金の供給を王水が救う?~そもそも「王水」とは~
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金をも溶かす「王水」とは
科学的に非常に安定した物質である金。だからこそ、金を溶かすのは決して簡単ではありません。金を溶かせる唯一の液体を、「王水」と言います。
王水とは、西暦800年ごろのアラブにおいて、ムスリム科学者であったアブー・ムーサー・ジャービル・イブン・ハイヤーンによって発見された液体です。非常に強力な酸で、「金」をはじめ、ほとんどの金属を溶かすことができます。唯一例外なのが「銀」ですが、「金を溶かせる液体」は、非常に貴重なもの。
王水は、さまざまな分野で応用が進められました。後にヨーロッパでブームとなった錬金術にも、強い影響を与えたのは言うまでもありません。
発明当初から高く注目された王水ですが、現代においてもその価値は衰えていません。貴重な金を製錬したり加工したりするために、王水は欠かせない存在となっています。
発見当時よりも文明が発達した今だからこそ、王水の必要性も増していると言えるでしょう。
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「都市鉱山」と金の再供給の兆し
現時点で、人間がその手で採掘できる金の量は限られています。実際に、鉱山から採掘される金の量は、年々減少しています。中国は例外的に産出量が増加していますが、他国の状況から見ても、いずれ鉱石が枯渇するのは明らかでしょう。
金の需要と供給のバランスは、今後さらに崩れていくと予想されています。歯止めの利かない金価格の上昇は、すでに始まっていると見る向きもあります。
金は、投資対象としてだけではなく、工業分野においても欠かせない素材です。こうした分野においては、今後どのように金を確保し、活用していくのかが、非常に大きな課題と言えます。
金を巡る非常に厳しい状況の中で、高く注目されているのが「王水」です。各工業製品には、すでに大量の金が使われています。そのまま廃棄されれば、内部に使われている金も失われてしまうでしょう。
しかし王水を使えば、こうした金のリサイクルが可能に。すでに王水を使った技術は高く注目されており、多数の工業製品が集まる廃品処理施設のことを、「都市鉱山」と呼ぶケースも増えてきています。
電子基板が使われた工業製品は、巷にあふれかえっています。使われなくなった製品が集まる施設は、まさに「都市に存在する鉱山」と言って良いでしょう。
リサイクルの仕組みはいたってシンプルで、製品に加工された金を王水で溶かし、還元するだけ。これまで、「金が流出するだけ」であった場所が、王水の働きによって、再供給の場所へと生まれ変わろうとしています。
もちろん、王水を使った金のリサイクルにも、まだまだ多くの課題が残されています。工業製品には、金以外の金属も多く含まれているもの。その選別は決して簡単ではなく、「金をリサイクルできても採算が合わない」という事態も発生しているようです。
とはいえ、人間が鉱山から採掘できる金の量に限りがある以上、「都市鉱山」への注目度は、今後もさらに高まっていくでしょう。