イエローゴールドの変色|原因や予防のコツ、買取価格への影響
イエローゴールドは貴金属の一種で、その柔らかな黄金色と日本人の肌に合うことから人気があります。リングやネックレスなど、さまざまなアクセサリー・ジュエリーの材料に採用される合金です。
そんなイエローゴールドですが、皮脂や汗を原因に「変色」することがあります。ここでは、イエローゴールドの基礎知識を中心に、金製品が変色する原因や予防のコツ、中古市場における買取価格への影響を徹底解説します。
イエローゴールドの特徴や変色の原因
ここでは、イエローゴールドの特徴を解説します。
イエローゴールドとは?
イエローゴールドは金に銀・銅などの「割り金」を加えた合金で、その華やかな色彩とスタイリッシュな印象から人気です。温かみのある金色色が日本人の肌に馴染むことから、さまざまなアクセサリー・ジュエリーに採用されています。
純金は美しいものの、強度に欠けるため、アクセサリーに使用すると破損するリスクがあります。このため、「割り金」を加えることで必要な硬度・耐久性を確保した合金が用いられるのです。
イエローゴールドにはK10からK24までの種類があります。金の含有率は「K」という表記で示され、「K18」は全体の75%が金、「K14」や「K10」はそれぞれ58.3%、41.7%が金であることを意味します。この数値が高い金の含有率が高くなり、貴金属としての価値も上がるのです。
日本では24分率で金の含有率を用いりますが、ヨーロッパでは1000分率で表示します。たとえば、「イエローゴールド750」は1000分の750が純金で、日本の24分率表示におけるK18に相当します。なお、イエローゴールドの場合、K22YGやK18YGのように「YG(イエローゴールド)」を刻印したものが見られます。
イエローゴールドが変色する原因
イエローゴールドの美しさを保つには、日々のお手入れが欠かせません。適切にメンテナンスしなければ、くすみや変色の原因となるでしょう。
イエローゴールドが変色する原因は、酸化・塩化・硫化の3つとなります。酸化とは、金以外の金属が空気や皮脂、汗に反応して起こる変色現象です。
塩化は18金に塩素漂白剤が付着した際に生じ、硫化は温泉や海水浴、特定の成分を含む入浴剤を起因として発生します。いずれも変色・黒ずみを招く要因です。これらを防ぐには定期的なお手入れが有効で、中性洗剤を用いた洗浄や、専用クロスによる細部の清掃をおすすめします。
変色したイエローゴールドは色味が強くなります。これは金自体の変色ではなく、合金の銅が酸化して「緑青」が生じている可能性があります。緑青は錆びではないものの、見栄えや品質に影響を与えるため注意が必要です。
イエローゴールドの変色を防ぐコツ
イエローゴールド製品の変色を防ぎながら使うポイントをご紹介します。
小まめにお手入れをする
イエローゴールドは、水分により変色を起こす可能性があります。とりわけ18金のジュエリーにおいては、使用後に汗や皮脂、汚れを丁寧に拭き取ることが変色防止の鍵です。柔らかい布や専用のジュエリークロスを使用するといいでしょう。
頑固な汚れについては、ぬるま湯と中性洗剤を混ぜた容器にアクセサリーを浸し、その後、水で洗い流す方法が効果的です。ただし、宝石をあしらったアクセサリーは、洗剤が宝石に適しているかを確認してください。宝石を傷める恐れがあるため、洗剤や洗い方に問題がないか、しっかりとチェックしましょう。
保管の際はひとつずつ袋や容器へ入れる
イエローゴールドのアクセサリーを保管する際、ジッパーつきの小袋に入れるのがおすすめです。ジッパーをしっかりと閉めることで、イエローゴールドが空気に触れず、変色や酸化を防ぎやすくなります。
また、アクセサリー同士が接触しないように、それぞれを個別にわけて保管することも重要です。些細な擦れが傷・破損の原因となり、それがまた変色や黒ずみを招きます。このように、保管の際は、ひとつずつ小袋やジュエリーボックスなどの容器に入れましょう。
着けたままの入浴は控える
アクセサリーを長時間着け続けると、皮脂や汗が酸化し、変色や黒ずみの原因となることがあります。特に「割り金」の含有率が多いイエローゴールド製品は変色しやすく、頻繁に身に着けるほど、皮脂や汗による変色が顕著です。
さらに、アクセサリーを付けたまま入浴すると、洗剤の成分による劣化や変色、水分による錆びや宝石の損傷が生じる可能性があります。イエローゴールド製品をつけたままの入浴は、基本的に避けてください。
イエローゴールドの変色は買取価格に影響する?
イエローゴールドの変色は、中古品買取業者における買取価格に影響する可能性があります。変色したイエローゴールドは見た目が損なわれ、その結果として査定額が下がる傾向にあるためです。
前提として、金製品の査定では、アイテムコンディション(傷や変色の有無)、ブランドのネームバリュー、付属品の有無、製造年代、市場の需要・供給などから総合的に判断し、買取価格を提示します。
買取店舗側がイエローゴールドを貴金属とみなすか、アクセサリー・ジュエリーと見なすかは、重要なポイントです。アクセサリー・ジュエリーとして査定する場合、変色は見た目に影響するため、買取価格は下がるでしょう。ただ、変色したイエローゴールド製品でも、適切なお手入れや修理を行えば高値がつく可能性があります。
一方、貴金属として査定する場合、変色は査定額に大きく影響しないとされます。これはアイテムのコンディションではなく、金の含有率の観点から査定するためです。
そもそも金製品は、変色しているものを買取不可とする場合があれば、問題なく買取可能な業者も存在します。変色したイエローゴールドは、実際に査定に出すまで、どれだけの値がつくかは判断できません。気になった方は、一度お手持ちのイエローゴールド製品の査定を依頼してみましょう。
なお、買取査定に出す際には、自分でできる範囲で汚れを落としておくのがおすすめです。専用クロスで軽く吹いたり、中性洗剤につけたりして綺麗な状態にしましょう。
イエローゴールドの買取なら「なんぼや」にお任せ
変色したイエローゴールド製品の買取については、業者ごとに考え方が異なります。「変色が目立つけど売れる?」「本当に買い取ってくれるの?」とお悩みの方は、ぜひ一度「なんぼや」の買取査定をご利用ください。変色したイエローゴールド製品はもちろん、さまざまなコンディションの金製品を高価買取いたします。