金相場の始まりはイギリス！金相場の仕組みや歴史、相場の決まり方を解説
金相場の歴史はとても長く、始まりは古代といわれていますが、近代の金相場の基盤はイギリスの基準に基づきます。
本記事では、金相場の仕組みや歴史、相場の決まり方について説明します。
金相場の仕組み
ロンドンは国際的な金価格の中心地で、ロンドン金属市場協会（LBMA）が金の取引の基準を提供しています。この市場での価格が、金の現物価格の指標となっているのです。
ロンドン市場の金価格は、世界中の金市場で基準とされます。他の市場でもこの価格を参考にして、現物の金価格が決まっていきます。
また金価格は、通常米ドル建てで表現されるのが特徴です。これは国際的な金価格の標準で、他の通貨との比較や取引が行われます。
ロンドン市場・ニューヨーク市場とは
世界中にある市場の中でも、ロンドンとニューヨークの市場が中心となっています。ここからは、2つの市場について紹介しましょう。
イギリス・ロンドン市場は現物取引
ロンドンは金の主要な現物取引市場の一つで、国際的な金市場の中心地として知られています。ロンドン金属市場協会が金の取引の基準を提供し、金が物理的に取り引きされます。
また、ロンドン市場の金価格が国際的な基準となり、他の市場でもこの価格を参照して現物の金価格が決まります。
アメリカ・ニューヨーク市場は先物取引
ニューヨークは、金市場の中で先物取引が主要な形態となっています。主要な取引所の一つが、ニューヨーク商品取引所（COMEX）です。
ニューヨーク市場では主に金の先物契約が取り引きされ、将来の金価格に対する契約が成立します。これにより、価格発見やヘッジが可能となるのが特徴です。
金相場のスタートはイギリスの金本位制
イギリスでは1816年に、通貨制度のいち形態である「金本位制」を制定しました。これは通貨の価値を特定の量の金に固定するもので、金相場のスタートとされています。
金本位制の目的は、紙幣や硬貨の価値を金と連動させることで通貨の安定性を確保することでした。これにより、通貨発行の乱用やインフレーションを抑制しました。
日本では、1897（明治30）年に金本位制を採用。日本の経済安定と国際的信用向上を図るために導入しました。
金本位制において、通貨は金に裏付けられ、金との兌換（だかん-紙幣を本位貨幣と引き換えること。）が可能でした。これにより、通貨の信頼性が向上し、国際的な経済活動でも円が安定的に受け入れられるようになったのが特徴です。
現在の金の価格は変動相場
1971年、アメリカ合衆国の大統領リチャード・ニクソンは、アメリカドルを金と兌換可能なドルとする金本位制を終了させることを発表しました。これはニクソン・ショックとして知られ、金本位制の終焉（しゅうえん）を意味しています。
以前は他の国々がドルを保有することで金と引き換えることができましたが、制度が崩壊したことで、1971年以降、金の価格が変動相場制度に移行しました。
金相場が高騰中
金相場は、2023年12月に過去最高値である「1万928円」に達し、より注目を浴びています。
金の価格は、国際的な市場で米ドル建てで表されることが一般的です。したがって、円安傾向にある場合、円建てでの金価格も上昇傾向にあります。
金の市場が注目を浴びる一方で、需要の高まりに対して金の採掘量が追いついていないことが示唆されています。供給不足が続くと価格がサポートされ、上昇傾向が持続する予想がされており、今後の相場変動を注視することが重要です。
金を少しでも高く売るためのポイント
ここからは、金を高額で取引するためのポイントについて解説します。
金相場の変動をチェック
金の価格は、市場の状況や世界的な経済動向によって変動します。相場が高騰しているときに売ると、より高い価格で取引できる可能性があります。金相場の変動を定期的にチェックし、有利な時期を見極めましょう。
金を少しでもきれいにしておく
査定前には買取業者が商品の評価がしやすくなるように、金製品をきれいにしておくことが重要です。汚れや傷は、査定額に影響を与える可能性があります。
専門の買取業者へ依頼する
信頼性のある、専門の金買取業者に査定してもらいましょう。専門業者は市場トレンドや評価の専門知識を持っており、適正な価格で取引してくれる可能性が高くなります。
複数の買取業者から見積もりを取ることもおすすめです。競争がある中で査定を受けることで、より公正な価格での取引につながります。
まとめ
イギリスからスタートした金相場は、さまざまな要素の影響を受け、現在の体制へと至りました。近年では金相場の上昇が注目されており、市場の取引も活発化しています。
金の買取依頼を検討している方は、「なんぼや」がおすすめです。無料で査定しているので、ぜひ一度利用してみてください。
