プラチナにクリーニングは必要?方法や注意点を解説
プラチナは劣化や変色に強いため、結婚指輪に選ばれることの多い貴金属です。しかし、毎日着けていると、小さな傷や汚れは避けられません。小さな傷などの摩耗のサインは、プラチナが長く使われてきた証ともいえますが、プラチナ本来の輝きを保ちたいと思う方も多いでしょう。プラチナを大切に扱い、適切にお手入れをすれば、新品同様の美しさを長く保つことは可能です。そこでこの記事では、家庭で簡単にできるプラチナのお手入れ方法やおすすめの道具、注意点などを紹介します。
プラチナのアイテムはクリーニングが必要?
プラチナは変色や劣化がしにくいため、「お手入れ不要」といわれることもあります。しかし、純度の影響で変色する可能性があり、小さな傷ができることもあるため、定期的なメンテナンスが必要です。最初に、プラチナのクリーニングが必要な理由を紹介します。輝きが鈍くなったりくすんだりしたときは、プラチナを磨いて輝きを取り戻しましょう。
純度の影響
純度の高いプラチナ製品は柔らかく、普段使いには不向きです。そのため、ほかの金属と混ぜて使われます。プラチナは錆が発生しにくいといわれますが、純度が低いほど酸化して変色したり錆が発生しやすかったりするため、お手入れが必要な場合もあります。
小さな傷や汚れ
プラチナのジュエリーを長く身に着けていると、表面に細かい傷がつくことがあります。純度の高いプラチナほど柔らかいため、使用するうえで傷を完全に防ぐことはできません。無数の小傷がついている場合は、着用後に汚れを拭いても購入直後の輝きを失ったように見えてしまうことがあります。傷がついているだけであればプラチナ自体は変質・変色していないため、表面を磨き直すことで新品同様の輝きを取り戻すことが可能です。
割金の影響
多くのプラチナジュエリーは、強度を高めるために他の金属と一緒に作られています。日本で販売されているプラチナジュエリーの多くは、変色しにくいパラジウムなどの金属を使用していることが特徴です。ただし、銅や銀を合金として使用する場合は、化学反応による変色の可能性があるため注意しましょう。
簡単にできるプラチナのクリーニング方法
プラチナジュエリーの汚れは、通常使用後に柔らかい布で拭くだけで落とすことができます。ここでは、頑固な汚れやサビが発生した場合に、家庭でできるクリーニング方法をチェックしましょう。
ステップ1: 洗浄液の準備
ボウルか洗面器にぬるま湯を入れ、台所用中性洗剤を溶かし入れ、プラチナジュエリーを浸します。汚れが落ちやすいように、5~10分程度浸け置きしましょう。ジュエリーによっては、中性洗剤に触れると変質のおそれがあるため注意が必要です。ダイヤモンド、ルビー、サファイア、トパーズなど、硬くて丈夫なものであれば変質の心配はありません。
一方、ターコイズやエメラルドなどは中性洗剤に弱い宝石のため、洗剤を使用した洗浄は避けましょう。洗剤を使わなくても、水に浸けるだけで変質する宝石もあります。オパール、真珠、琥珀、珊瑚などの宝石は自宅では洗わないことが大切です。
ステップ2: 汚れの除去
ぬるま湯で落としやすい汚れは、柔らかいブラシや綿棒を使ってこすり落とします。指輪の刻印部分などは汚れがたまりやすいため、丁寧に磨きましょう。ぬるま湯の中でネックレスを振ると、隙間の汚れが取れます。
自宅でのクリーニングに自信がない場合や汚れが目立つ場合は、プロに依頼して超音波洗浄機でメンテナンスをする方法が有効です。ジュエリーを購入した店舗によっては、持参することでクリーニングしてもらえることもあります。
ステップ3: 乾燥
汚れが落ちたら、水で十分にすすぎましょう。メガネ拭きや専用のクロスなど柔らかい布で、水気を丁寧に拭き取って完了です。水分を十分に拭き取った後は、しっかり乾燥させてから収納しましょう。
プラチナが錆びてしまったときは
一般的に日本製のプラチナジュエリーに使用されるプラチナは純度が高いため、毎日使用しても錆が発生する心配はほとんどありません。一方、海外で購入した製品は、純度が低かったり錆びやすい割金が使われていたりするため、錆が発生する可能性が高いといえます。プラチナジュエリーに錆が発生してしまった場合は、レモン汁に10分ほど浸けておくと、酸化還元反応によって錆が分解されます。
プラチナクリーニングの注意点
プラチナジュエリーのお手入れは、比較的簡単です。ただし、宝石が付いている場合や、お手入れ道具の取り扱いには注意しなければなりません。ここでは、プラチナジュエリーをお手入れする際に注意したいポイントを紹介します。
研磨剤の使用について
普段のお手入れは、柔らかい布で汚れを拭き取ることをおすすめします。ただし、クロスを使用する際は、プラチナジュエリーに使用できるかどうかを確認しましょう。研磨剤入りのグッズを使用すると、かえって傷がついてくすみの原因になってしまうことがあります。
また、表面加工が施された指輪に使用すると、加工が消えてしまうこともあるため研磨剤でのお手入れは控えましょう。ジュエリーの状態によっては、研磨剤を使ってクリーニングできる場合もありますが、ジュエリーが磨耗してしまいます。基本的には、研磨剤を使わずにクリーニングしましょう。
やさしいお手入れ
力を入れすぎたり、強い衝撃を与えたりすると、傷や変形の原因になります。プラチナを磨くときは、やさしく丁寧に磨くことがポイントです。また、アクセサリーを裸のまま保管すると、他のアクセサリーや小物と接触し、破損する恐れがあります。使用しないときは、他のジュエリーとぶつからないよう、専用の袋やジュエリーボックスに入れて保管しましょう。購入時のジュエリー袋や、市販のジュエリーボックスに入れて保管するのがおすすめです。
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プラチナのジュエリーは変色や劣化に強いため、基本的にサビや黒ずみの心配はありません。
しかし、割金として使われる銀や銅の割合によっては変色や劣化のリスクがあります。大切なプラチナジュエリーを長く良い状態で使うためには、ジュエリーに合った方法でこまめにお手入れをすることが大切です。また、ジュエリーショップで定期的にクリーニングしてもらうのも良いでしょう。
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