2024年
プラチナ相場の過去推移

2024年プラチナ相場の価格推移グラフ

基準指数(円)

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2024年プラチナ相場の価格推移

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2024年プラチナ相場の価格推移表

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2024年プラチナ相場に対する考察

2024年のプラチナについて年間分析する。まず年明け3カ月は、インゴットで4,600円から4,800円前後で推移する。顕著な動きが見え始めたのが3月からだ。 3月のプラチナは上昇基調を見せる。FRBによるインフレ容認の利下げ検討と、日本の中央銀行である日銀による政策金利見直しへの一喜一憂が続く。基本的に株高はオルタナティブであるプラチナ、さらには貴金属全体にとっては下落要因となる。株式相場に資金が投下される反面、オルタナティブからは資金流出となるためだ。 8月頭には5,096円と上昇を続けていたが、米国の雇用統計悪化と重なって、日銀による政策金利の利上げが発表される。これによって株価が大暴落、「令和のブラックマンデー」と呼ばれる1日となった。影響を受けてプラチナも8月7日、4,648円まで下落する。このことからも、プラチナは株式の代替資産ではなく、「投資全体への嫌気」の影響を受けることがわかる。 10月前後には中東情勢が悪化する。イランがイスラエルの都市部にミサイル攻撃を開始したことが世界中で報じられる。また10月15日には、中国軍が演習目的で台湾を囲む。「演習目的」は数年前にロシア軍がウクライナ侵攻を開始したときと同じ形であるため、緊張が走る。中国は数日後に撤退したが、今後もプラチナに大きな影響を与える戦争リスクの一端と考えられるだろう。また10月からアメリカFRBは3カ月連続で利下げを敢行する。株式相場もプラチナ相場も、利下げをすると「次回のFOMCはどうなる？」という予測が働き、プラチナ価格の変動要因になる。日銀の政策金利も同様だが、見送りの可能性が高い日銀に対して、利下げをすることが相場の共通認識だったFRBは2025年、「利下げは年3回から2回へ」と減少を表明したことを受け、相場は下落している。 2025年は成行がある程度見えている金利リスクと、成行が見えていない戦争リスクがプラチナ価格変動の主要因となっていくだろう。また2025年を「オルタナティブの1年」と予測する専門家も多く、プラチナの存在感は更に増していくことだろう。