2024年 9月
プラチナ相場の過去推移

2024年 9月プラチナ相場の価格推移グラフ

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2024年 9月プラチナ相場の価格推移

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2024年 9月プラチナ相場の価格推移表

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2024年 9月プラチナ相場に対する考察

2024年9月期のプラチナはインゴットベースで月始めの4,734円台からスタートした。アメリカの政策金利を決めるFOMCが9月中旬に控えるものの、9月月頭の段階で「利下げ確定」の風潮が固まった。その時点では利下げ率は不透明なものの、プラチナなど貴金属の影響もある程度織り込まれたといえるだろう。政策金利が落ち着くとプラチナ価格も材料不足となる。状況の転換点となったのが日本時間6日21時半に発表された米雇用統計（非農業者部門）だ。8月の新規雇用者が前月と比較して急増したが、発表された雇用統計は市場の予想より悪化ペースだったとして、先物や日経平均が下落した。この時のプラチナは「株式の代替資産」として価格の下落幅が抑えられた印象だ。雇用統計の発表された9月第2週はプラチナも上昇基調が続く。指標の上昇とともに、ハイテク株や半導体の物色や円高ドル安の動きが後押しとなった。ところが9月17日（火）のFOMC直前になると、既に予測されている0.5％の値下げ幅を超え、0.75％の利下げの可能性もあると一部で報じられた。FOMC側による観測気球の可能性もあるが、実際に利下げ幅がリークされたとすれば市場への影響も著しい。さまざまな思惑と予測がもみ合った結果、17日（火）は14円の下落、18日（水）は15円の上昇、19日（木）は12円の下落と続く。結果FOMCは0.5％の利下げを行い、次いで2024年年末を目途として再度利下げの可能性がある、とするソフトランディングに落ち着く。大統領選挙が控えていることも関係あるだろう。ついで注目された20日の日銀決定会合は現状維持と発表され、9月の政策金利関連の動きは落ち着いた。 9月最終週は利下げ関連の話題が一服し、株価上昇の流れに乗ってプラチナ価格も上昇する。24日（火）に95円の下落後、25日（水）に141円の大幅上昇。ここから26日（木）に77円の上昇、27日（金）に68円と3営業日の上昇が続く。日本では27日（金）に政権与党である自民党総裁選が実施され、緊縮財政派が勝利した。これを受け週明け9月30日（月）の株式相場は大きく下落し、プラチナも99円の下落を記録している。10月に入っても暫くは影響が残ると考えられる。