24金は錆びることがない?金製品が錆びたときの対処方法
24金は酸化しにくい性質があり、基本的に錆びる心配はありません。ただし、他の金属が混ざる22金や18金のジュエリーは、日常的に使うなかでサビを発生するケースが見られます。それでも、適切に対処すれば、金製品のサビは一定程度まで落とせるでしょう。そこで今回は、24金が錆びないといわれる理由を解説し、金製品が錆びた場合の対処方法などをご紹介します。
24金が錆びないといわれる理由
24金が錆びないといわれる理由は、耐食性に優れ酸化反応を起こしにくいためです。ただし、他の金属が混ざると、酸化しやすくなります。
金と酸化反応
金は元素の安定性が高く、酸素に反応しにくい金属です。
酸化反応は、物質が酸素と結びつき変化する化学反応を指します。多くの金属は、金ほど元素の安定性が高くありません。そのため、空気や水に含まれる酸素と結合しやすく、酸化反応を起こしサビになるケースが多く見られます。
それに対し、金が酸化反応する状況は稀なケースです。基本的に、特殊な酸を除いて、化学変化を起こしません。この性質をふまえ、金の純度が99.9%以上の24金は、日常生活のなかで滅多に酸化しないと理解されています。
金製品が錆びる可能性
金製品は、他の金属が混ぜられていると、錆びる可能性は高まります。
24金は金の含有率が約100%であり、錆びる可能性が非常に低い金属です。ただし、硬度が乏しく、加工しにくい性質があります。この点を補うため、加工用の金は、一般的に他の金属が混ぜられ硬度を増しています。
金の硬度を高めるとき混ぜられる金属は、銀・銅やパラジウムです。これらは金に比べて耐食性が低く、空気や水との接触で酸化する傾向が見られます。そのため、銀や銅が混ざる22金や18金のジュエリーは、24金より錆びる可能性があり注意が必要です。
実は24金でない場合も
24金と認識していた製品が錆びるケースでは、実は純金でなかった場合もあります。
具体的には、家族や知人から24金と聞かされていたものが、22金や18金であったケースが挙げられるでしょう。純金製と思っていたジュエリーが錆びたため、調べてみたら18金であったとの話は少なからず聞かれます。
また、K24GPを純金製と理解していた例も、珍しくないかもしれません。K24は純金ですが、GPがつくと金メッキを意味します。表面は24金でメッキ処理されていますが、内部は他の金属であり、日常的に使うなかで錆びる可能性があります。
これらのケースをふまえた場合、24金と見ていた金製品が錆びたときは、金の純度を再確認することが大切でしょう。
金製品が錆びた場合の対処方法
金製品が錆びてきたときは、適切に対処することが望まれます。具体的には、柔らかい布で拭き取る、もしくは中性洗剤で洗うのがよいと考えられます。
ジュエリー用のクロスなどで拭き取る
金製品のサビに対処する場合、最初は柔らかい布で拭き取ると、金属を傷める心配がなく安心です。
ジュエリーについたサビや汚れを除去する布には、ジュエリー用のクリーニングクロスが適しています。市販品は、街中の店舗やネット通販で購入可能です。店によっては、ゴールド用など金属素材に対応したタイプも選べます。
また、専用クロスがなければ、柔らかい布やコットンで問題ありません。いずれを使うとしても、力を入れ過ぎると、キズをつける可能性があります。そんなトラブルを避けるには、やさしく拭くことが大切です。
中性洗剤や専用クリーナーを使って洗浄する
柔らかい布でサビを拭き取れない場合、中性洗剤や専用クリーナーで洗浄する方法があります。
中性洗剤による洗浄で用意するものは、ぬるま湯・中性洗剤・容器・柔らかい布です。ぬるま湯1Lほどを入れた容器に中性洗剤を注ぎ、金製品を20~30分ほど浸します。最後に洗剤を洗い流し、柔らかい布で水分を拭き取れば作業完了です。
専用クリーナーは、金製品の洗浄を目的とした液体クリーナーです。洗浄用の液体に金製品を30秒~1分ほど浸し、その後、ぬるま湯で洗浄液をすすぎます。最後は、中性洗剤の場合と同様に、やさしく水分を拭き取れば終了です。
中性洗剤でサビや汚れが落ちないときは、専用クリーナーによる洗浄を試してみるとよいでしょう。
専門店に依頼して手入れしてもらう
落ちにくいサビなどの除去は、専門店で手入れしてもらうのが賢明です。
金製品に激しいサビや汚れが見られる場合、無理に対処すると、キズを増やす可能性があります。また、力を入れてタオルやブラシでこすると、細かいパーツが破損するかもしれません。
ジュエリーショップは、超音波洗浄機をはじめ専用の機器が揃っています。ジュエリーのサビが目立つケースでも、購入した専門店に持参すれば、サービスの一環で美しく洗浄してくれる場合があります。
ジュエリーについたサビの除去が難しいときは、専門店に処置してもらう方法がおすすめです。
金製品の錆びを予防するためには
金製品のサビ発生を予防するには、こまめな手入れを心がけ、水のある場所では使用を避けるといった配慮が大切です。
皮脂や汗の付着を防ぎ、使用後は拭き取り掃除する
金製のジュエリーを着用した後は、皮脂や汗を拭き取ると、サビの防止に効果的です。
皮脂や汗は、サビや汚れの原因になります。これらの水分や油分は、できればジュエリーにつけたくないところです。とはいえ、指輪やネックレスを身につけたとき、皮脂などの付着は避けられないでしょう。
その場合、サビや皮脂汚れの発生を防ぐうえで、ジュエリーを使用した後の拭き取り掃除は大切になります。日頃からジュエリーに付着した汗や皮脂を除去しておけば、水分・油分によるサビの発生は抑えやすくなります。
水のある場所での使用を避ける
金製品のサビ防止には、水のある場所での使用を避ける対策も有効です。
水がある場所の具体例としては、台所や浴室が挙げられます。調理中や入浴時は多くの水を使うため、ジュエリーを身につけていると、飛び散った水分が金属についてサビの発生につながります。
台所や浴室で作業するとき、水分の付着を避けることは困難です。そのため、これらの場所では、面倒に感じても指輪やネックレスは外しておくと、サビの発生を防ぐのに効果があります。
なお、着用後のジュエリーは、個別に保管する方法がおすすめです。指輪やネックレスを別々の箱や袋に入れれば、金属同士が接触する心配がなく、キズなどの発生を防ぎやすくなります。
24金などの金製品は「なんぼや」で売却
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