため、人工で着色されたダイヤモンドの方が圧倒的に多く、天然のカラーダイヤモンドを探している方は信頼できるバイヤーや宝石商を見つけることが肝要です。
ダイヤモンドはいつの時代でも価値が高く、多くの女性を魅了する宝石です。不要のダイヤモンドをご所有の方は買取に出してみるのもよいでしょう。
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