2024年 5月
金相場の過去推移

2024年 5月 金相場の価格推移グラフ

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2024年 5月 金相場の価格推移

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2024年 5月 金相場の価格推移表

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2024年 5月 金相場に対する考察

2024年5月のNY金相場は、2298.2ドルでスタートし2345.8ドルで取引を終了、月間で約2.0%の上昇率となりました。3月〜4月の上昇トレンド相場から一転し、5月は方向感のない横ばい相場となっています。ドル建て金価格を日足チャートでみると、4月12日(金)の高値2448.8ドルと5月20日(月)の高値2454.2ドルを結ぶレジスタンスラインと、5月3日(金)の安値2285.2ドルと5月24日(金)の安値2326.3ドルを結ぶサポートラインの間で三角保ち合いを形成し、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ期待の後退が金相場を上値の重さに反映されています。5月の金相場価格に影響を与えた主な要因について、時系列に沿って確認してみましょう。5月1日(水)のFOMC後の会見でパウエルFRB議長は「インフレ率は予想を上回っている」と述べ、早期利下げに対する慎重姿勢が改めて示されました。5月15日(水)の米消費者物価指数(CPI)が市場予想と一致したことで今秋の米利下げ開始を織り込む展開に転じ、ドル建て金価格は急伸しました。貴金属市場全体への資金流入によって金、プラチナ、銀と揃って上昇が続き、5月20日(月)にはドル建て金価格が過去最高値を更新しています。5月22日(水)に公表されたFOMC議事要旨では、FOMCメンバーから「インフレ抑制には予想以上に長い時間がかかるだろう」との見通しと「利上げ議論」の存在が確認されました。これを機に、FRB当局者からは利下げを急がない姿勢を強調する発言が相次ぎ、早期利下げ期待で買われていた金相場は利益確定の売りによって月末まで軟調に推移しています。当面はインフレ鈍化を示す重要経済指標待ちですが、FRBの利下げ議論が大きく前進すれば利下げ期待がドル建て金価格の支援要因となり、価格上昇を後押しすることになるでしょう。国内金価格は円安傾向のドル円相場が価格を下支えし、13,000円前後で推移しています。ドル建て金価格次第ではもう一段の上昇も期待でき、再び過去最高値を更新する場面もありそうです。

専門家コメント・考察コメント作成

水野崇
水野崇
(CFP/1級FP技能士)

キャリア20年超の株式トレーダー。講演・講師、取材協力、テレビ出演など多方面で活躍する独立系FP。LEC専任講師(法人事業本部)。学校法人専門学校東京ビジネス・アカデミー非常勤講師。テレビ朝日『グッド!モーニング』、BSテレ東『マネーのまなび』などに出演。日本FP協会「2021年FP広報センター」スタッフ。

2024年 5月 週別 金相場の価格推移

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