プラチナの刻印はひし形?SN?|偽物との違い
金と同じく希少性が高く資産としても持つ人が多いプラチナ。2024年現在で需要の安定している金の方が資産価値高くなっていますが、希少性が高いプラチナも今後も資産価値が高くなる可能性のある金属になります。
今回はそんなプラチナの刻印について紹介していきたいと思います。
プラチナの資産価値
プラチナはジュエリーの地金などに使われることで知られていますが、実際は一番多く使われているのが自動車産業などの工業用として利用されています。プラチナはディーゼルエンジンに触媒として使用されており、実は金よりも圧倒的に希少性が高い金属となっています。
金は毎年3,000トン前後採掘されるのに比べて、プラチナは200トン前後しか採掘されません。10年前ほどはその希少性により、金よりも高い価格で取引されていましたが、2024年現在では金の方が2倍ほど高い価格で取引されているのが現状です。
プラチナの刻印
ジュエリーや貴金属のプラチナや金の地金部分には刻印と呼ばれるマークが刻まれています。これは、その金属の純度のほかにブランド名や地域などの情報が記載されており、刻印はその金属が本物である証明にもなっています。プラチナや金など偽物が多く流通している海外などでは、貴金属やジュエリーに刻印を入れることが義務化されている国も多くあります。ただし、日本国内ではこの刻印が義務化されていないのが現状です。
プラチナには国内では3種類の刻印があります。
Pt表記
プラチナの刻印にはプラチナを表す「Pt」の表記とそのあとにプラチナの純度を表す数字が刻印に刻まれます。
- Pt999:純度99.9%
- Pt950:純度95%
- Pt900:純度90%
- Pt850:純度85%
ジュエリーの地金に使われるプラチナは「Pt900」が多く、高級ジュエリーブランドでも「Pt900」が主流になっています。しかし、ここ数年でさらに純度の高い「Pt999」「Pt950」を使うブランドも増えてきました。
Pm表記
「PM」もしくは「p.m」の表記のプラチナの刻印については、古いプラチナジュエリーによくある刻印になります。数字が記載されていないことが多く、その純度は約70%〜85%と幅があります。中にはパラジウムや銀をメインに使っており、プラチナが含有されていない偽物もあるようです。Pm表記については2024年現在、出回っているジュエリーにはまずない表記になりますので刻印をチェックする際には参考にしてみてください。
PTP/PP/PTF表記
「Pt900」などの数字のあとに「PTP」「PP」「PTF」などの表記が続くタイプがあります。これは元になる別の金属の上にプラチナのメッキをコーティング加工されているものを指します。
これら3つの他に「PR」「RH.P」などの表記も存在し、「RH.P」はロジウムメッキになります。
メッキ加工については純粋なプラチナ金属ではないので安価で取引されているものが多いです。気になる方は刻印をチェックしてみましょう。
ひし形の刻印とSNの刻印
プラチナの刻印には「Pt900」の数値がひし形の中に入っているタイプがあります。このひし形のマークはホールマークと呼ばれ、日本国旗と一緒に刻印されたものは造幣局が品質を保証しているマークになります。上記にも書いていますが、日本国内では刻印が義務化されているわけではないので、ひし形のマークがないからといって偽物というわけではありません。
一方、SNやNSが刻印されたプラチナの刻印は「中川装身具工業」という製造メーカーの刻印になります。こちらはメッキ加工のジュエリーに多いといわれています。
プラチナの刻印から偽物は分かる?
刻印に関しては日本国内では義務化されておらず厳密なルールが定められてないので、刻印から偽物を確実に判断することは難しいといわれています。ただし、ひし形のホールマークは造幣局が品質を保証しているマークになるので、このひし形のマークがあるものに関しては本物である確率が高いといえます。
偽物については例えば「Pt100」と表記されているものがあります。これはプラチナ100%と認識してしまいがちですが、実際はプラチナの純度は10%ほどであり、プラチナの刻印の知識がないと誤認しやすいものになります。他にも「P/S」という刻印はプラチナとシルバーという意味を指しています。
まとめ:プラチナは今後資産価値が上がる可能性が高い
今回はプラチナの刻印の種類や偽物との違いをご紹介していきました。
プラチナは金よりも価値が低いものの、希少価値でいえば金よりも高く、今後の情勢次第では金よりも資産価値が上がる可能性があります。
特に自動車産業など工業用に使われることが多いので、今後の自動車産業の動向をチェックすることが重要になりそうです。
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