2024年 8月
プラチナ相場の過去推移

2024年 8月プラチナ相場の価格推移グラフ

基準指数(円)

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2024年 8月プラチナ相場の価格推移

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2024年 8月プラチナ相場の価格推移表

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2024年 8月プラチナ相場に対する考察

2024年8月期のプラチナはインゴットベースで月始めの5,096円台からスタートした。まず大きな下落の波が押し寄せる。日銀が利上げを発表し、米国の雇用統計悪化と重なって株価が大暴落する「令和のブラックマンデー」が発生した。通常、株式市場が下がればプラチナや金などの現物資産は逃避先となり、反対に上がる場合も多い。ただ、これだけの規模で下がる場合は「投資全体への嫌気」となる。8月7日（水）底として、4,648円まで下落した。株式市場に反発が広がったこともあり、プラチナも翌8月8日(木)から上昇基調に転換する。9日（金）まで2営業日連続で上昇した後、チャートの動かない夏季休暇に入った。この期間も売買は行われるが、日々の価格が発表されないため、「どのように動いているか見えない時期」にあたる。 8月19日(月)に夏季休暇が明けると、41円の上昇。アメリカと日本における、この先の金利政策が流動的であること、かつ円高が進んでいることから、いったん確定買いが入った格好だ。このタイミングでアメリカFRBパウエル議長が「9月の利下げ」を決断したと報じられると、日米ともにさらに株高となった。8月上旬の動きとは異なり、この時期のプラチナは株高に反して揉み合いから下落の動きが目立つ。8月26日11円の下落、27日21円の上昇、28日22円の下落と1日置きに上昇と下落を繰り返す。月末を控える29日(木)は上昇と見込まれたが、114円の大幅下落となった。このタイミングでの下落の理由はNVIDIA（エヌビディア）にあると考えられる。同日朝に市場予想以上の好決算を発表したものの、確定売りが進み、時間外で一時8％もの下落を見せた。この影響で半導体関連株にも売りの流れが広がり、プラチナの下落要因にも繋がったと見られる。まさにNVIDIAが1社で現物資産の趨勢を動かす「存在感の強さ」を示した一例といえるだろう。